FC東京×アルビレックス新潟 J1第1節

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無条件で上がりっぱなしの高揚感から、この世の終わりを迎えたかのような喪失感まで、たかだか3~4時間の間にいろんな思いを味わえる週末のエンターテインメントが帰ってきた。
飛田給駅と味スタを繋ぐあの道を、陰陽、行きと帰りで対照的な気持ちで歩くことになったが、長いシーズンの到来を改めて気付かせてくれた。
2009年J1開幕はホームでアルビレックス新潟戦

13時キックオフで12時40分から信男さんご挨拶(双子姉妹はきっと生粋の東京サポに)、12時45分からはドロンパお披露目ショー。
盛りだくさんすぎて振り返るのが大変だったりする開幕戦だが、基本は試合に寄りたいのでさくっと済ますと、ドロンパはその高いポテンシャルを世に示す意味では上々の出だしとなったのでは。
パル氏なきあと(まだわかんないけど)、正統派のパフォーマンス系として求められる身体能力のレベルはかなり高い。
ガチなのかなんなのか、割りとハード目の選曲とか、スタンドを置いてきぼりにする感じも悪くない。
そのうちコンコースの触れ合いタイムとかハーフタイムショーとかもやるだろうし、今後に期待。

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ボールが落ち着かない、バタバタとしつつどちらも慎重を期すムードが伝わってくる、開幕戦らしい立ち上がり。
両者ともに新しいチャレンジは東京ならば高めに位置する梶山、新潟ならば大島を中央にペドロ・ジュニオールと矢野貴章が左右ワイドに張る、互いにその布陣にこそ見て取れたが、ボールが落ち着かない展開の中ではまだまだ手探り状態。
10分、15分とどちらが優勢ともなく時間が推移していったが、徐々に主導権を掴んだのは東京。
蹴ってくるであろう相手、そしていまだ調整段階のチャレンジが跳ね返されるであろうことを想定したか、かなりバランス重視の布陣であり戦い方であった。
報道されていた両SBを高い位置においた野望的ポゼッションサッカーは、後半勝負のプランがあったかもしれないが後手に回る展開と相俟って、結局今日は見れずじまい。
まずはバランス、というのは悪くなかったと思う。
2トップに始まり梶山と羽生のオフェンシブ、続いて浄と今ちゃんのダブルボランチ。
この3ラインはそれぞれの位置取りをあまり崩さず、それぞれの位置でファイトし、流動的な攻撃という面では大いに物足りなかったが、リスクを抑えただけのことはあってセカンドボールを軒並み拾った。

守備的なポゼッションの高め方、試合の支配の仕方とでもいうか、50のボールを抑えることで6:4以上のポゼッションを実現していた。
ここには最終ラインの位置取りが高めだったのも効いている。
初スタメンの平松が意外といっていいほどの落ち着きを見せ、大島やペドロ、矢野と入れ替わり立ち代わり相手が変化する新潟のフォワード陣をモニと上手に受け渡しながらラインを下げない。
楔への激しくかつ巧みなディフェンスは相手のファウルを誘い、新潟に攻撃の形を作らせない。
楔の段階で潰せたのもカウンター封じ、ポゼッションによるチャレンジに対するリスクヘッジとしても機能していた。
1対1の対処では勇気ある飛び込みと勘のあるインターセプトが光り。個のポテンシャルとしてみれば平松はいいものを持っていると思う。
後半の崩壊にも大きく加担している部分はあるが、あとで書くけどあれはメンタルや連携の部分が大きく、克服する余地は充分にある。

とまあ、安定感というか、破綻のなさに主眼が置かれたように映った前半の東京だったが、方々で「より攻撃的に!」という言葉を聞いていただけに正直物足りなさを覚えた。
梶山の充実振りは目を瞠るもので、ポジション取りからドリブルやフリーランを混ぜた足元やキック以外でのプレースタイル、加えてカウンターの起点はおろか戻って危機を救うに至る守備まで、スケールアップへの決意を感じさせる。
だが、梶山が目立てば目立つほどほかの部分の足りなさが惜しい。
2トップがとにかく連携不足。
被る場面が多く、役割分担も不明瞭で、互いの良さが出し切れてない。
ここに羽生まで絡んでノッキング、なんてため息ものだったが、中央での組み立てからサイドで仕上げの段階に入っても、フォローに入るでもなくエリアでのポジショニングも微妙(ニアがいつも薄い)だったり。
それでも2度ほど決定機を迎えた赤嶺のあれはらしさ、だったと思うが、2列目の得点も大いに期待したい今季、2トップそのものの連携と、彼らと2列目の連携は見逃せないテーマになりそう。
そしてサイドバック。
事前報道とのギャップに関しては開幕戦だったりメンバーの問題だったりでチームとして控えめにせざるを得ない事情があったとは思うが、それにしても積極性に欠けた。
点差が開いてからの猛突進とか、そういうんじゃもうダメなんだって。
2トップが潰れても、梶山が積極的に動いても、羽生があちこちに顔を出しても。
中央で作る能動的なポゼッションという理想形もサイドがうまく使えなければまったく意味がないし可能性の低くリスクの高いチャレンジでしかない。
今日はサイドチェンジはおろか、片方のサイドを使うのもままならなかったなあ。
ここは激しく不安。

