清水エスパルス×FC東京 J1第30節

c0025217_148275.jpgc0025217_1483485.jpg
c0025217_1484384.jpgc0025217_1484935.jpg

J1第30節、いよいよクライマックスシリーズ((c)やってみるさ)。
ACL、そして優勝争いへの生き残りをかけた上位同士の対戦となったアウェーに乗り込んでの清水戦
久しぶりにゴール裏で「立ち上がってみんなで」歌っての観戦となったが、選手の気持ちがビンビンに伝わってくる試合だった。
ゴール裏にも程よい緊張感が漂い、いよいよ時来る、そんな思いを強くする一戦だった。

c0025217_1491386.jpgc0025217_1492074.jpg
c0025217_14928100.jpgc0025217_1493494.jpg
c0025217_149443.jpgc0025217_149514.jpg
c0025217_1495932.jpgc0025217_15054.jpg
c0025217_1501419.jpgc0025217_1501978.jpg
c0025217_1502982.jpgc0025217_1503571.jpg
c0025217_15043100.jpgc0025217_1505032.jpg
c0025217_1505820.jpgc0025217_151415.jpg
c0025217_1511221.jpgc0025217_151192.jpg
c0025217_1512954.jpgc0025217_1513527.jpg
c0025217_1514419.jpgc0025217_1515567.jpg
c0025217_15245.jpgc0025217_1521583.jpg
c0025217_1522558.jpgc0025217_1523292.jpg
c0025217_1524092.jpgc0025217_1524873.jpg
c0025217_15256100.jpgc0025217_153213.jpg
c0025217_1531053.jpgc0025217_1531675.jpg
c0025217_1532625.jpgc0025217_1533225.jpg
c0025217_1534051.jpgc0025217_1534780.jpg
c0025217_153555.jpgc0025217_154265.jpg

局面でいくつか押し込まれたシーン、危ない場面もあったが、トータルで見て完勝といえる内容だったと思う。
2トップは相手最終ラインに圧力を与えつづけ、中盤はパスワーク、プレッシング、動きの質と量ともに相手を上回り、最終ラインはヨンセン、岡崎の強力2トップを何度も何度も跳ね返した。
長友の早々の離脱にもバランスを崩すことなく、その交代を含め、終盤の守備固めまで、カードの切り方でも優位に進めた。
快心の勝利。
何より、すべての面で相手より一歩先に動く、そんな気合いが全体から感じられた。
セカンドへの反応、ボールを失えば即座にプレスをかけ、マイボールになればしっかり繋いで落ち着かせながらも、裏を取る動き、逆サイドのオーバーラップ、サポート、人の動きは止まることがない。
前がかる相手を前に平松、藤山を送り込んだ城福さんの采配にも迷いはない。
選手個々の意思・動きが連鎖し、監督の采配まで、すべてに勝ち点3への執着心を感じさせた。
ケアしながらもヤラレてしまった失点シーン、オフサイド多く、トドメをさせなかった攻撃など、修正すべき点はあるが、この日求められたベストの結果を、ベストに近い内容で得たことは素直に喜ばしい。
チーム全体で掴んだ勝利に、ここまで苦しみながら積み上げてきた底力を感じざるを得ない。

