スペイン×アメリカ FIFAコンフェデレーションズカップ2009 準決勝

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ふぅ。
せっかく生で見れる視聴環境にありながら、なかなか折り合いがつかずに昨夜、せめてもの意地で地上波放送直前に見終えた、コンフェデ準決勝、スペイン×アメリカ

試合開始からの10分間、アメリカは勇気を持って、無敵艦隊に攻め込んだ。
その猛然と迫るプレスの網は、勢いを備えながらも一糸乱れぬ連携があり、スペインお得意のパス回しを完全に封じた。
その圧力は最終ラインまで及び、アンカーのアロンソがたびたび救いに、自陣深くまで引く場面が目立った。
引いて守るのではなく、前からの守備に活路を見出さんとしてきた入り方は正直、意外だった。
頭から受け身で入り、結果太刀打ちできなかったブラジル戦の教訓が活かされた格好だ。
プレスは勢いだけではなく実効性もあり、いくつかミスを誘ったり、高い位置で奪うことを叶えていた。
高い位置で奪ってからの攻撃も迷いはなく、サイドを使うか、あるいは遠めの位置であろうとコースがあればミドルを放つ。
ドノバンやデンプシーがいくつかシュートを放ったりと、序盤は完全にアメリカのペース。

予想だにしなかった立ち上がりの展開だったが、そこはスペイン、徐々にペースを上げていく。
そもそも予選リーグのテンションと、アメリカの勢いとではだいぶ差があったようだ。
イラク、ニュージーランド、南アフリカじゃあ、それも仕方ない。
ようやく本戦、タイトルマッチ仕様にスイッチが入り、パスのテンポも仕掛けの迫力も上がる。
中盤と最終ラインで4枚づつ、きっちりブロックを敷くアメリカ守備陣は堅く、強いが、跳ね返されても跳ね返されても攻めなおす。
早くも勢いよく入ったアメリカのターンが終わり、攻めるスペイン、耐えるアメリカの構図に押し戻されたかと思った27分、スペイン陣内右サイド、フィフティーのボールに対し、球際強く粘ったアメリカがマイボールにし、デンプシーのスルーパスがディフェンスの足に当たり浮き球になると、落下点でアルティドールが、マーカーのカプテビラを背負いながら見事な入れ替わりで抜け出す。
眼前にうつるはカシージャスとゴールマウスのみ、迷いなく右足を振ると、カシージャスの手を弾いたボールがゴールに吸い込まれてアメリカが先制する。
劣勢の中、願ってもない先制点となったわけだが、受け身で入らず、積極的に勝負にいった姿勢が実を結んだ結果だろう。

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いよいよ尻に火がついたスペインは、ここからずーっと攻めたてる。
アロンソの後方支援で左はリエラ、カプテビラ、右はセスクが溜めてセルヒオ・ラモスが果敢に上がる。
両サイドアタックはアーリーにしろ、深くえぐるにしろ、着実にエリア内まで歩を進める。
縦へ、ゴールへの直線距離をゆくパターンも多く、アロンソからシャビへ、縦の関係のパスもよく繋がった。
もちろんすべての攻撃に対し、トーレス、ビジャは確実に飛び込む。
前半こそ、崩れないブロックを前に楔を使った押し引きや、ワイドを横断する揺さぶりなど、相手との駆け引きに不満を感じないこともなかったが、1点を奪われてからのスペインの攻撃は、特に後半になってからの厚みは圧倒的だったが、質・量ともにやるべきことはやれていたと思う。

だからこそ、アメリカの守備陣の頑張りは見事だった。
サイドに縦に、浮き球にグラウンダーに、自在の攻めを2段3段と続けてくるスペインを相手に、ギリギリのところで足が伸びる。
マーカーを離さない集中力、抜かれても喰らいついていける体力。
最終ラインの4枚と、彼らと挟む形で自慢の中盤に仕事をさせなかったクラーク、ブラッドリー(退場は厳しい判定だった…が、代わって入ったフェイルハーバーも見事な仕事だった)のセンターハーフ、この6枚のギリギリでの守備をまずは、称えたい。
そして彼らを支える形で、最終ラインの前のワイドを埋めるべく、高い守備意識を維持し続けたドノバンとデンプシーのオフェンシブハーフも頑張った。
相手とのバランスでサイドを変えながらも、クロッサーにプレッシャーをかけ続けたし、2トップと連動したフォアチェックでもサボらなかった。
74分のカウンターも、防戦一方だった後半も半ば、守り疲れも相当だったはずだが、高い位置でボールを奪い、アルティドール、デイビス、デンプシーとゴールに殺到し、ドノバンのクロスの処理をセルヒオ・ラモスがもたついたところを抜け目なく、デンプシーが押し込んだもの。
集中切らさずに消耗戦を耐えながら、ここぞ、という場面で体力、技術を発揮できたのは立派だ。

スペインのかさにかかった波状攻撃は迫力十分だった。
それだけに、最後の最後で踏ん張ったアメリカの守備陣の力も確かなものだ。
結果は結果、アメリカのジャイアントキリングは正当で、素晴らしき番狂わせ。
でも正直、スペインとブラジルで見たかったなあ。
結局スペインは安易なドローでエンジンかからず、尻に火がついてからの攻撃も、やれることはやれていたが、経験値として、さすがに連勝続き、ああいった場面を乗り越える術を持っていなかった。
不完全燃焼の大会に終わってしまった。
まあこれを教訓にすれば、連勝ストップも悪くない代償だろう。
一方のアメリカ。
120%の運動量と集中力で強国の猛攻を耐え凌ぎ、蜂の一刺し(二刺し)で決勝へ駒を進めた彼らの戦い方は、弱者の戦い方だった。
決勝でもそれを貫けるのか。
スペイン戦では、ブラジル戦と同じく、相手との力関係を意識した上での戦い方だったが、そこに怖じない勇気という武器も乗せられていた。
単純な打ち合いでは分が悪い。
かといって亀のように守りきれる相手ではないことは、前回の対戦で証明済みだ。
どんな試合になるかは、アメリカの戦い方に拠るところが少なくないだろう。

そんなこんなでブラジルの試合もまだ見れてません。
なんでここに書いた、ブラジルが決勝進出前提の中身もかなりおかしなことになってるかもしれない。
まあ今のところ情報を遮断できているので、順を追って決勝に備えたいと思う。
でも今夜は送別会だし…そうでなくてもあまり見る気しない…でも結果は遮断…。

ふぅ。
by blue-red-cherry | 2009-06-26 18:13 | サッカー(FC東京以外)
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