バクマン。

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「バクマン。」2巻。
発売日に買ったからあれだ、AKBの「がんこ」に行った日か。
とっくに読み終わってたんだけど、書くの忘れてた。

なんというか今は壮大なフリの助走の時期。
いよいよ(というかきっかけからのスピード感は驚速、いやストーリーのテンポがいいから気付かぬうちに結構な期間経てるんだよな)サイコーとシュージンのコンビはプロの漫画の世界に足を踏み入れる。
賞レースへの投稿、別冊での初掲載、アンケート結果で知るライバルとの差。
勢いも悩みも、喜怒哀楽ごった煮で全部味わって駆け抜ける青春時代。
ベタなエッセンスを古臭くなく、巧に展開させている。
ジャンプ編集部だからこそ可能な「漫画ビジネス」「漫画家ビジネス」の内情もポンポンぶっちゃけてきてて、ジャンプで読んでようがコミックで買って読んでようが、漫画が好きなことは変わりなく、そいつらの好奇心にバンバン訴えかけてくる。
世の評もそうだし、これは新しくって画期的なことなんだろう。
さすがの「デスノート」コンビだし、ごく健全な青春ストーリーの蓑を被せながら、シリアスなところはズバっとクールに決めてくるし、このやり方がハマる。

でもこれは壮大なフリのはず。
漫画家として大成するサクセス(もしくは思い切って漫画家なんて、というオチも考えうる)までのフリでもあるが、あくまで本線は亜豆とのラブストーリーにこそカタルシスがある。
セックスやエロが小学生のガキでも当たり前の時代に、手も握らない純愛ラブストーリーにこそ、この漫画の本質があると夢想(希望)。
その意味ではバレンタインネタこそあれど、今回はフリの部分、まんが道に寄った展開だったのでオレだけの亜豆登場シーンも少ないし、まあまあ。
晴れてシュージンの彼女となった見吉のイマドキ感も嫌いではなく、そっちはそっち、シュージンとイマドキっぽい感じの付き合いをしてくれれば、と。

やっぱ少年漫画には可愛いヒロインがいてナンボ。
だから桂正和>荒木飛呂彦だもん、オレ。
なんだかわからんが、とにかく「バクマン。」は壮大な純愛ストーリーを帰結させるために今後も頑張ってほしい。
by blue-red-cherry | 2009-03-20 15:56 |
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