FC東京U-18×アルビレックス新潟ユース adidas CUP2009 準決勝

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Audi Cupよりadidas CUP。
通称クラ選、正式名称は 第33回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会、準決勝のFC東京U-18×アルビレックス新潟ユースを観戦してきた。
ユース、今年は見るぞーっと意気込んで見始めたのが都新人戦の3位決定戦、2月初旬…有言不実行で、それ以来の生観戦。
苛酷な日程を乗り越えて三ツ沢に戻ってきてくれた選手、スタッフ、サポートした方々に感謝。
ここから高円宮杯、Jユースカップはもうちょっと、見に行けるようにしたい。

5ヶ月ぶりに見るチーム。
正直記憶もおぼろげだが、完全に別のチームになっていた。
育成年代はその名のとおり、伸びる世代。
それにしても幾人か、昨季から見知った選手の成長振りと、昨季とは違ったメンバーながらも洗練され、完成された組織を作ってきた倉又監督の手腕に心底驚かされた。
試合の流れはともかく、今日はそっちの感想をば。

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まず、平出⊿、と言わずにはいられない。
昨季は、畑尾、藤原の貴重なバックアッパーとして、またときには中盤の底でもバックアッパーとして起用されていた記憶がある。
その縦に長く、まだ細めの体型と相俟って、まだまだ控えめ、しっかり対処できるもののまだまだ強さ、激しさは、畑尾・藤原との対比があったかもしれないが、感じられなかった。
それがどうだ。
最終ラインを堂々たるリーダーシップで仕切り、この日は廣木を相棒に、チェックにカバーリングに八面六臂の活躍ぶり。
特に力強さが漲っていた点で見違えた。
基点を作らんと前線に楔のボールを入れてきた新潟に対し、相手のフォワードには絶対前を向かせない激しい当たり。
これは徹底されていて、ここのファーストディフェンスで多くの機会を潰していた。
体格差もしっかり武器にしていた。
空中戦は無敵だし、何より足が伸びる!
ヨネじゃないけど、楔の後ろから相手の懐に足を伸ばしての奪取、五分のボールへの競り合い、スルーパス、クロスへの対応で相手の一歩先行くスライディング。
その速さゆえに相手のアフターを喰らって傷む場面もあったが、昨季の所在なさげな雰囲気はどこへやら、存在感ありありじゃないか。
中盤もこなせたわけだし、確かそこそこ蹴れてたような気もするし、フィードでの成長、セットプレーで点を取り出したりしようものなら…。
いやー、恐れ入った。

平出を筆頭に、最終ラインの堅さは印象深い。
割りと受けに回る展開が多く、そこからのカウンターで勝機を見いだしていた印象が強いだけに、ディレイしたりミスを誘うだけではなく、きっちりと「奪う」力が頼もしかった。
シュートを浴びることこそ少なかったが、キーパーの崔のコーチングは、ワイドに速く回してくる新潟のオフェンスに対し、スライドする最終ラインをしっかりサポートしていた。
寄せるところ、絞るところ、全体が見えていた印象で、ああ、的確な指示するな、と。
その崔からの声が多く飛んでいた右サイドバックの武藤、彼は新人戦にも出てたな。
新潟は前が使えないと判断すると、すぐにワイドに展開してくる形だったから、両サイドはかなりの頻度で攻め込まれた。
そこへの対峙をサイドハーフと連携しながら粘り強くこなしていた。
逆サイドの阿部ほどの攻め上がりがない分、絞ってのカバーリングもよく見られた。

その阿部、そして廣木の世代別代表常連組2人は、1対1の強さが別次元!
2人とも小兵と称するレベルのサイズでありながら体幹がしっかりしてるのか、当たり負けする場面はほとんど見られない。
タッチライン際で相手を背負いながらゴールキックにするプレー(我が家ではこれの達人に経緯を評して「モニ」と呼んでいるプレー)なんかは100%勝つし、そのときでも場合によってはターンしてボールを生かしたり、判断力も優れている。
前から思ってたけど、阿部のジャンプ力ってすごいよね。
10センチ以上は身長差があろう相手のはるか上で跳ね返すヘディング。
バネがすごい。
あのバネが爆発的なオーバーラップ、苦しい体制でも前へ出せるキックに繋がってるんだろうな。
ジーコやオシムじゃないけど、阿部とか山口潤とか、レフティーの存在ってホントに貴重だと思う。
廣木のほうは、平出の成長持ち上げといてなんだが、平出ほどの体格を持たずして同じように振り向かせない、出足鋭い対人の強さを見せつけた。
さすがは代表の常連だ。
なんかオレが見るときいつもセンターなんだけど、右でやってるときってどんなんなんだろう。
さすがはサイドバック王国東京、下部組織も充実してるわ。

