サンフレッチェ広島×FC東京 J1第10節

c0025217_2321322.jpgc0025217_2322370.jpg
c0025217_2324229.jpgc0025217_2324998.jpg
c0025217_233316.jpgc0025217_2331156.jpg

遅ればせながら広島戦
先に書いた「木曽路」ディナーがあって前半だけ生、後半は今日の午後録画で見たという変則観戦の結果、みなさんご立腹 or 諦観なご意見が多い中、こんなもんだろ、というかよかったほうじゃないの?という感想に落ち着いた。

かわされること、いなされることこそあれど、珍しく試合通じて一貫した守備が行なわれていた。
前線からの途切れないプレッシング。
カボレの欠場で赤嶺と祐介の2トップとなった東京は、その2人からサイドハーフの石川と羽生、ボランチの米本、梶山とゾーンは厳しく守りつつ、徹底されたのはボールホルダーへのプレッシャー。
今年はブロック作りに腐心するあまりボールホルダー、特に相手ボランチへのプレッシャーが甘くペースを握られることが多かったが、パスワークの中でダイナミックな展開を混ぜてその強度を高める広島のパスサッカーに対し、大きな展開ができる最終ライン、ボランチに対してのプレッシャーは緩めず、細かいパス交換も囲い込んだ。
最終ラインの守り方も前向きだった。
相手が動き回る寿人の1トップだったこともあるが、楔のパス、裏へのパス、狙いどころをしっかりもってインターセプトを狙うスタイル。
今野もブルーノ、それにヨネも加わり、それぞれ読みもよく(ブルーノは一回寿人にかわされてとんでもない決定機を作られたしまったが)、相手の厚みある攻撃を防ぐ形となった。

だが何かができると何かができなくなる(=言われたことしかできない)のがこのチーム。
前からのチェイシング、通じてボールホルダーへのプレスはよくかけられていたが、ひとたびその形をいなされたときの対応が甘かった。
広島が組み立てをリトリート、ショートパスを繰り返していたのに対し、ボールホルダーへ!の約束事どおりボールを追い回し続けていたのをケアしていたはずのストヤノフのフォローでいとも簡単にあしらわれ、無警戒の逆サイド、ミキッチに展開されてセオリーどおりのクロスに高萩、先制。
追加点の場面はスローインをあっさり奪われたり、準なりふりかまわず状態だったことなどほかの要因もあるものの、寿人に釣られ、柏木に釣られた末の青山、寿人のゴールだった。
かたや東京が怒涛の攻勢をかけるものの、芸のないサイドアタックを広島が楽々跳ね返す展開だったのに対し、中で釣ってフリーでサイド使う、お手本のようなバランスのとれた攻撃、敵ながら天晴れだ。
この日東京がいちばん頑張ってて、事実頑張れてたところを逆手にとって叩き込まれた2点。

得点シーンのみならず高萩がワンステップのサイドチェンジを通してみれば、受けたミキッチはシンプルにひとりかわしてシュート、とか、広島のいいところってパスワークの巧さ、鋭さというよりは攻撃のバリエーションの多さとその使い分けの巧さにこそ真骨頂があると思う。
それは誰もがフィニッシュに絡みうるという、ゴールキーパー以外が絡んでくるスタイルにも由来するし、個々の技術の高さにも支えられている。
だがそれを生かすも殺すも選手たちが適切なときに適切なプレーを選ばなければ意味を成さない。
バリエーションは東京だってそこそこあるし、一個一個の強度はそんなに低くないよ。
石川の突破にしたって、石川+徳永でもいいし、キレキレだった長友の上がりも脅威だったはず。
でもそれ一辺倒じゃあ、相手も慣れちゃうし、守りやすいんだよ。
せっかく羽生が動き回ってみても、サイド攻撃を活かしたい、の一心で彼が使われる回数はごく稀。
サイドにフリーな選手を見つければとりあえずそこを使う、っていうのは間違いじゃないんだけど、広島の得点シーンみたいにひきつけてドン!みたいなのが効果をより高めてくれる可能性もあるわけで。
そこら辺のバカ正直さというか、なんというか。