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例によってありがちな展開、攻め続けて攻めきれずにセットプレーでいい時間帯にやられるっていう。
この前書いた集中力の問題、でもあるけど、ほとんどエリアでの守備機会なかったからね。
しかしこの前半終了間際の失点は、この日保ちつづけたバランスを崩壊する布石だったな。
恐らく後半勝負、カボレや大竹、達也に平山にブルーノと、試合を決する力を持つ駒をベンチに控えていた。
それだけでなくギアを上げてきたのは後半開始早々からプレーに現れ、ワンタッチプレーの連続から祐介の強引で豪快なミドル。
鮮やかなゴールだった。
スコアをタイに戻し、ここから選手起用も含め、東京がゲームをコントロールするつもりだったはず。
そんな大事な時間帯にだよ、キックオフのボールを繋がれて押し込まれてセットプレー、いくら注意しても注意しすぎなことはないってくらいの正念場で失点。
ここら辺がどーも、すっきりしない。
大事なところで踏ん張りがきかない。
面子をあーだこーだ言っても仕方がない。
誰が出ようと、ここは踏ん張らなくっちゃいけなかったんだよ。

とはいえこの勝ち越しゴールの時点ではまだ30分以上も挽回のための時間は残されていた。
ここがまた、大きな踏ん張りどころだった。
次の失点は平松とモニ、わずか5メートルの距離でのミスパス、意思の疎通を欠いたことで生まれた失点だが、この状況で最終ラインを任される2人の意思がかみ合わないことも残念だったけど、そのミスを生んだ理由に選手交替による混乱も起因しているだろう。
実際カボレと達也、一度交代の合図を出しながら戻したりと、ここでのカードの切り方は城福さん、相当悩んでいた。
前の人数を増やす、動きでリズムを変えられる人間を入れる、達也の投入は至極納得なんだけど、相手が浄。
確かに梶山を下げてっていうのは頭数や理論上は真っ当なんだけど、この日の浄がやっていたバランサーとしての動きと、はっきりとゴールにベクトルを向けていた梶山のプレーはかなり異なる。
さらにカボレ、ブルーノの投入で、中盤は一瞬カオス。
梶山とブルーノの位置取りがもやってて、梶山がコメントしてたがはっきりとしていた攻めどころは達也の右、のみ。
こんな状態のときに眠ってのが目を覚ましてたみたいに矢野貴章が躍動し出して、定まらないディフェンスを相手取り左右自在に顔を出す。
そんなこんなの状態で生まれたミス。
ミスは許されるものではないが、開幕戦の今日、J1デビュー、東京デビューの彼を責めることはできない。
難しいシチュエーションであったにも関わらず、これはオレの妄想だが、東京に今季たどり着くまでいたあらゆるところでキャプテンシーを発揮してきた男なわけで、そんな平松が自分のことより権田に華を持たせたいと思っていただろうことは想像に難くない。

4点目もそれなりにいろんな用件が絡んでいたとは思うが、完全に集中力の欠如。
個人的にサッカーでもっともみっともないプレーのひとつに挙げている、セルフジャッジに起因する崩れからの失点。
長友は迷いがあると、急にしおらしくなる。
悩みの種はさっさと抜いてあげてよ、城福さん。

守備機会のほとんどが失点に繋がってしまった権田。
厳しいデビュー戦になってしまったね。
オレ、今季に向けてひとつ期待したかったのが塩田の代表入りだった。
川口・楢崎を欠いた日本代表第3GKの頼りなさってのもあったけど、昨年の東京において絶対の存在感だった塩田の躍進ってやっぱり、2004年~2006年の土肥代表期間があったからだと思う。
その背中は偉大で一緒にプレーすることで得るものもあっただろうし、その土肥が代表入りというポジティブな理由でチームを離れ、その間プライオリティーの一段下がったカップ戦の予選リーグなどで経験を詰めたことはかなりデカイ。
そこへ戻ってきた土肥がやっぱり凄くて塩田もより成長するっていう構図。
これの土肥→塩田、塩田→権田バージョンが見られるといいなって思ってた。
まさかの形で権田が経験積むチャンスが訪れたわけだけど、今日はちょっと酷な状況だった。
でも起きてしまったことは仕方ない。
塩田だってクラシコショックを経ての今だ。
試合は待ってくれない。
次のゲームが待っている。
彼がここで伸びるか否かは、チーム全体のテーマだと思う。

今日のヤラレ方は局面で見れば個人の責を見つけられないことはないが、チームとして大きな課題として取り組まなければいけない。
技術面、戦術面、メンタル面含めすべて、大事なところで弱さが出た。
踏ん張りどころで踏ん張るためにはここの集中が必要だし、締める選手が必要なのかもしれない。
いや、そこまで追い詰められる前に、技術や戦術で相手をいなす、もしくは圧倒することもひとつ。
例えば前半と後半の平松が象徴的だが、平時ではできてることが、窮地でできなくなってしまう。
これが東京の大きな課題。
いくら優勝候補を目指すっていっても、いくら6位でシーズンを終えても、この課題を乗り越えない限り戦前予想は永遠に無印のままだ。

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今日の敗戦で分かったことって、前から言われていた、前から分かっていたことかもしれない。
でもやっぱり、目の前でこうして形にならないとその痛みも重みも分からないよ。
誰しもがそう思うだろうけど、この経験はポジティブに捉えるべき。
むしろ結果ポジティブだったといえるよう、次に備えるべき。
だからこそ、試合後のG裏は今日こそ一糸乱れぬユルネバで鼓舞してあげればよかったのに、とは思いました。

シーズンは待ったなしなんだぜ、そんな日々が始まったんだということを強く感じる一日だった。
by blue-red-cherry | 2009-03-08 02:54 | FC東京
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