日本×ベルギー キリンカップサッカー2009

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キリンカップ、第2戦はフクアリでチリと引き分けたベルギー戦
そういえば昨夜のFAカップでも存在感を見せたフェライニもベルギー国籍だし、タイミングがあえば来てたかもね。
フェライニと中澤、闘莉王のマッチアップとか、見てみたかったな。

チリ戦からの変更は、負傷の玉田に代わりトップに岡崎が入り、右の高い位置には本田に代わり俊輔が復帰。
同じく左の高い位置に大久保が。
憲剛を残したのは意外だったが、岡田監督、憲剛トップ下にはかなりご執心な様子だ。
最終ラインでは内田、長友の両翼、中央に闘莉王が戻ったいつもの4枚。

試合開始直後からベルギーを押し込む。
2分には中盤から長友がひとりスピードアップし、そのまま左足でピンポイントな浮き球クロス、これをジェラ、じゃなかった憲剛があわせていきなりの惜しい場面。
ラインは高い位置に保たれ、運動量多い中盤、前線で作る数的優位な守備網がベルギーにサッカーをさせない。
ハーフライン近辺でボールを奪い、トップ下の憲剛がタッチ多くリズムを作りながら、ポゼッションからの多彩な攻めを見せた。
長谷部がスルスルと3列目からドリブルで上がりミドルを放ったかと思えば、右サイド狭いエリアでボールを繋ぐ遅攻からぽっかり空いたバイタルで放った遠藤のグラウンダーがポストをたたく。
チリに比べるとはっきりと引いてきたベルギーに対し、トップの岡崎、右前の俊輔らと、両サイドバック、長谷部らの上下の駆け引きが上手くいき、スペースのないところに動きでギャップを生み、使えていた。
15分すぎには俊輔が右サイドを縦に抜け出してマイナスのパス、岡崎のシュートからオフサイ崩れで大久保が決定的なシュートをポストに当てるシーンもあり、一方的に攻め立てる。
コーナーキックが弾かれたセカンドボールを中澤が拾い、低く抑えたいいミドルシュートを放つなど、守備陣の攻撃意識も高く、バリエーションの多さが目立つ。
ゴールは時間の問題かと思われた20分、エリアに入ったところで遠藤や憲剛がちまちまと繋ぎ、全速力で上がってきた長友がキーパーのニア、天井をぶち抜くゴールで先制。
幾度も左を破り、クロスを上げていたのが布石になっていたか、完全に逆をついた見事なシュート。
わずか3分後には引いた位置から憲剛が抜け出し、遠藤大久保からのボールに反応して切り返しから冷静に流し込んで追加点。
流れの中から理想的な形で得点を重ね、さっさと試合を決めてしまった。
面子もあれだしコンディションもどんなもんか疑問は残るが、ヨーロッパのチーム相手に引き篭もり対策の練習をするとは…しかも練習どおりの綺麗な形でゴールを重ねて…キリンカップ30回記念とのことですが、隔世の感。

献身的に動く岡崎や、積極性が目立つ憲剛、長友、局面で激しさを見せる長谷部と活きのいい選手が目立つ一方で、俊輔と大久保は消化不良。
雨に濡れてたルックスもさることながら、俊輔はちょっと重そうに見えたな。
裏に走ったり頑張ってはいたと思うけど、アピールしたい選手らと混ざるとまだ違和感がある。
最低限の試運転にはなったかと。
大久保はもうちょっと深刻な感じ。
結構ボールタッチの機会は多かったけど、判断が遅くロストするシーンが目立った。
ドリブルもパスもワンテンポ遅く、試合感がないのかな。
正直、玉田が戻してきたとして、岡崎の次、矢野や興梠と並べてみると、メンバー入りは難しいんじゃないかと個人的には思う。
しかしこの試合、岡田監督は当然ながらこの試合の結果を追ってるわけではなかった。
ベルギーに勝って優勝することが目的ならば、俊輔や大久保にこだわるよりも本田や矢野と、活きのいい選手を送り出しただろうし、怪我明けの闘莉王よりも阿部や今野のほうが安定した守りを期待できた。
前半30分過ぎ、明らかにペースダウンした場面があったが、そこで岡田監督が送った指示は「止まるな!もっと走れ!」。
90分の試合だけを考えれば、序盤からのハイプレッシャーで早々に2点を奪い、考え得る後半の疲労に備えてペースを落としたボールキープの時間があってもおかしくない。
でもこの先、世界を驚かせるために掲げる日本のサッカーは、90分間11人フル稼働、フル連動サッカーだから。
ちょい蒸し暑いくらいコンディションで足を止めてる場合じゃないと。
その意味ではこの次の試合で、俊輔や大久保(怪我しちゃったけど)が少しでもコンディションを上げ、良いプレーをしてくれればこの試合の意味が出てくるってことだ。

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メンバーを変えながら戦った後半はベルギーが多少ギアを上げてきて、高い位置からのプレッシャーの前に蹴り返す時間もあったが、そのあたりも上手にいなし、前半同様日本ペースで終始した。
チリ戦に続き、本田圭祐は高いモチベーションを良いプレーに繋げていた。
ゴールへの執着心は高いが、プレーはいたってシンプル。
持ちすぎることも貰いたがりすぎることもなく、楔に入ればきちんと叩くし、前を向いても選択肢は多く持てている。
クロスへの入り方がやはり出色で、3点目の大久保の見事なクロスも、岡崎が合わせなければ本田が決めていたかもしれない。
クロスだけではなく、低い位置で繋ぎに参加すれば最後、フィニッシュの時点ではエリアに入ってるし、この意欲的かつ無駄の少ないスタイルへの進化は、この2試合でもっとも驚かされた。
体のキレの良さが目立つ矢野貴章も嬉しいゴールをあげたが、そのゴールを生んだクロスを上げた長友の充実振りも素晴らしい。
左からのサイドアタックはこの試合、チャンスの山を築いており、続く今後の戦いでも大きな武器になるだろう。
危機感を強く持って復帰した長友の意識の高さがうかがえた。
このように今の代表は、世界と触れること、世界を目指すことという大きな命題から、目の前のポジション争いまで、意識の高い選手が目立ち、良い連鎖が生まれている。
ここから18人に絞るのは難しいなあ。
監督やスタッフによるモチベーションのコントロールはこれからますます難しくなると思うが、正しい競争原理が守れられれば更なる成長が見込める。
本田や憲剛の突き上げがこの6月、チームをレベルアップさせてくれそうな予感だ。

岡崎のトップだと、楔を使った中央での崩しがちょっと減る、とか、各論でいうと物足りないところはあるけど、チリとベルギーを寄せ付けなかった2連勝ってのは良かったんじゃないでしょうか。
今日の試合なんかは最後、交代枠を使い切ってからの大久保の負傷で、数的不利時の練習もできた(しかもハンデを感じさせなかった)。
いろんなエクスキューズはあれど、順調すぎる仕上がりっぷり。
良すぎるのが怖いことと、こういうときにアジアの難しさを味わったりするんだよなあ。
来週のウズベキスタン戦はあまり期待しすぎずに見るとしよう。

キリン様へのごますりと、地デジ斡旋を随所に織り込んだ日テレの実況はホント酷かった。
昨夜のFAカップで作りこまれていた、純度の高いサッカー放送と真逆、不純物だらけのクソ情報だらけ。
こんなん垂れ流してたら、サッカー好きが増えるわけないよ。
協会やJリーグがやれること、あるはずだと思う。
by blue-red-cherry | 2009-06-01 00:40 | サッカー(FC東京以外)
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