ACミラン×インテル セリエA 09-10 第2節

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セリエA第2節、注目のカードはもちろん、通算271回目(たぶん)のミラノダービー
カカが抜けたミラン、主軸がごっそり入れ替わったインテル、開幕戦ではミランがアウェーで勝ち、インテルはホームで昇格組相手にドローと明暗分かれた格好だったが、チームが形作れないこの時期の結果は水物。
実際ゲームは予想だにしなかった一方的な展開になった。

序盤はがっぷりよつ、両軍の気合いがぶつかり合う白熱の戦いとなった。
互いに4-3-1-2、戦い方も似たもの同士なだけに、各所でマッチアップ、1対1の熱いバトルが繰り広げられる。
特に中盤のプレス合戦は激しく、どちらも形を作らせてもらえず、局面の争いを制し、抜け出したほうがチャンスを得る、そんな流れ。
インテルがエトー、ミリートに中盤が絡んだ分厚い攻めで押し込めば、ミランもロナウジーニョのコンダクトからパトが一気にインテルゴールを脅かす高速カウンターを見せる。
一進一退、めまぐるしく展開が変わる序盤戦。
徐々にペースを握ったのはミラン。
ホットスポットだった中盤の争いにおいて、昨季から継続するメンバー構成な分、熟成に差があり、ブロック作り、奪い方、奪ってからの落ち着きと安定感がある。
さらに復活を期すロナウジーニョのモチベーションがハンパじゃない。
運動量多く、守備もサボらないし、全盛期のキレキレなドリブルこそ鳴りを潜めたが、パスで組み立てるポジションに活路を見出しつつある。
プレシーズンのAudiカップのミランとは見違えた。
屈強なインテルDFの前にパト、ボッリエッロが苦しんではいたが、流れはミランに傾きつつあった。

しかし29分、均衡を破ったのはインテル。
右サイド、この試合も終始高い位置を保ったマイコンからサネッティ、エトーと繋ぎ、エトーからの中へ繋いだ横パスをモッタが左アウトサイドでフリックオンでリターン、さらにエリア内でエトー、ミリートと繋ぐ間に裏を抜けたモッタがミリートからのリターンをダイレクトで流し込む。
狭いエリアをダイレクトパスと人の動きで崩した、パスサッカーの真骨頂、見事すぎる崩しだった。
勢いはミランにあっただけに、価値のある1点。
さらに35分、盛り返そうとギアを上げるミランを嘲笑うかのように、インテル陣内深くからマイコンが送ったフィード1本でエトーが抜け出し、必死に追いかけたガットゥーゾだが、エトーのドリブルのコース取りが実に巧みで、手をかけるしかなかった。
36分、そのプレーで得たPKをミリートが落ち着いて決めて、移籍後初ゴール。
前節はミリートが得たPKをエトーが決めて移籍後初ゴール、こういうプレーはチームに一体感をもたらすよね。
インテルの速攻に関しては、ミランがかなり前がかりな上、セットプレーで人数かけてたこともあったが、サイドバックが無為に高い位置を取りすぎていた。
ハーフも含めて、カウンター時のサイドのプレーヤーの絞る守備って、どのチームも課題なんだな。
それとファウルを冒したガットゥーゾ。
彼は前半早々に傷んでたんだが、エトーに追いつけず、追いつけないなりの対処ができなかったこのプレーを見ても、プレーの続行が難しいのは明白だった。
このあとすぐに自ら「×」のサインを出て交代を申し出る。
しかし、この時点でアップしている選手はおらず、ベンチに映った画像は慌ててスパイクの紐を締めるセードルフの姿。
急いでアップを始めるが、ベテランの体を温めるにはそれなりの時間を要したか、はたまた若き指揮官が交代のタイミングを見計らったのか、5分経てどカードは切られない。
そして40分、ポゼッション高め攻勢を強めるインテル、徐々に連携がよくなってきたスナイデルのドリブルをガットゥーゾが遅れて引っ掛けて2枚目のイエロー。
こんなことってあるんだな。
ガットゥーゾが傷んでるのは随分前から明らかで、でも本人も耐えたしベンチも使いたかったかで引っ張ったらPK献上、ついに選手側からNGサインが出ると慌ててベンチも準備(つかこれじゃ準備とはいえない)、交代を手間取ってる間に、もう半分ゲームから外れてる選手がレッドカードを受ける。
こう並べてみるとやっぱり、レオナルド監督の準備不足、判断のまずさが際立つわな。
「なぜだ!?」という思いがにじみ出たガットゥーゾの表情が印象深い。

