フジテレビの土曜プレミアムにて「誰も守れない」を見た。 連れに聞くまで映画「誰も守ってくれない」との関連性も知らず、純粋にやたらキレイなフィルム使ってるドラマだなーなんて思いながら見始めたが、佐藤浩市に松田龍平、好きな俳優の組み合わせで随分と楽しめた。 時代遅れのマル暴担当2人がカウンセラー、ネットと、任侠以降の時代の事件に巻き込まれていく。 有体といえば有体なシナリオ、だがそれがいい。 古さが足を引っ張らない。 佐藤浩市の発するダンディズム、松田龍平の危うい雰囲気、どちらもブレがない。 良さげなフィルムのおかげで2人の演技もより映える。 くすんだ感じの色味が続く池袋の風景が、演技派をより深く、色濃く映し出す。 そうそう、いまだかつてまったく興味を持ったことがなかった木村佳乃に色気を感じてしまったのもそのせいさ。 演者がいいから、全体的な印象も良く映る。 クライマックス前のヤマ、シャブ漬けにされた松田龍平と、その彼と正対して救おうとする佐藤浩市の掛け合いは迫真。 苦悩するダンディズムと、鬼気迫るリアリティを感じさせるギリギリの危うさ。 あのシーンだけで見る価値あったな。 弱さと強さ、どっちもあるからゆえのハードボイルド。 スクリーンで見たとしてどうだったか、ってのはあるけどタダで見れたのはおいしすぎる内容だったかと。 このスピンオフと映画、セットで考えたら映画館で見るだけのお金を払う価値はあるかな。 つかここまで来たら正直、見たい。 でもなー、こういう類の映画って、被害者のほうにしても加害者のほうにしてもエグいんだよなあ、遺された人たちの話って。
by blue-red-cherry
| 2009-01-25 00:28
| テレビ
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