FC東京×清水エスパルス J1第15節

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ナビスコ予選最終節の対戦から2週間ぶり、6月2度目の清水戦
代表組が戻り、まったく別のチーム同士の対戦となったが、持ち味を出し合った好ゲームだったと思う。
そしてここまで、2度のチャンスに敗れてきた「星を五分にする戦い」を遂に、ものにした。
内容でも手応えと課題、得るものが多い試合だった。
これで6月は4戦全勝、そして国立、駒沢、柏、国立と、この梅雨ど真ん中の6月に、まさかの野ざらしスタジアム雨なし。
味ス(ry

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どちらも中盤で作り、サイドからチャンスを作れるチームだが、いつも通り序盤は蹴り合い。
清水はヨンセン、東京は平山とカボレに早めに当てる展開だ。
慎重を期しているのが目に見えて伝わってくる、緊張感のある立ち上がりだったが、ヨンセン1枚に原、岡崎の絡みがいまひとつの清水に対し、熟成を重ねてきた平山とカボレのコンビは距離感もよく、1枚の放り込みに対峙するだけでは止まらない圧力を与えた。
一進一退の中、6分、ロングボールに競り合ったカボレがすぐさま体勢を立て直し、エリア内に送られたフィフティーのボールに素早く反応、遅れて止めに入った兵働に引っ掛けられてPKを獲得。
梶山が蹴ったPKは、鋭く左サイドネットに突き刺さり、いい時間に先制できた。
ゲームがどちらに傾いてもおかしくないこの時間に、先制点が奪えたのは大きい。
体のキレと身体能力、カボレは元気なうちに仕事をしてくれると助かる。

東京としては勢いに乗って攻め込みたいところだったが、ここからしばらくはまた、五分の展開に戻った。
この試合、米本と梶山のコンビはここ数試合に比べると互いに、守備意識が先に立っていたように思う。
ポジショニングは若干低めで、これが後半の劣勢時はさらに劣勢を招くことになったが、それも仕方なし。
清水の中盤は伊東テル(450試合出場、拍手!)をアンカーに、岡崎は左からのアタックに特化させていたものの、枝村と兵働の動きはかなり流動的で掴みづらい。
序盤はバイタルちょい前辺りでこの2人がフリーでボールを受けることが多く、ファウルトラブルにもなりかけた。
恐らく試合の流れの中でこの辺のケアを考えた末の、ヨネカジコンビのポジショニングだったと思う。
ややファウルが目立ったものの(審判のジャッジも不安定だったが)、時間とともにバイタルに蓋をし、清水の攻めは放り込みが多くなる。

それと同時に東京のポゼッションの率が高まり出す。
五分の競り合いが減り、単純なクロスや放り込みからセカンドボールを拾えるようになると、ボールが回りだし、リズムが生まれる。
ハイプレッシャーの守備、カウンターでリズムを作ってきたチームとは思えない。
相手の勢いをボール回しでいなし、そこからじっくり組み立ててスピードアップ、仕掛けでリズムを生み出す。
これが確固たる、東京の戦い方だ。
軸はもちろん、センターライン。
平山の好調ぶりがクローズアップされ、そうでなくともきちんとスカウティングができているチームならば彼のマークをきつくするのは当然で、この日も青山、児玉とかなり厳しくマークしてきた(それでもロストする回数は恐ろしく少なく、好不調の波に左右されない平山のポテンシャルを垣間見た)。
危険度が上がった分、幾分平山の楔を使った攻めの回数が減ったが、それでもさらに確信を深めるボール回しを推し進めたのは、センターバックとセンターハーフで構成するボックスだ。
ブルーノ、今野、梶山、米本。
ここのボックスがすごい。
止めて蹴る、の基礎レベルが高いことはもちろんで、この4枚は動きながら考え、考えてることを感じさせない速さで次のプレーに移せている。
先を見ることと、今を見ることが同時にできているので、チャレンジを伺いつつ、危機管理能力も高い。
奪われれば最悪のピンチを招く位置でのポゼッションだが、常に動き、数的優位、フォローがあるのでパスコースは上から見てても複数見つかるし、もはや冷や冷やしない。
この動きながらボールを回すボックスのユニットの重心に合わせ、左サイドに右サイドに、攻撃の基点は自在。
20分前後の3分くらいか、確か清水に一度もボールを触らせず(クリアくらいあったかも)、右から左からボールを回して揺さぶり、フィニッシュまでたどり着いた場面があったはず。
思わず唸った。
このチームは完全に、ポゼッションでリズムをつかむチームに変貌を遂げつつある。

