FC東京×川崎フロンターレ J1第13節

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第15回多摩川クラシコ
数年ぶりの味スタでのスカパラライブ、やっぱり「Down Beat Stomp」はカッコいいし、スカネバを一緒に歌えたのはホントに嬉しく、気持ちよかった。
その「Down Beat Stomp」をBGMに躍動した石川のゴールで終わってれば最高だったのにね。
ブルーノの退場まではほぼ完璧だった。
地力で川崎を上回っているという手応えを感じながらの試合展開に興奮した。
こんなに悔しい負け方は久しぶりだ。

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強豪相手に互角以上の試合ができた要因は3つ、あると思う。
ひとつは、これが一番大きかったが、今野とブルーノのラインコントロール。
ここ数試合のハイパフォーマンスに対し懐疑的な意見が消せなかったファクターとして、下位との対戦が続いた相手とのパワーバランスが挙げられる。
しかしこのコンビ、チョンテセを頂点にジュニーニョ、レナチーニョの両翼と、高さ・強さ・速さを兼ね備えた川崎の3トップを向こうに回し、変わらぬ勇気あるディフェンスを見せてくれた。
川崎の攻撃はテセポンが主なパターン。
テセに当てて相手ラインを押し下げて、セカンドを拾い、前向いて強いブラジル陣のアタックなり、憲剛のコントロールなりを活かしてくる。
テセが収められれば谷口の飛び出しも活きるし、そもそもテセが一人でなんとかしちまうことにも期待しているだろう。
ここに対し、今ブルは一歩も引かなかった。
例によってフィードに対しての競り合いは臨機応変に当たり、カバーリングの役割を分担し、そして何よりラインを高く高く保ちつづけた。
機先を制したかったであろう、早め早めのフィードに対し序盤から積極的なラインコントロールで数回、オフサイドトラップの網に引っ掛けた。
しっかり封じたのはテセだけではない。
ジュニーニョとレナチーニョの両翼にもしっかり対峙した。
彼らが怖いのは裏への抜け出しが2割くらい、あと8割は前向いてのドリブルなんだよね。
前向いてもたれると安易に飛び込めないし、ディレイディレイで下げられてしまう。
これがエリア近くだと特に厄介。
だから彼らのドリブル回数をいかに減らすか、前向かせないことも大事だし、ドリブルの仕掛け位置が下げられればそれで十分なわけだ。
ここに関しては両SBとボランチの協力もあり、局面局面で数的優位を作って対処できていた。
攻撃的なディフェンス、とでもいうべきか。
2ラインのブロックでスペースを封鎖しつつ、要所要所を抑えて相手の良さを封じ込めた。

そしてこの高いラインがベースになった、ポゼッションからの能動的な崩し。
これを実現したバリエーション豊かな攻撃パターン、これが2つめ。
カボレ、石川、梶山が復帰し、彼らを欠いた連戦で確立された軸の平山と、選択肢が飛躍的に増えた。
序盤は東京も川崎も集中力高く、局面の厳しいプレッシャーの前に慎重な試合運び。
そんな中、わかりやすいストロングポイントの石川とカボレのスピード、梶山のキープ力と、復活組にボールが偏りがちだったが、徐々に平山が絡みだしてからは圧倒的な攻勢が実現した。
平山が下がってきて受けることで、周りの良さが活きてくる感じ。
いや、むしろ平山がかなりそこに意識的で、下がってきてうまく前を向いたときはカボレを走らせたり石川を走らせたり、また、サイドバックの上がりを待つときは2、3人の守備をひきつけてから長めのパスを裏へ出したりと、使い分けがしっかりできている。
前半半ば、左サイドのハーフライン付近で激しいチェックをかわしながら長友へ出したパス、あの場面は痺れた。
そもそも祐介や赤嶺と組むときとはまた、違った役割を自覚的にこなしている。
エリア近くでは少々強引にゴールへ迫ろうとしている(そしてその強引なプレーは相手ディフェンスを寄せ付けない)。
持ちすぎて失うこともほとんどないし、ミスパスも少ない。
何が優れてるってその判断力だ。
戻りっぱなしでも張りっぱなしでもない。
点を取ることだけが役割ではないし、楔になるだけ、ゲームをコントロールをするだけでもダメだ。
結果が伴わないから注目度は低いが、何気にこのクオリティのプレーをこなせるあのポジションの選手はなかなかいない。
そして戻ってきた選手の良さが、この平山を軸にした攻撃にバリエーションを加える。
石川のキレは怪我前と変わらぬクオリティーで、彼もまた右サイドを中心に縦に中に、自身の持つ選択肢の中から正しい選択肢ができている。
梶山のキープ力もやはり、ほかの選手にはないパーソナリティであることを改めて実感。
今ブルと形成するトライアングルは、跳ね返されたり手詰まりになった攻撃を、何度も何度も組み立て直す。
この「攻めなおし」ができる、というのが大きい。
単純に攻めてる時間が増える分、強力な攻撃陣に対するリスクが減らせるわけだし、相手のラインの位置は低く押さえ込める。
今ブルと梶山の高く確かなキープ力と展開力、そこからフィニッシュにいたるまでの豊富なバリエーション。
川崎相手に攻め合って押し込んだこの手応え、目指している戦いを確信し、後押しするに足る内容だったと思う。

