FC東京×鹿島アントラーズ J1第5節

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開幕して1ヵ月とちょっと。
雪が降ったかと思えばもう夏日か。
19時キックオフと13時キックオフが混在するこの季節。
32,000人の客を集めたホーム鹿島戦
明らかに3月のそれとは違う日差しにやられたか、それとも王者の横綱相撲に転がされたか、アグレッシブに挑んだ戦いを認める一方でなんとももやもやに包まれた午後。

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ACL疲れが実感値として測りかねるのでどの程度のものかわからないが、前半の終盤から後半全般にいたって鹿島は受けの姿勢だった。
中盤でガッツリやり合うこともなければ、両サイドで凌ぎあう気勢も感じられない。
監督会見でも語られていたが運動量が落ちるのは想定済み、意図的なペースダウンでもあったのだろう。
つまりは開始からの15分、鹿島はあそこにゲームのピークを持ってきて、あとは耐えるというか流すというか。
取ろうとするところでしっかり取って、あとは予定通りに耐える。
この事実が揺るぎないものゆえに、どんなにいいゲームをしたところでもやもやが晴れないのかもしれない。

なんといっても大迫勇也の衝撃か。
裏に抜けて勝負するタイプでも、トップに張り付いて周りを活かすタイプでもない。
しかしそのどちらをも高いレベルでこなし、サイドに流れても仕事をこなせる万能タイプのストライカー。
相手との対峙の仕方にも幅がある。
背負ってのプレー時には高校生離れした体躯を預けるブロックができるし、かと思えばターンが異様にうまい。
反するプレーを使っての駆け引きはモニと佐原を手玉に取り、楔のプレーはほとんどミスがなかったのではないか。
前を向いては懐の広さを見せる。
2、3人の対峙であっても逃げないし、飛び込ませない間を持ってる。
また、遅攻時の打開する動きもうまい。
下がっての引き出しもできるし、斜めの動き出しでスペースにボールと相手ディフェンスを呼び込み誘い出すプレーが絶品。
さらには得点シーン、なんでもボックス内、ゴールに向かう角のエリアは得意のエリアらしい。
万能にして必殺のエリアを持つふてぶてしさ。
シーズン明けて数回テレビで見てきたが、試合をこなすごとに伸びてる印象だ。
この試合で取れなくてもリーグ戦初ゴールは時間の問題だっただろう。
王者に課せられた過密日程が大迫を鍛えていく。

出足鋭かったとはいえ、15分で2点取られては厳しい。
大迫のゴールは彼の底力を見た気がしたが、エリア内の難しい対応だったとはいえ、羽生がディレイさせたところまでは良しとして、佐原はあっさりやられすぎたな。
マルキーニョスのあれも、今ちゃんが寄せてたから触れてたわけだが、マルキーニョスのあのプレーは最初、タッチラインを背負ってボールを触っていた。
少なくともあのエリアまで侵入される前に止める手立てはあったはず、なんて理由を見つけにかかれば挙げられないこともないけど、今日の東京の試合の入り方がそんなにまずかったとは思わない。
お決まりの2ラインのブロックも、赤嶺1トップ気味ながら石川とカボレの献身あって、しっかり作れていた。
それにラインにこだわりすぎるあまり曖昧になっていたプレッシングも、梶山を頂点にセンターが3枚、それに石川・カボレの両翼と、センターで余れる枚数だったので羽生を中心に囲い込みができていた。
それでも15分までの鹿島はそれを介さない力強さがあった。
その中心にあった小笠原はまさに力強くボールをキープしたし、下がり目に入った本山、青木とミドルレンジのパスで揺さぶられ、プレスの的を絞らせなかった。
野沢や本山が鋭く分厚く仕掛けたカウンターの圧力も相当だった。
下がらざるを得ない。
後半の鹿島とは比較にならない積極性、それを形にするプレーの連続だった。
この15分で感じた無力感。
それはその後の攻勢でまた揺れて、勝てないこともないって希望に変わるんだけど、結果として終わってみて勝ててない、引き分けにすらできなかった事実がまた、無力感として訪れてるんだな、今。

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東京側に目を移せば先制ゴールの赤嶺が、ゴール以外の動きでも見違える働きをしてくれた。
両翼置いただけで、同じような役割は2トップでも必要だっただろうと突っ込みたくもなるが、役割の理解だけでこれだけできるのかってくらいの変わり様。
競り合いを頑張る姿勢は変わらないが、ポゼッション時の顔出し、ボールを呼び込む際のポジショニングに多くの変化をつけた。
引き出して、叩いて、ゴール前に飛び込む。
シンプルなタスクをシンプルにこなせていた。
赤嶺がワンタッチ入れることで石川やカボレに中へ入る選択肢もできるし、梶山や羽生、今野あたりも前向いて縦パスのチャレンジができる。
溜めてサイドバックが上がる時間を稼ぐ、ところまではできてなかったが、それは左翼で前向きにボールを持ったカボレが担っていたし、役割分担明確な前線はノッキングもなく、よく動けてたと思う。
パスサッカーをやる上ではトップに入るのが赤嶺だろうと平山だろうと、ベースの役割は同じ。
そこにそれぞれの個性で味付けをし、赤嶺ならばよりサイド攻撃を活性化させ、フィニッシュで自分が活きる。
平山ならばキープと展開力を担い、より多くの人数が攻撃に参加できるようにする。
一度くらい、両雄並び立つ姿も見てみたいけどね。

