Highway Disco

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ここ最近知ったラッパーのなかではピカイチのオリジナリティ、そして確かなスキルを持つ、神奈川レペゼン・あるま。
そしてサイプレス上野とロベルト吉野の諸作にもトラックを提供しているビートメイカーのBEAT奉行。
この2人がタッグを組んだあるまtoBEAT奉行名義のEP、「Highway Disco」がヤバイ。

ヤバイといってもハマったのはサ上のラジオで11zeroがミックスでかけてた「Rock The Alarm」きっかけだからちょっと前。
その「Rock The Alarm」は、高らかに鳴るギターリフを終始カッティング、跳ねる、という表現がピッタリのドラムが勢いをつけ、フック終わりにはフルートも洒落込むシンプルだけどド派手なチューン。
超縦ノリのヘッドバンガーで一聴してトバされる。
もうこの曲だけでこのEP、間違いなく買い。


このライブの動画を見ればその魅力を感じてもらえると思うが、あるまの声、フロウ、ライミング、どれをとってもオリジナルでスキルフル。
語頭にアクセントをつけ、フラットにシャープに、巧に強弱をつけて澱みない流れを実現させているフロウは、声質も相俟ってタリブ・クウェリを想起させる。

もう「Rock The Alarm」(ちなみにこの動画の最後、デーレデッデデレーってちょっとだけ鳴りが聴こえるそれです)の跳ねるトラックでは水を得た魚状態、言葉がスーパーボールのようにヘッドフォンの右と左をいったりきたり。
プロフィールに「メッシのドリブルのような独特なリズム感から生まれるフリーキーなフロウ」とあるが、なかなかどうして変幻自在でいて基本に忠実なスキルはメッシのドリブルが浮かんでくるし、唯一無二な声質を形容するにはフリーキー、が相応しい。
これでギャングスタラップだったらそれはそれでミスマッチが面白そうだが、イメージを裏切らないポジティブかつウィットに富んだリリックがまた、いい。
ちょうど今の時期の昼間、公園で聴いたりしても気持ちいいだろう。

ここもクウェリに通じないこともない、レゲエへのリスペクトを感じるフロウも魅力。
ラガ調にフックを歌い、ゆったり刻むトラックもトラックと呼ぶよりリディムと呼びたくなる表題曲「Highway Disco」はRude boy仕様。
ドラムだけで引っ張っていく「MR.SONG」みたいなシンプルな曲でとにかく映える。
BEAT奉行との相性バッチリで、このコンビネーションならフルアルバムも充分耐え得るだろう。

とにかく爽やかな新しさに満ちたアルバム。
このコンビのこの先も楽しみだが、それぞれ、いろんなアーティストと絡んでいくのが今から楽しみ。
by blue-red-cherry | 2009-03-18 00:33 | 音楽
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