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そして最後のピースは米本。
若き浅利、とでも呼びたくなる気の利いたプレーの連発だった。
高いラインでのボール回しは相手の守備網にも近い位置にあるわけで、絶え間なくフォローの動きが必要になる。
今ブルからの預けどころとしては梶山とタメを張る使われぶりで、事実、数え切れないほど、引出しの顔出しを見せていた。
守備面も良し。
低い位置、狭いところに押し込めていたとはいえ、何度かジュニーニョ、レナチーニョのドリブル機会があった。
これに対し、サイドバックが対面してディレイ、石川や羽生が挟み込んできて、取りどころではヨネがきちんと奪えていた。
チームとしてヨネの奪取能力を活かせていたね。
さらにセカンドボールへの反応もいい。
基本の位置取りがセンター、ホントど真ん中に位置することが多いので、競り合いのこぼれにしてもサイド攻撃のスライドにしても、ヨネの位置にボールが戻ってくることが多い。
彼が真ん中を空けないからこそ、羽生が好き放題エリアに侵入できていた。
とまあ、動き全般はルーキーにしては、の枕詞を外しても、素晴らしい出来だった。
ただし今日に限ってはミスパスが目立った。
あの位置でのミスパスは致命傷になりかねないし(ミスパスしても自分でリカバーしちゃうところはすごいけど)、思い切りの良いダイアゴナルなチャレンジパスとかならまだしも、短いパスミスは減点対象なので、差し引いて5.5。
技術は伸びるから…なんだけど、この急成長で、そっちも早いところなんとかしてほしいというのがオッサンの勝手な要望。
だって、勘が良すぎるからチャンスに顔出しまくりなんだもん。
なんといっても北斗のクロスを空振ったアレ。
すごかったなあ。

組織された高い守備ラインが相手の攻撃力を削ぎ、安定したポゼッションをベースにしたバリエーション豊かなアタックで攻め勝ち、さらに五分のボールも支配した。
これで勝てないわけがない。
細かいディテールにいくつか課題を残してはいるが、今シーズンもっとも理想に近づいた戦いを見せてくれていたと思う。
攻撃型ディフェンダーとして流れの中での意識の高さも目立った今ちゃんだけど、久々にセットプレーで結果を出してくれた。
打点の高いヘッドを放ったあとすぐさま切り替えて、跳ね返りを逆サイドに押し込んだボレー。
簡単ではない。
簡単ではない、といえば石川のボレー!
ハンパないね、あの弾道。
松山くんの北国シュートってあんな感じの弾道なんだろうな。
あの場面では高いバウンドを身体能力でものにするカボレの力技、ディフェンスを引きつけた平山と、石川に点を取らせる体制ができていた。
それでもあのバウンドをあのコースにボレーで叩き込むっていう、スキル。
迷いのない素晴らしいゴールだった。

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内容と結果が伴った55分、そのすべてが瓦解したのがブルーノの退場だった。
すべてが噛み合って機能していただけに、ひとつ歯車が外れることで連鎖的に崩れてしまった。
いや、今野とブルーノのコンビは攻守に替えが効かない存在感を出しつつあるとは思っていたし、歯車のひとつというよりは大黒柱を失ったというほうが正しかったんだろうな。
ブルーノのプレーを軽率だったと責めるのは簡単だが、唯一のミステイクだった。
それまでは手玉に取るが如く、競り合いでも駆け引きでもうまく押さえ込んでいたのに、ブルーノと今野の間をテセに巧みに使われてしまった。
ここはテセの動き出しが上手かったと褒めざるを得ない。
VTRを見れば手がかかったのはエリアの外だったように見えるし、一方で得点機の阻止という意味でレッドは妥当だった。
それよりあの場面、あのプレーの少し前当たりから危険な匂いは漂っていたこと。
石川の得点後、攻勢を強める川崎に対し徐々に下がってきたかなーっと。
前半は悠々回せていた最終ラインのボール回しにもプレッシャーが厳しくなり、今ブルと梶山のパス出しが狭く、狙われつつあった。
PKになったテセへのパスも、苦しいパス回しから平山への厳しめのパスを掻っ攫われてのカウンターだった。
貫くことは大事だが、あの時間帯の勢いを削ぐためには、早めに平山に預けたり、プレッシャーのかかるエリアを省略する判断があれば事なきを得ていたかもしれない。
すべては結果論なので、2点のリードから考えればブルーノにはそのまま打たせるっていう判断が欲しかったという意見もあり、オレみたいにその前の段階をっていうのもあり。

