![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ワールドカップ予選にともなう約一ヶ月の中断期間を経て再開したリーグ戦、緒戦はアウェー柏戦。 …とか冷静に始めらんねー! 現地組にジェラス、超ジェラス! 雨降ってない日立台って風の抜けも良さそうだし、そんな雰囲気はともかく、石川!カボレ!平山!の3連弾にヨネカジ、今ブル、権ちゃんスーパーセーブに長友エンジン全開っと全部入りじゃないですか…。 ノリノリな現地組のみなさまの観戦記を楽しみに待つとして、スカパーで見た感想を書くとしますかね。 東京のストロングポイントがまんまとハマった感じ。 柏の高橋監督は試合直後のインタビューで、自らの持ち味であるプレッシングサッカーをしようにも、足元の技術がある東京の後方に対してプレスをかけたい前線、2トップ目掛け早めに蹴り込む東京と、そのボールを受けて速く力強くプレーする2トップの脅威に腰が引けた最終ライン、ここが分断されて間延びしたこと、プレッシングサッカーをさせてもらえなかったことを敗因に挙げていた。 一方城福さんは同じく試合直後のインタビューで柏対策で心がけたことを問われ、今のチームのやり方として「対戦相手ごとの対策はミニマムにする」と答えていた。 東京が志す、ムービングフットボールがそのまま相手のストロングポイントを封じた、してやったりの内容だった。 先の最終ラインと前線の関係のように、相互に直接の絡みはなくとも、ここに中盤やサイドを加え、全体の連携があってこその好循環。 何も中断中のナビスコに限ったことではなく、シーズンを戦いながら積み重ねてきたことが形になってきた。 平山が東京の攻撃の心臓であることは今更驚くことでもなんでもなく、彼がその大役を意欲的にこなしていることにも何の驚きもない。 渇望するゴールへの思いが募っていることもひしひしと感じていたし、今日の試合ではペナルティエリア付近での仕掛け、強引と呼べるドリブル突破や、数本放った振り向きざまのシュートと、また新たな刺激を得てステップを上がっていこうとしているのが見て取れた。 あのゴールはその延長線上の通過点でしかない(とはいえよく見ると振り切ってない、ボールの面にパン、と力強く当てたインパクトだけのシュートだから、あれ。やっぱすげえ)。 また、オーストラリア戦から中2日の強行日程で出場した今野の復帰で、最終ラインからのビルドアップの強度が見違えた。 もちろんブルーノあってのビルドアップだが、今野がパートナーだとブルーノの上がり方が違う。 互いの信頼感と責任感は高い次元で絡み合っており、残念ながら今野不在時に頑張ってくれた平松やモニ、佐原のそれとは違ったものがある。 長友と徳永の両翼もこの2人が中を固めていると、切れ味が増す。 今ブルは以前も書いたが高めで推移するラインコントロールも秀逸で、両サイドバックの位置取りも必然と高くなる。 彼らはその高い位置取りで、もはやサイドバックの攻撃=オーバーラップからクロス、という概念を超え、3列目、2列目でのボールポゼッション、アタッキングサードの仕掛け、と多彩な役割を担うことに成功している。 城福東京がシーズン前に騒がれていた2バックの形は、期せずして今、その姿を白日の下に明らかにしようとしている。 ![]() ![]() ここまでは中断前、川崎との対戦の時点でほぼ、完成されていた。 最終ラインから確かな技術で繋ぎとフィードを使い分け、前線では平山を軸に何度も何度もボール回しを繰り返す、能動的なポゼッションサッカー。 その中でフィニッシャーとして活躍していた石川は、高値安定がデフォルトという、ハイパフォーマンスを持続している。 好調にかまけた勢いだけのプレーではなく、外に中に位置取りも自在、パスやドリブルの使い分けも判断良く、緩急つけたプレースタイルは、スピードとテクニックで飾った見た目の裏に芯を感じる大人のプレーぶり。 この試合でのハイライトはもちろん、カウンターで自陣から持ちがあり、ブルーノとの長い距離のワンツーを経て、浮き球をシルキーなタッチでトラップ、角度ないところを狙い済ましてぶち込んだ先制点のシーン。 