相手とのレベル差がありありと映りながらもポゼッションで支配したり、トドメの3点目を取れなかったり、いつも見ている人からするとこんなもんじゃない、って内容だったみたいだけど、半年近く見ていなかった、ほぼ初見に近い身としては充分にインパクトのある出来だった。
それはやはり、上に挙げたように守備の面が主だ。
最終ラインの充実もそうだが、チームとしての、チーム全体の守備組織が素晴らしすぎる。
それは乱れない、崩れないブロック作りもそうだし、個々の守備意識の徹底もそう。
メインスタンドで見ていたんだが、前後半で右、左両サイドを間近で見て、星、梅内、両サイドハーフの献身ぶり、それだけじゃない確かな守備技術に感動した。
先制、2点目を取るまでは、五分とまではいかないものの、慎重に探り合う、受け合う内容だった前半は、ハーフコートを越えてからのプレス位置だった東京。
手前で見られた右サイドでは、武藤や年森、山崎直がファーストプレスで対峙、星は必ず戻って挟み込む形を作っていた。
攻勢に出る新潟を受けながらも、前線から激しくプレッシャーをかけた後半は、相手のポゼッションがサイドに流れたところに、梅内が猛然とプレス、そこでボールを奪う、流れを切るシーンを何度も目にした。
あのポジションで与えられる守備のタスクは最低限として、ブロックを埋めること、サイドバックとの連携で守備をフォローすること、この辺が基本だが、さらにその上、単騎で取りにいける守備をしていたのが印象的。
Jヴィレッジでは連続得点を記録し、オフェンス面の活躍を期待して見ていた梅内だったが、スペースを埋めること、自身でプレスすることでカウンターの芽を摘む動きが非常に目立っていた。
この彼ら2人に代表されるように、重松、山口の2トップのチェイシングも惜しみないし、前線ではダイレクトを使ったり、一発のパスで狙ったりとチャレンジングなプレーが多い中、カウンターのリスクを全員で請け負い、全員で潰すこの守備意識の徹底、組織の醸成。
多少盛り気味に言えば、切り替えの速さはトップレベルでもあまり見られない域に達している。
さらに勝負どころも共有できている。
リスクヘッジの切り替え、高い位置での守備だが、それは同時にバスケでいうオフェンスリバウンドを取りつづけることと一緒で、攻めつづけることへの礎にもなっている。
これがあっての波状攻撃、引くところは引く、いくところはいく、この辺の判断も全員の共有があるから無駄が少ない。
倉さんは代替わりしながらも質を落とさず、ベースのチーム作りがべらぼうに上手い。
うわべのスタイルで見ると似て非なるものに映るが(特に攻撃面で輝かなかったこの試合だと)、結局城福さんのサッカーもこうして全員が高い意識を持ち、リスクを潰せるハードワークがベースになければ叶わない。
ここに色づけをしていくことで、能動的なサッカーを実現していくわけで、錯覚かもしれないが、U-18のサッカーがトップへ繋がっていることを実感できたのは嬉しかった。