ブルーノ退場後はもう、やられたい放題FC東京。
まずラインが上げられない。
確かにあの攻撃陣、ヴィトール・ジュニオールまで加わって外人4枚揃い踏みしたあの攻撃陣を前に勇気を持ってラインを高くってのがいかに難しいことかは分かるが、下がってしまえば思う壺だ。
トップのマークはピッタリつけても、少し下がられただけで前を向かれる。
1人少ないこともあり、最終ラインだけではなく中盤、フォワードまでがズルズルと下がってしまったので、プレッシャーのかかる位置も低いし、川崎のアタッカーが前を向ける位置が東京の陣内深くまで至ってしまっていた。
梶山のタックルはボールコントロールの延長線上で、あれをファウルと判断するか否かは人によるだろう。
それにしても、守備位置がどんどん下げられ、失点の確率が高まっていたのは確かだ。
2点目の速いリスタートを許した集中力の欠如は、東京の守備体系が、選手たちが混乱していた証拠だ。
それまで高い集中力でギリギリの戦いを繰り広げていたチームとは思えないボーンヘッドぶりだった。
人数はそろっていたが対応しきれなかった3点目も、後手後手の守備が原因だ。
受ける守備を選択したことで、基本はスペースを埋め、あとはボールの動き、人の動きに対し瞬発の対応で防ぐしかない。
それにしては自由にボールも人も動かせすぎで、あれだけ自在にスピーディーに動かれてしまっては、ついていくのは難しいだろう。

残念ながら、モニの投入は川崎の攻勢の抑止力にならなかった。
10人になってしまったとはいえ、残り時間は30分以上あった。
ベタ引きして守れ、がベンチの指示だったとは思えない。
試合勘がないと難しいポジションなのは分かるし、判断と動きのバランスをとるのも難しかったと思う。
それでもテセとの競り合いには完敗、ジュニーニョと対峙してもディレイでエリア近くに侵入を許してしまう姿を見てしまうと、正直ガッカリした。
であればここは今ちゃんがイニシアチブを取り、なんとかラインを押し上げて欲しかった。
終盤、なんとか同点に、という思いで攻撃参加する今ちゃんのプレーには迫力があったし、頼もしかったが、苦しいときに前を向くディフェンスの判断を、今ちゃんにしてほしかった。
あそこで全体を鼓舞できればそれに越したことはないが、それをヨネに求めるのは厳しい。
ならば梶山はどうかというと、なんと、ここにきて負のムラ全開。
恐らくピッチでいちばん先に、匙投げてたと思う。
確かにマーク集中、狙われてたし、1人減ったことでサポートはなかった。
押し込まれる中守備に追われるのも仕方ない。
こんなときこそ10番が、どっしり構えてラインを上げさせ、プレー面でも持ち前の力強さを見せ付けて時間を使う。
それが彼に求められているプレーなのに正反対のプレーをしてしまっていた。
ならばベンチがなんとかすべき、というところだが、羽生のアクシデントで1枚、ブルーノのアクシデントで1枚、残されたカードは1枚のみ。
ブルーノを下げるときの判断として石川が妥当ではない、という声が多いみたいだが、一発の可能性でいえば、コンディションまだまだとはいえカボレも同程度あったと思うし、平山の高さ、キープ力は劣勢時に頼りたいところ。
それを考えると、平山は最後まで引っ張ってよかったかも。
個人のクオリティー、威力というよりはチーム全体を建て直す、支える働きが欲しかっただけに、浄…はそういうタイプじゃないか。
サリなのかフジなのか。
はたまた佐原でも面白かったかも。
北斗の投入は一定の効果を生んだと思う。
引くことしかできていなかったピッチに、前からのチェイスで活路を見出そうという向きができた。
実際ミスを誘い、カボレがそのボールを奪ってシュート、という場面を作れた。
あれをもう少し早い段階から…悔しい試合ほどタラレバが尽きない。
なんにせよ、ゲーム全体の流れがああいう状態になったとき、前を向く力、劣勢を跳ね返す力、耐えしのぐ力はまだないってこった。

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リーグ戦が1ヵ月の中断に入る前のゲームでこういう負け方は、精神衛生上、良くないね。
でもチームとしては引きずらないで済むし、再開に向けてリカバーする時間があるってのは大きい。
図らずしてセンターバックを筆頭に、いくつか替えの効かないポジションがはっきりしたわけで、戦力の底上げ・台頭も後半戦を戦う上で必須だ。
代表、ナビスコと続く6月を使い、良いところと悪いところをしっかり把握することが重要だ。
今日の試合を筆頭に、できてること、足りないことははっきりと見えている。
結果として14位という位置に甘んじているが、今日の試合に勝っていれば8位だった。
この混戦は落ちるのも早ければ駆け上るのも、あっという間だ。
混戦をポジティブに捉え、抜け出すための準備を。
それとは別に、等々力ではリベンジだ、絶対。

5月のリーグ戦は2勝2敗1分の五分だったが、得るものの多い、成長を感じた1ヶ月だったと思う。
このチームは、確かに前進している。
by blue-red-cherry | 2009-05-25 01:48 | FC東京
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