重ねてきたゴールシーンでいつも、一連の動作に無駄、迷いがない、という感想を抱いてきたが、その一連の動作はいよいよ、すべてのプレーに広がってきていることを証明したゴールだった。 個人的には前半15分過ぎ、先制点で落ち着き、思い通りのポゼッションが叶い出したころ、左サイド低めの位置からカボレに入れた楔のボールがあまりにも美しく、勘所良かったのが目に焼きついた。 あのパスの選択肢は、過去のナオには見られなかった。 今のなんでもこなす彼を見てると、ホント、ウイイレで画面の外から動かしてるかのように錯覚する。 石川の充実、成長は断続的で、彼が結果を出すことに歩を合わせる形でチームも成熟し、結果が出せている。 個人的には川崎戦の時点でかなり手応えを感じていた東京のサッカーに更なるレベルアップを感じるのもまた、嬉しい事実。 まずはカボレ。 決まらなかった決定機をすべて決めていたら今ごろ得点王だっただろう、っつうくらいチャンスはあったわけで、チャンスに顔を出せてたわけで、これも想定内っちゃあ想定内。 何が良くなったか、といえば、これもまた全体でのバランスなんだろうな。 平山が前線でこなしている仕事は基点になることが第一ながらも、守備意識も飛躍的に伸びているし、サイドでも仕事をするし、彼の充実がカボレの負担を減らしている可能性は高い。 石川が危険な存在になればなるほど、カボレへ集中するマークも緩和されるだろう。 リーグ戦初得点となったこの試合2点目のシーンなんかは、少し離れたところから狙いを定めて飛び込めてるあたり、やりたいことがやれているのが見てとれる。 一方で楔をこなしたり、潰されるシーンも前にも増して、目に付く。 自身が活かせてもらえている一方で、歯車になろうとする意識も欠かさない。 ファーストプレスの担い手としてサボらない姿も頼もしい。 ノってきたかな。 そしてもうひとつ、格段に良くなったのがセントラルハーフのバランス。 国立でのナビスコ山形戦、前半が最悪の出来で、城福さんの雷を喰らって気を吐いた後半から見え出した梶山アンカー、ヨネがフリーマンになる形。 このバランスの良さは駒沢での清水戦でも証明され、さらにこの試合で確信レベルに近づいてきている。 まず梶山の面からすると、やはりアンカーの位置だと最終ラインとの距離感が良く、ビルドアップがスムースになる。 シュートやラストパスに絡む回数は減ったものの、前を向いてこそ活きる彼の特性は存分に活かされ、こと引いた相手を崩すにはダイナミックなミドルパスが必要となってくるが、梶山が低い位置から放つダイアゴナルなパスは、本当の意味でのキラーパスになり得る。 守備面でも効果は少なくない。 基本的な位置取りは中盤の底、ここを外さないので自陣バイタルがスカスカになることは滅多にない。 あとはアンカーならではの責任感の芽生えか、危険なエリアを察知する能力が冴え、そこにこれまた持ち前の体躯の強さでぶつかり合うことでボール奪取にも貢献している。 見た目には地味になっているものの、攻守に定まらず、かつ少なくないタスクを背負わされた序盤よりはるかに状態はいい。 逆に若くしていぶし銀のプレーを見せていたヨネは、たびたびおいしい場面で顔を出す機会が増えてきた。 平山が戻ってきたことでその傾向は顕著、楔のフォロー、サイド基点のフォロー、最終ラインからの引き出しと、元来気の利いたポジショニングを身に付けているだけに、ボールが回りだすとリンクマンとしての顔が引き立ってきた。 驚くは、受けてからの動き。 もはやルーキーとは思えない落ち着きぶり。 トラップ、というよりはファーストタッチ、密集地でのボール扱いが多いだけに心がけているのだと思うが、ワンタッチ目のコントロールが必ず自身にとってベスト、相手にとっては狙いづらいところへ置かれる。 ここで相手より一歩優位に立つことで、次の選択、パスコースはいつも2本以上見えているように思う。 シンプルに繋ぐこと、安全第一なのは間違いないが、ときたま急所を突く、もしくはギアを上げるパスも見せており、ビビる。 これは成長なのか、はたまた資質としてこれくらいやれる男だったのか。 どちらにしろ、過去最大級の人材補強と呼べるのはもう、間違いないだろう。 削られる場面が増えてきたことが、彼がこのチームで存在感を強めている証といえる。 当初から武器だと思われていた守備力も健在だ。 