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去年の夏、ルーベンの離脱もあって大活躍だった重松健太郎、彼が復調しているというのも見に行くモチベーションのひとつだった。
見た感じ、肩幅が広く、胸板がグンと厚くなった気がしたが、体格さておき、その佇まいはさすがキングと呼ばれる男の風格。
あんなに楔の役をこなしていた印象はなかったんだが、重心低く、しっかり相手に体を預けてのボールコントロールは、100%ではないものの、安定感がある。
あの収まり具合は魅力。
今のサッカー、ゼロトップの時代を経て、スペースがない状態がデフォルトのモダンサッカーで、トップに収まらないことには何も始まらない。
セットプレーを任されるほどの足元の技術もあり、何より相手のマークが集中する。
2、3人を背負うシーンもざらで、それを見越してか、ダイレクトで落とす、捌くプレーが目に付いた。
残念ながらそのダイレクトパスは、パス自体の精度にも問題があったが、受け手との意思疎通に距離感を感じた。
しかしあれだけ引きつけた状態で、速めのダイレクトの展開で打開できれば、一気に数的優位が作れる。
彼を基点にした衛星のプレーヤーがもう1人、2人絡んでくると面白そう(っていつもはできてたらすんません)。
相変わらず小さいモーションから力強く振りぬくシュートは絵になるし(ビジャっぽい?)、重松には期待しちゃうなー、未来を。
左足を何度も鋭く振りぬき、小気味よいタッチとこれまた重心低いドリブルで相手ディフェンスを切り裂いた山口潤もインパクト大きかった。
彼を見たのははじめてかな?
前へ、前への意識が高く、1人で打破できる能力は魅力。
彼もまた重松と同様かそれ以上に献身的、運動量が多く、フォアチェックだけではなく、戻ってのディフェンスでも貢献していた。
後半セットで代わって入った前岡、三田尚央のコンビも面白い。
スタメンの2人と大きく違う高さ、強さを前面に押し出したスタイルで、彼らがトップに入ったことでチームのチョイスも俄然、ロングボール主体になるから面白い。
特にここでの判断の切り替えが目立ったのがまたしても阿部巧。
正確なフィードの持ち主ゆえか、彼らが入ったのをスイッチに、前線に何本も何本もボールを送った。
2人の距離感もよく、前岡が競ったこぼれを三田がさらって前へ出る、そんなシーンが続いた。
それぞれにゴールのチャンスがあり、彼らに期待されたのは間違いなく3点目を取ることだっただけに、宿題を渡された結果となったが、個性の違う4枚のカードを持つ東京、贅沢な武器だ。

こうなったら全員に触れておくが、年森、山崎直のセンターハーフはもう少し、見てみたいところ。
どちらもスタイルは繊細なタイプなのかな。
年森のシャビ的なタッチ、長短織り交ぜたパスでのコントロールはこのチームの攻撃のリズムを司っている感じ。
もう少し縦へのチャレンジ、2トップとの絡みも見てみたかった。
あの技術は前でも充分活きるでしょ。
それとも、この試合でも何度かエリアに突入してたけど、そっちの役割は山崎直担当なのかな。
彼は確か、2月に見たときはトップ下やってたような気がした。
攻守に勘所を抑え、気の効いたプレーはできていたが、体のサイズもそうだけど、もっとダイナミックなプレーができそうに感じた。
ポゼッションを志向するかどうかは別としても、攻撃のリズムを作ったり、2次攻撃、3次攻撃を仕掛けるにはあのポジションでの下支えが絶対。
ウォッチャーの方々の評価を見る限り、本領発揮ではなかったようなので、秋までに本領発揮している試合に出会いたいな(角田、笠原は出場時間が短いのでまた今度)。

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うわー、たまに見ると発見つうか驚きっつうか、思うところが多いなー。
これが先週続いた猛暑の中で、5日で4試合こなしてきたチームの出来だからね。
オレなんか近所のスーパー往復だけでグダグダ、こんな暑い昼間にスポーツさせるのは毒だ!なんて思ってたのに、若いって素晴らしい。
若いって素晴らしいといえば、やっぱりこの世代を見る楽しみは成長を感じるところにあるんだろう。
プリンスを経て完成形に近づいている(と思われる)このチームが、この夏、どう伸びていくのか楽しみ。

早速明日の決勝は欠席濃厚なんだけど(カップを掲げるのは、トップのときに喜びを爆発させるためにとっといてるんだぜ。涙)、悔いの残らない戦いをして、実力どおりに勝ち取ってきてほしい。
高円宮杯も、行けるだけ行きたいなあ。

ちなみにクラシコも自宅観戦orz
by blue-red-cherry | 2009-08-01 15:03 | FC東京
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