浦和レッズ×FC東京 J1第2節

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4年と4ヶ月と11日ぶりの勝利を見届けに臨んだ埼玉スタジアムでの浦和戦
また負けた。
悔しさは風化させてはいけない。
次は勝つ。
その気持ちを忘れてしまったら、二度と勝てなくなってしまうだろう。
何度も悔しさにまみれながらあの、一駅分はゆうにあるスタジアムから駅までの道のりを下向いて歩いても、次は必ず勝ってやる、そう思ってないとくじけちゃうよ。
ナビスコで当たらなければ次回、浦和と戦えるのは11/8の日曜日。
それまで今日の悔しさを抱えて、東京は戦い、オレたちは応援する。

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スコアの上では失点が1点減ったが、開幕戦に比べて今日の敗北感のほうが重い。
個と組織、両面で破れた事実は昨年、信念から来る言葉で力強く敗戦の弁を述べた城福監督その人が「認めざるを得ない」と語ったように、文字通りの完敗だった。

どちらも4バックとその前の4枚の中盤でピッチのワイドにブロックを敷くところまでは同様で、ゾーンに入ってからの守り方が少し違って見えた。
浦和のディフェンスはゾーンに入ったら、というよりはマンツーに近い。
陣形上マッチアップする相手をきっちり見ている形で、マークではなくゾーンを埋める受け渡しを行っていた。
そこは相手がはっきりしていることもありブレることはなく、前線からハイプレス、とまでキツくはなかったがボールホルダーには必ず厳しくくる。
また、トップもサイドも一応は誰かが見ているので、前を向いてプレーできる選手が少なかった。
達也も羽生も裏へ抜けたりサイドでフリーになろうという意識はあるんだけど、ターゲットの近くで楔を前を向いて受ける動きが少ない。
結果、楔やサイドからバイタルに戻すとき、前を向いてゲームに関わるプレーヤーは例によって梶山しかおらず、浦和としては守りの狙いが定めやすかっただろう。
この問題はカボレが引いてきてしまっている状況を見ても明らかだ。
ここに東京のパスサッカーがいまいちな原因があると思う。
パスサッカーっていうくらいだから当然パスは正確で、強く、鋭くなければいけない。
そのためにはパスを出しやすい体勢、ボールと受け手に対して出し手が正対すること、それが適えば確率は格段に上がる。
もちろんそんな理想的な状況は自分たちで作り出さなければならず、人の動きやパススピードもその手段になるだろう。
パスサッカーを標榜する前に、まずパスを繋ぐ下地が足りていないように思った。
無理目な体勢からのパスが多いし、少しでも多く良い体勢でパスをできる人間を増やさなければいけないし、そのための楔や壁パス、ダイレクトプレーがまだまだ足りない。
当たり前のプレーの精度が高まって、それの積み重ね、集合体、世界一のチームのひとつであるマンチェスター・ユナイテッドとかまさにそれだよな。
マンUを出すまでもなく、今日目の前で浦和がやってたサッカーはそれ、できてたよね。
ポンテのポジショニング、田中達也のハードワークに原口や阿部のシュアなボールコントロール。
まざまざと見せ付けられたな。
一年分の一日の長を見せるはずだったのに。

フォワードが潰され梶山にマークが集まり達也や羽生が無駄走りする中、今日前を向いてボールを扱うチャンスを得たのは両サイドバックだった。
これはプレッシャーの強いヨーロッパサッカーとかでは結構前から顕著で、サイドバックがビルドアップに関わることは多々あった(今ではそれを超えたハイプレッシャーの時代がきているのでまたちょっと違う)。
それを踏まえての両SB強化策に取り組んできたわけだし、想定された展開ではあった。
アシストも決めた徳永は後半何度も楔のパスを受け、石川のフォローでも前向きにボールを扱うチャンスがあった。
単純にクロスを入れるのではなくカボレや祐介、赤嶺にあて自分はまた動き出し、とまずまずの動きを見せた。
対照的に幾度となく勝負のチャンスを得た長友が大ブレーキ。
判断遅いし、そこからのドリブルは縦に行くにしても中に切り込むにしても思い切りにかけるしパターンが少ない。
挙句萎え萎えなバックパス。
サイドバックが攻撃参加するならばやりきらないと自分がいちばんツライ思いするってのに。
守っても確かにポンテは絶妙の位置取りしていたが、右サイドは浦和のホットスポットだった。
細貝のクロス崩れが流れた際も、高原に頭の上からヘッドを叩き込まれた(去年の最後の試合、柏アレックスのフランサへの落としを思い起こさせられた)。
どうしちゃったんだ、長友よ。

それでも前半はまだ、イーブンの展開ができていた(と思いたい)。
開始早々の失点についてはあとで語るのでこの段では抜きにして、というエクスキューズつきだが。
ポゼッション、というより保持率は間違いなく浦和。
6:4といったところだったと思うが、まだ前半は「回させている」状態だったと思う。
モニを筆頭にボール回しに対する集中、目の前の選手に対する集中はしっかりしていた。
後半にも露見したが明らかな弱点としてワンツーやダイレクトプレー、ポゼッションから縦へスイッチを入れてくる場面で後手に回る課題が見られたけれど、ギリギリのところで踏ん張れていた。
そして何より、受けだけではなかった。
浦和も浦和で前節のやられ方にはナーバスになっていたので、戻りが速い、までは良いとして、その流れのまま東京ボールになると少し引く嫌いがあった(前半までは、ね)。
そこに充実の梶山がハマる。
トップ下起用のおかげかバイタルを使う意識、空けない意識が高いのでセカンドボールにことごとく反応。
ボランチとしての出場で頭が守備から入ってた部分もあると思われ、ボールへの寄せが速かった。
結局攻守に梶山頼みの中盤だったわけだが、そこで梶山が奮起してくれたおかげでいくつかのチャンスが生まれたし、跳ね返されてのやり直しも彼がコントロールした時間があって初めて、五分の展開に持っていけていた。
いや、頼もしいんだけどね、梶山の負担が大きすぎる。
百歩譲って今ちゃんはその梶山の積極的な動きの後ろ盾になっていた、という解釈もちょっと甘すぎるかもしれない。