特に後半。
東京が平山と赤嶺の2トップ、両翼に達也と石川、それに長友と徳永もガンガン上がってくるという構図になってから、広島はまず平山潰しに盛田を入れ、そこからは6バックの様相となった。
あまりにもわかりやすい守り方だったが、バカの一つ覚えでサイド→中の一辺倒だった東京への対処とすれば至極納得。
バイタルは使いたい放題の空き地だったわけだが、穿った見方をすれば、東京の中央の崩しなんてたいしたことないから、という余裕の配置だったのかも、と考えて欝ってみたりもする。
しかしあの時間のバイタルエリアはスカスカだった。
事実セカンドは拾いまくったし、梶山や今野がポゼッションを高める時間が増えていた。
大竹が投入されたのは82分。
もう少し早く入れてあそこをかきまわしていれば、多少違ったかもしれない。
平山も平山で、あれだけわかりやすくマンマークされているのであれば、盛田を引き連れてスペース作ることはできただろう。
それもそのスペースを使う側次第ではあるんだが。

c0025217_233518.jpgc0025217_2335791.jpg
c0025217_2341412.jpgc0025217_2342163.jpg

確かに中盤でのミスは少なくなかった。
ラストのチャレンジのミスならばまだしも、ビルドアップ時の横パスや、フォワードへの楔のパスがあさっての方向に、なんてこともあった。
それにしてもミスはこの敗戦の大きな原因ではないと思う。
一定の成果を得ていたハイプレスは対広島の戦い方としては悪くなかったと思うし、梶山に限っていえば、後半のミスパス連発は完全にスタミナ切れだろう。
前からのほかに、中盤の底としてのカバーリングも怠らなかったし、守備での貢献度は高かった。
赤嶺のトラップミスで流れてしまったが、後半序盤に出した楔のパスは非常に意識が高いものだったし、一定量の仕事はこなしていたと思う。
ここに関しては相変わらず彼を替えられないチーム事情を憂わざるを得ない。
ほかのメンバーもちょいちょいミスはあった。
ここには同じくハイプレッシャーの末、または雨でスリッピーだったピッチの影響もあるだろう。
ようするにやりきった末、あそこまでしかできないのが現在地。
東京0-2広島は実力値として妥当な結果なんだと思った。
悪天候で速いパス交換を乱れずに行なうこと、ハイプレッシャーの守備を続けた末、全力疾走の末に精度を落とさないプレーをすること、自分たちの引き出しをバランスよく使い分けること。
できてないことがこれだけあるんだ、そりゃあ勝てないさ。

それでも紙一重だったと思う。
広島だってそんな完璧なチームじゃない。
東京と同じくらいできなかったこともあると思うし、いつもいつもあんなにドンズバでチャンスをものにできるわけじゃない。
今の東京と広島ってそんなに離れた位置にいないと思う。
一部の上澄み、もしくはどん底、そのどちらでもない大多数の中をもがいている同士。
パスサッカーやコンビネーション、判断力ではあっちのほうが上だろうけど、プレス合戦させたりサイドでガチでやりあったりせーのでかけっこしてみればこっちのほうが上かもしれない。
そんな間柄。
だからこの敗戦は想定内。
個人的には完全に目の前の相手に向けて戦ってたことが気持ちよかった。
もちろん理想は捨てたわけじゃないだろうけど、この試合でのハイプレスは今までなかったし、この試合にかけてきたものだと思う。
勝ちにきてたのは伝わった。
そこそこできてたと思うし。
こういうふうに明確な目的をもって戦えば、それ相応の結果はついてくると思うのは急に楽観しすぎかな?

c0025217_2344735.jpgc0025217_2345570.jpg

ああ、なんかわからんな。
カボレ不在の影響とか、センターバック問題とかいくつかほかにも思うところはあったような気がするが、変に間をあけての録画視聴だったりで、忘れちゃった。
まあもうすぐ次の試合がくるわけで、そんとき考えよう。
もちろん4勝6敗の危機感は忘れずに。
by blue-red-cherry | 2009-05-06 23:07 | FC東京
<< 蒙古タンメン中本 本店 木曽路 >>