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立て続けの2ゴール、さらにはミランが自滅で中心選手を失うという展開で、ゲームの趨勢の大半はここで決まった。
チーム全体のボール回しが段々とよくなっていく中、そこにマイコンがうまく絡んできたと思っていた前半アディショナルタイム、ミリートとのワンツー2発であっさりミランディフェンスを切り裂いたマイコンが、強烈な右足を突き刺して前半終了間際にトドメの3点目。
セードルフ、アンブロジーニを入れて中盤を厚くしたことと、さすがに点差が開いてインテルのプレスも若干緩んだ時間帯、多少ミランが盛り返すシーンもあったが、後半もそのままインテルのゲーム。
数的優位の中、確かめるようにボールを繋ぎ、トライしていくことで、チームの熟成が高まっていく。
この試合に臨むまで、合流後2度の練習しかこなしていなかったという、チーム待望のトレクァルティスタ、スナイデルがその存在感を増していったのが印象的。
数的優位という、技術を活かすには絶好の環境だったとはいえ、下がっての引き出し、長短織り交ぜたパスでのコントロール、ドリブルやミドルでの仕掛け、持ち味は出し切った。
点にこそ絡まなかったものの、モッタ、スタンコビッチと絡む中盤は確かな繋ぎと展開力を見せ、その仕掛けのマインドと武器と合わせ、インテルのポゼッションサッカーを加速させる最後のピースとして大正解の補強だったといえる。
先制点を挙げたモッタも早くも欠かせない存在になりつつある。
左足から出される丁寧なパスが、チーム全体を上手に動かしている。
終盤筋肉系と思われる故障で退いていったが、長引かないことを祈る。
そのモッタに代わって入ったムンタリが左サイド深くから、かなり長いマイナスの折り返しを送ると、エリア10メートルほど前で受けたスタンコビッチが右足一閃、シュート回転の弧を描いたミドルが突き刺さり、ミランにとっては屈辱となる4点目。
セントラルの位置で、抑え目ながら気の利いたプレーを見せ続けたスタンコビッチも最後に魅せてくれた。
ムンタリしかり、クローズに入ったビエラ、さらにはバロテッリとベンチメンバーもモチベーション、コンディションともに高く、状態はすこぶるいい。

インテルはラッキーな勝利と言えないこともないが、2点をリードするまではイーブンの状態だった。
最後まで11人でやれたとしても、インテルが勝利を収めたのではないだろうか。
手探りながらスナイデルは最初から持ち味を発揮しつつあったし、その後相手が10人になったことで、より連携を高めるためのパス回しが多くできたのは、確かに今後に向けてラッキーだったといえる。
ミランもミランでそんなに悪かったわけではない。
ガットゥーゾが退場した時点で万事休したわけで、そこまでは悪くなかった。
ただしインテルに比べるとやっぱりタレントで見劣りする。
パト、ボッリエッロの前線は迫力不足だし、期待のフンテラールはまだまだ全然溶け込んでなくて、終始所在無さげだった。
局面は激しくいけてるものの、失点シーンではインテルの速いパス交換にまったくついていけてない。
そして新指揮官の若さ。
4-0が妥当かどうかは難しいところだが、インテルとの差は存在する。
大きく差がついた伝統の一戦だったが、このダービーのレベルを高く保てないようでは今年もイタリアの落日を囁かれてしまう。
さらなる奮起を、名勝負を期待する。

余談だが、ミランの新ユニ、襟だけ白いんだけど、なんか首に白タオル巻いてるみたいで、草サッカーっぽいww
あと、モウリーニョが使ってる、ピッチの絵が描かれたメモが欲しい。
ついでに言うとモウリーニョが何書いてるのか知りたい。
ブラジル代表の同僚、パトやロナウジーニョを何度も吹き飛ばしてたルシオ、パトの突破を防いで大人気なく睨みつけながら雄たけびを浴びせるルシオ、ミリートのゴールが決まり、なぜか自陣でセザールと胸を突き合って咆哮しあうルシオ、ひたすらに萌えるわ。
ブルーノの代わりにルシオ入ったら、ユニ5着は買うんだけどなあ。
by blue-red-cherry | 2009-08-31 14:03 | サッカー(FC東京以外)
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