開幕戦でも確信に近いものがあったが、梶山頼みのサッカーからの脱却は今年も出来ていない。
梶山中心のサッカーをすること自体は間違いではないし、彼は波こそあれど、毎年スケールアップを感じさせてくれている。
それにしても、だ。
ワイドな展開も縦への楔も、どちらも梶山からしか生まれない。
今日も2、3人のマークを力強いキープとターンで置き去りにしたり、人を食ったようなダイレクトパスで決定的なシュートシーンを演出したし、梶山はスーパーな選手だ。
しかし彼一人で浦和は倒せないし、Jリーグは獲れない。
チームとして解決するのか、個々の選手たちの意識が解決するのか。
この壁を越えなければそもそも、先はない。

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これだけ失点してるんだから、守り方に問題がないわけない。
まあでも守りと攻めは表裏一体だから一概にいえないところもある。
攻守の意識がバラバラに見えるのと、やりたい攻めに対しあの守り方でいいのか、というのもある。
結局早いパス回しには対処できず振り回される場面が目立ってしまっていたが、基本はゾーンで守るスタイル。
人を受け渡すのかゾーンを受け渡すのか、その辺の決まりごとみたいな各論の部分にも問題はありそうだが、例えばブロック作ってゾーンで守ったあと、そのあとはどうするつもりなんだろう。
あくまで自分たちで繋いで穴作ってって遅攻で行くことを貫きたいのかな。
ショートカウンターで奪って人数かけてってやるにはゴールまでの距離があるすぎるし、かといって後ろでしっかり守って素早く前に当てて力のあるオフェンス陣が少ない人数でゴールに迫るってのは、カボレだけでは無理がある。
どっちがいいということではなくて、むしろ遅攻は遅攻、ショートカウンターはショートカウンターで狙えればいいんだけど、どっちつかず。
どちらにしろ、プレスがまったく効いていない。
相手のボール回しについていくこと、ボール回しの先のスペースを埋めることに腐心するあまりに、相手からボールを奪うという意識が失われてしまっているのではないか。
せっかくブロック作ってバックパスさせても、そこから縦切って横切ってって追い込んで、2人、3人で囲んで奪うところまでいかないとただただ時間を費やすだけだ。
「回されている」のではなく「回させている」のであれば、その先に囲んで奪う獲りどころがあって、もしくはその先に虎視眈々と狙っていたインターセプトが成されるはずだ。
今の守り方ではそのどちらもがない。
ディレイ、ディレイの末にグっと上げた相手のギアチェンジについていけずに必死のクリアが関の山。
ブレてないかなー。

それこそ去年だってムービングフットボールを実現した場面は多くない。
今年はさらに進化させたムービングフットボールを掲げている。
2試合終えて思うのは、飛躍しすぎてないかってこと。
両サイドを高く保って攻撃に厚みを、てのは大事なことだし理解できるんだけど、果たして去年目指してたサッカーは出来てたのか、その上で上積みなんじゃないかって。
まだまだプレッシャー下はおろか、大したプレッシャーがないとこでだって怪しいパスワークなのに、もっとそこを突き詰めていくという手段もあったのではないか。
もっといえば去年出た反省すべき課題も修正されていない。
これは反復練習でどうこうなるか、相手ありきのことなのでわからないが、開始直後、終了直前、連続するセットプレーにプレーが切れた瞬間、セルフジャッジや一時的数的不利時に失点しないこと。
萎えるんだよなあ。
城福東京は去年、毎試合出た課題を次の試合の宿題にし、それをクリアしていくことで勝ち点を、サポーターのプロップを勝ち取ってきた。
その東京が去年何度もヤな思いをさせられた見慣れた失点パターンを繰り返し、連敗しないサッカーを目指して徐々にそれに近づいていたはずのチームがあっさり開幕連敗スタート。
なんか、もう一度原点はなんなのか、どこへ向かっているのか、見つめなおしたい。

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闘志溢れつつ冷静なプレーぶりが光るモニはここ数年では抜群の出来で開幕できている。
一方でまったくらしさがない、このままならスタメン落ちも妥当な気がする長友がいて、失点続きで自信を掴むチャンスが得られない平松と権田がいる。
まず1勝、は確かに必要だが、1勝で好転させられるほど甘い状況じゃないんじゃないかな。
シーズンは長い。
達也は「折れないように頑張りたい」と言ってた。
傍から見てると攻守にチグハグだったりで軸がブレて見えちゃってるけど、監督に選手に、きっとキャンプから積み重ねてきた軸はきっと確固たるものがあるんだと思う。
今はツライ時期だけど、ここで方向転換するようじゃ未来は明るくない。

やる方も見る方も覚悟が試される、そんな春、なのか。
by blue-red-cherry | 2009-03-15 02:17 | FC東京
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