こと組み立てに関しては前半、完璧に近い出来だった。
駒沢での試合でも、あの清水相手にポゼッションで上回るなんて、という場面があったが、その比ではない。
ミスパスはほとんどないし、ミスを減らすためのフォロー、選手同士の距離感も適切。
左右に積極的にポジションを変える石川と羽生に代表されるように、人の動きも絶え間ない。
最終ラインが確かなボール回しで底を作り、梶山と米本が引き出しては散らす、中央やサイドに展開して基点を作り、そこから仕掛ける。
しかし梶山も試合後のコメントで認めているように、ここから先の工夫が足りない。
まだまだ足りない。
崩してクロスを上げるタイミングまではほぼ完璧なのに、クロスの精度が低い、というよりは外と中の連携がいまいち。
クロスが合わないというのは精度の問題もあるが、中と外の意思さえあってれば、多少の乱れがあろうと、合わせなくてもこぼれる可能性がある。
ゆっくりしたクロスに競り勝った平山がヘディングで合わせる場面はあったが、あれは平山の力強さあってのこと。
もう少しニアとファーを使い分けたり、低いクロス、高いクロス、バリエーションがあってもいい。
マイナスで落としてミドル、なんてパターンがあってもいい。
それでいくと、ラストパスをサイドに委ねる展開もやや偏りすぎか。
サイドバックが上がれている、リスクが少ない、という利点もあるが、あれだけボールを持てているだけに、中央でのダイレクトによる崩し、裏狙い、それこそ少なかったミドルシュートなども有効だろう。
アタッキングサードに入るまでが素晴らしいだけに、その後の単純な攻撃に物足りなさを覚えた。
あそこから先はシュアな技術に加え、アイデアと高度な連携が求められるところ。
だからこそ、今、あの男が輝き、チームを救ってくれているんだ。

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ここ最近の絶好調ぶりと、出しつづけている結果によって俄然、注目度が高まった石川。
ネットでの評判や、評論家の論評を見ていると、彼のプレースタイル=右サイドを切り裂くスピードスター、からの脱却がまず、目を引いているようだ。
確かに今、石川のプレースタイルを表現するのは難しい。
何でもやっちゃう、何でもやれちゃうからね。
大前提としてボックスの高い位置、左右のどちらかにポジショニングしていることは確かで、その中で求められるサイドの守備での貢献度、これは間違いない。
元々、そうそうスタミナが切れるタイプではなかったが、全速力だけを売りにしてきたときに比べると、配分もうまくなった印象で、より長い時間、ここぞ!というときのダッシュができるようになってきている。
それもサイドを守るだけではない。
というかこの試合でもはっきりしていたが、苦しい時間、受け身にならざるを得ない時間での高い位置、ボールホルダーへの追い込みはかなり利いてる。
見えてるんだよな、全部。
攻守両面、攻勢時、劣勢時、左右両サイド、どこへいてもどんなときも、自分がどのプレーを選択すればいいかがわかっている。
先週も思ったけど、まるでゲームの選手を動かしているかのような錯覚に陥るほど、いてほしいところにいて、してほしいプレーをする。
攻撃面はより顕著で、この試合の決勝ゴールを語るときは恐らくセットで語られるであろう、その1分ほど前に放ったロングシュート。
あれこそ試合の趨勢を鑑みた上で重要なシュートであって、後半序盤から清水の攻勢にあい、ラインが下がって押し込まれている中での失点、下を向きがちな展開でチームを鼓舞する力強いプレー。
さらにはその流れを切らないことの大切さを分かっているからこそ、無理目な体勢からでも迷いなく、右足を振りぬいてのゴールだったんだと思う。
今の石川の凄さを一口で語るのは難しい。
しかし穴がない、これだけはいえる。
得手不得手は当然あるんだが、それすらも、正しい選択をすることで乗り越えての確かなプレー。
もはや勢いで片付けられない次元にある。
恐らく今の石川ならば、どんなスタイルのサッカーにもあっという間に順応するだろう。
システムやポジション、メンバーとの連携をやいのやいの語る向きも多いが、仮に代表選出されたところで、それは杞憂に終わるだろう。
この先、彼は厳しいマークにあうことが予想されるが、そのときに彼がどんな判断をして、どんなプレーをするのか、チームの行く末とは別に、これだけでも充分楽しめる。