羽生のキレのある動きが目立つ。
体調がすこぶる良さそうで、守備面でのチェイスが正確かつ量多いし、徐々にだが3列目からの飛び出しができるようになってきた。
ここに関しては微妙なところだ。
守備で効いてるのは確かだし、ここから上がれるのならばそれでもいい。
だが、羽生と今野のボランチだとこの辺からのミドルレンジでの大きな展開がほとんど期待できない。
今日の東京のサイド攻撃は勢いもあったし機能していたが、もう一段階上のレベルで勝負するにはサイドチェンジが少なすぎる。
石川にしてもカボレにしても縦、斜めの勢いはあったが、引き付けておいて逆を使う、といった展開が足りない。
サイドバックの攻撃参加は縦、縦の追い越しよりもサイドチェンジでフリーで受けたほうがアーリーにドリブル、選択肢も多いしリスクも運動量も少なく済む。
それを考えると、梶山を3列目に置くのが無難な気がする。
でも城福さんは梶山、前で使いたいんだろうな。
3列目のポゼッションじゃ満足しないんだよね。
あそこまでのボール回しはやろうと思えばできるんだよ。
でもバイタルに入らない、あそこでキープできないからサイドに深く、フリーで入り込めない。
高い位置に基点を作って、ストロングポイントを活かしたい。
それやるなら平山トップ下でもいいと思うけど、そうすると受け手の枚数足りなくなるし、うーん、ジレンマっつうか、机上の空論だな。
どちらにしろ、これだけミスパス多いとトップ下か3列目か、じゃなくて出すか出さないかっていう選択肢もなきにしてもあらずだと思うよ、梶山。
唯一人の被りでロスしてたといえば、下に書くけど大竹投入後のバイタルだったし。
梶山を介さないシンプルなサッカー、理想のパスサッカーのためには梶山外せないけど、スクランブルで縦急いで畳み掛けるとか、そういうときならば考えられないこともない。
うまくいってない梶山に90分固執する必要ないんじゃないかな。

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大竹の投入もちょっともったいなかった。
あの時間は梶山が真ん中にどっしりしちゃってたから、大竹が真ん中やトップ下の位置でボールに絡むことがほとんどできなかった。
右から切れ込んで中、ってのならまだわかるけど、左サイドに張らせて、なんてやらせても窮屈なのは目に見えてるし、結果守備に追われて過ごした。
受け手として使われようという努力はかなり感じられたけど、大竹は出し手で活きてこその受け手でしょ、JK。
達也は自在に動くし、運動量を活かせてると思うんだけど、今季、交代出場後の選手たちの交通整理がうまくいってないように映るのは気になる。
そもそもスタメンの羽生、今野、梶山における流動性もギリギリ、ようやく個々の判断で位置取りできるようになってきたくらいだけど、メンバー変わったあとは個々の判断も置かれたポジションもいまいちはっきりしないで終わることが多いような。
ピッチで臨機応変にできればベストだけど、いや、できなきゃダメで求めてるのかもしれないけど、できないのならもう少し明確に配置してあげたほうがいいと思う。
石川の途中出場とか、めちゃくちゃ分かりやすいじゃん。
これとはちょっと意味合い違うけど、せっかく平山入ったのに蹴り込む回数少なかったのも気になる。
繋ぐサッカー志向してるからって、パワープレーしない、じゃ杓子定規すぎるんじゃないの?
コーナーで権田上がれるんだったら、その2、3分前でもいい、今ちゃんとか佐原とかあげちゃいなよ、って思う。

今日の試合後のコメントにあったけど、取り組んでるスタイルに自分たちのストロングポイントをハメていくのが自分たちのチャレンジとしているみたいだし、ただ単にパスサッカーをやるんじゃなくって、ちゃんと足元見えてるようなのでちょっと安心した。
ピッチの上のサッカーは八方塞で全然見えてこなかったし、逆にストロングポイントも消しちゃってたからさ。
理想と現実を高いレベルで折衝させたいわけなんだな、城福さんは。
これは時間かかるし、かつ、リーグを戦いながらでメンバーのモチベーションも保ちながらやらなきゃいけないわけで、大変だよ。
活かすべきサイド攻撃ったって、クロスに対しては上げるほうも飛び込むほうもバリエーション少ないし、そこもてこ入れ必要だしね。

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今日に限っては、去年の良かったときのレベルが思い出せるような内容だった。
それが新しい取り組みとどの程度融合できてたか、上積みが感じられたかというと、疑問は残る。
いろんな意味で自分たちの実力を見つめ直す意味ではいい試合だったんじゃないだろうか。
いくつかのゴールが決まっていれば、と思えた試合であり、結局引き分けすらも叶わなかった試合。
先方いわくバッドコンディションの王者相手に手のひらで踊らされていたと自戒、悔しさを反発力に変えるもよし、ハードプレスとサイドアタック、長く培ってきた宝刀はまだ錆びついていなかった事実を自信にするもよし。
日々迫る相手との戦いと、はるか高みに置く自らの目標との戦い、どちらも果てしなく続いていく。
by blue-red-cherry | 2009-04-13 01:35 | FC東京
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