急所と見るや持ち場を離れ、サイドに相手陣内に急行し、激しく詰める。 最後はファウルになったが、栗澤にしつこく喰らいついたシーンはこれぞスッポン、な張り付き具合で、人に強いところも外せない。 もう少し慣らせば、というかこの試合の時点で梶山が数本ミドルを放つ場面もあったし、今のバランスは両者がそれぞれ攻守に力を発揮できるバランスになっている。 このコンビはまだ伸びる。 とにかくチーム全体、選手全員の距離感がいい。 これは攻守両面で言えることで、互いを意識しあうポジショニングもそうだし、実現するための運動量もそうだ。 意思が繋がっているのは、カボレから始まり平山、石川、羽生と追ってヨネや梶山が奪う、もしくはミスを誘う前からの守備が証明されている。 攻撃面でも結束した意思が見える。 城福さんは前半からテクニカルエリアで「緩めるな、緩めるな」とリードしたチームを引き締める一方で、「全部速攻じゃなくていい、やりなおしていいから」と方向性を示した。 たった数本のパスでゴールに迫り、エリア外からのシュートで脅かす一方で、10本、20本のパス回しをキーパーを交えながら行う。 復帰した羽生の動きは相変わらず、攻守両面で目指しているものを強く指してくれていたが、彼と同じ意識をみなが持てるようになってきた。 ブレがなくなってきた。 もちろん、まだまだ課題は多い。 この試合に限れば、引き締めなおして入ってきた柏の出鼻をくじく、平山のゴールがあったからこその快勝だったが、3点差となってからは多くの時間、柏に押し込まれた。 選手個々の状態がいいため、局面で跳ね返すことができていたが、もう少しマイボールの時間を増やさないと消耗するし、点差が近かった場合は焦りも出てはミスを誘発するだろう。 相手が勢いを増してくることは確かにプレッシャーだが、裏を返せばそこで確かなボール回しが出来れば、テコの原理じゃないけど、相手の勢いを利用して数的優位を作ることも可能だろう。 登る山は高い。 守勢を強いられた後半は、ステップアップへの布石にしたい。 こういう試合で見過ごせないのがキーパーの安定。 北嶋のヘッドがディフェンスに当たり、コースが変わった難しい弾道を弾き出したあのプレーを含め、いくつかあったセットプレーや流れの中でのクロスへの対処、権田のプレーは安心して見ていられた。 当たり前のようだけど、チームを助けている。 交代して入った選手も頑張った。 守勢の中で結果を出すのは難しいが、アピールに走らず各々、チームプレーに徹していたと思う。 草民はもうワンテンポ、でもこういう試合展開で使ってもらえると、その上げたいもうワンテンポの感覚掴むの、意外と早そうな気がする。 クローザーとしての役割は赤嶺より達也のほうが合ってるね。 でも一度長友の突破に合わせたニアへの入り方、やっぱりクロスへの反応は赤嶺がダントツ。 競争が激しくなってきたという報を目にするが、同時に戦い方の幅を増やせているともいえるよね。 ![]() ![]() あ゛ー、やっぱり見たかったなあ。 日立台はピッチが近いから、もっと生の、激しいぶつかり合いの部分で目にできるものがあっただろう。 それに比べたら、テレビ観戦で得られるものなんてゴミみたいなもんだからなー。 あ、でも水沼の解説は結構良かった。 なにせ息子が世話になった城福サッカーだし、息子世代はちゃんと追ってるみたいで、権田にヨネ、しっかり把握してたもんな。 アフターゲームショーでの野々さんはわざとらしかったが、相太もそう、石川もそう、あんなオーストラリア戦やこんなコンフェデを見せられたりしてると、見てみたくなっちゃうよね。 あんまり雑音や雑味は入れたくないんだけど、それだけ状態がいいってことで。 それにしてもいいとこ尽くしの試合だった。 少なくない課題もポジティブに捉えられる。 次はナビスコでやったときとは別のチームなご様子の清水が相手。 普段ならビビるところだけど、今は強いチームと戦ってどこまでやれるのか、それが知りたくて仕方ない。 by blue-red-cherry | 2009-06-21 01:56 | FC東京
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