厳しい試合と印象付けることになった後半開始からの劣勢、あそこがひとつの課題だ。
岡崎を中に入れ、より中央を厚くしてきた清水に対して中盤が下げられ、受け身になった。
カボレの決定機のほか、いくつかカウンターでチャンスを得たが、ああいった劣勢の場面でこそ、奪ったボールをきっちり繋ぎ、さらに勢いを増した相手のプレッシャーをいなし、ボール回しからリズムを作らなければならない。
もちろん、割り切り、判断は必要で、クリアしたり長いボールを送った判断は間違いではなかったと思う。
しかしこれより先、より高みを目指すならば、あのプレッシャーをもものともせず、自分たちの時間を増やさなければならない。
これこそ城福さんがいつも口酸っぱく言っている、自分たちの時間を長くすることで相手を上回るサッカーの真骨頂だ。
劣勢時こそ繋ぐ、これができたとき、東京はさらなるレベルに歩を進めているはずだ。

紙一重だった、とはどちらのチームにも言える話。
2-1というゴール数を除き、清水がゴールに迫った場面、東京がゴールに迫った場面は互角。
ナオがいた分の差、とはアフターゲームショーで野々村さんも言ってたが、確かにそれも一理ある。
ただ、ヨンセンとの競り合いを繰り返し、フィニッシュのところで体を張ったブルーノと今野がその上でビルドアップも支えていたこと、攻勢時は高い位置取りでポゼッションに加わり、押し込まれてからは高い身体能力を守備に活かしたサイドバック、どのポジションでも負けていたとは思わない。
クロスにロングスロー、嫌なボールを何本も入れられながら冷静に対処した権田の安定感は、ちょっと弄られてバランス崩すような輩とは、比べ物にもならない。
世間からはフィニッシャーとしての力を期待され、それに応えるべく何本もシュートを放った平山も、相変わらず潤滑油として機能しつづけ、なんといっても見逃せないのがセットプレー守備での貢献度。
ここはもっと評価されてもいい。
羽生は目立った活躍がないときこそよく走ってるし、前でのクローザー・達也、後ろでのクローザー・椋原の活躍も高値安定、もっともっと褒められていい。
連続ゴールでノってきたはずのカボレの「らしい」外しっぷりは逆に、真剣に叩いたほうがいいかもしれない…。
完璧じゃない、でもベストは尽くせてる。
精一杯やれてる、でも伸びしろはまだまだある。

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と、今の好調は何も石川だけじゃないし、ヨネの台頭だけじゃないし、最終ラインの繋ぎの向上だけじゃない。
最終ラインから始まったボール回しが、中盤やサイドを経由してフォワードのフィニッシュで終わる、チームが理想とする攻撃の形のように、全体の意思と動きが1つのベクトルに向かって実践されているからこその、好調だ。
象徴的なのが後半開始時の円陣。
先週の柏戦だったかな?
スカパーで寄りの画面を見てたら、羽生や石川、権田が鼓舞するだけじゃなくて、平山や梶山、ヨネあたりも各々が主張し、確かめ合っていた。
この試合でも清水の円陣が早々に解ける一方で、焦らすわけでもなく、確認作業が行われていた。
チームの一体感と、それぞれの意識の高さ、充実振りを感じさせられた。
そしてチームの完成形、登るべき山はまだまだ高い。
試される日々は続くが、まずは1つ、今まで壁になっていた、勝たなければいけない試合を乗り越えた。
チームのベースもいよいよ、確信を持って臨めるレベルになってきた。

どこまでいけるかな?
7月もリーグ、ナビスコと厳しい戦いが続くが、不思議と不安はまったくない。
by blue-red-cherry | 2009-06-28 22:40 | FC東京
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