ホントにチーム全体が90分通して良かったので、細かく褒めちぎると書ききれない。
4つに絞って書く。

まずは電光石火の先制点を挙げた達也。
達也のフィニッシャーとしての動きに、大きな希望を感じた。
この試合のテーマとして、どうしても避けられないのが「石川不在」。
当然、同じポジションに代わって入る達也が注目されるのは、これまた避けられないこと。
それが達也とナオが違った魅力を持つ選手だということを百も承知な東京ファンの前であっても、だ。
しかし達也は、今季様々なポジションで起用され、都度、及第点以上の結果を出してきた。
マルチロールをこなしてグングンと力をつけてるその成長ぶりを、大事な試合で見せ付けてくれた。
本人にもナオの代わりをという意識が、同じことをやる必要はないとしながらも、あったんだと思う。
フォワードに入ったときは別として、今まで中盤のオフェンシブに入った試合では、攻守に運動量が多いのは変わらないとしても、縦への突破やクロス、チャンスメークに徹することが多かった。
それがこの試合、羽生と頻繁にポジションを代えながら、中央や裏への抜け出し、2トップとの距離感もよく、何度もフィニッシュに顔を出してきた。
その直線的というか、感覚的というか、最短距離で直行してくる感じは、ナオのしなやかさとはまた違った魅力が存分に発揮されつつ、ナオが担っていた2列目の弾丸の役割を別の形で再現してのけた。
梶山やブルーノから高精度の長いボールが出るたびに、必ずといっていいほど追いかけて追いつく達也のスピード、隙あらばシュートを放つ高い攻撃性は、大いに清水守備陣の手を焼かせたといえる。
伊東輝はともかく、山本真希が持ち場を離れざるを得ない展開は、達也が引っ張り、羽生がしっかり呼応した、ここの動きが大きかった。
ナオ不在という、大命題に、これが唯一で完璧な答え、とまではいえないかもしれないが、光明が差す働きだったのは間違いない。
カボレを欠いてからしばらく苦しい時期が続いたことを思うと、達也の働きにどれだけ救われたことか(達也はカボレ後のフォワードとしても、可能性を感じさせてくれた)。
ナビスコ決勝、続くリーグ終盤戦と、達也にかかる期待は大きい。

その達也や羽生と有機的に絡み、そして2人の連携の深まりも引き続き感じさせてくれた平山と赤嶺の2トップが2つ目のポイント。
この2人の合わなさ加減をボヤいてたのが一ヶ月前、土下座しなければならない日もそう遠くはなさそうなくらい、よくなってきている。
ポゼッションの中でも、カウンターでも、とにかく2トップに当てることは避けられない東京の攻撃だったが、被ることは皆無、離れすぎない距離感もバッチリ。
ヨンセンと岡崎のバランスではないが、平山が下がって引き出しては叩き、赤嶺はとにかく裏、ニア、フィードとクロスへの反応が(オフサイドもらいすぎなくらい)速かった。
このバランスが本来の関係性だが、ときに赤嶺がポストをこなすパターンも滞りない。
平山は低い位置で前向きにもらうパターンも好んでおり、積極的なミドル、高いパスセンスでゲームメイクにも関与する。
赤嶺のプレーに迷いがなくなってきたのが大きい。
ポストをこなしても、サイドに流れても、とにかくプレーがシンプルで、その場その場で正しい選択ができている。
そしてそれらはあくまで過程で、最後はフィニッシュに誰よりも早く飛び込んでいくこと、自分の持ち味を遺憾なく発揮している。
このシンプルなスタイルが、時間を作り、変化を生める平山のスタイルとかなり呼吸があってきた。
絶妙な中距離のレンジが心地よさそうで、終盤には平山のシュート性のクロスに勢いよく、赤嶺がニアで合わせかけるなんていう、失禁もののシーンもあった。
相手のマークも厳しい分、実現のハードルは高いが、2人のコンビネーションによる得点シーンが見られるのも時間の問題かもしれない。
彼らが「カボレ不在」の答えだ。

c0025217_1541782.jpgc0025217_1542345.jpg
c0025217_1543122.jpgc0025217_1543712.jpg
c0025217_1544719.jpgc0025217_1545342.jpg
c0025217_1553100.jpgc0025217_155964.jpg
c0025217_1551846.jpgc0025217_1552439.jpg
c0025217_155337.jpgc0025217_155391.jpg
c0025217_1554838.jpgc0025217_1555434.jpg
c0025217_156212.jpgc0025217_156944.jpg
c0025217_1561769.jpgc0025217_1562320.jpg
c0025217_1563118.jpgc0025217_15638100.jpg
c0025217_1564561.jpgc0025217_1565224.jpg
c0025217_157246.jpgc0025217_157896.jpg
c0025217_1571875.jpgc0025217_1572324.jpg

3つ目は梶山陽平。
いつも思ってるけど、この日も「東京には梶山陽平がいる」という絶大なる安心感、梶山がいてくれてよかったという思いを強くさせる無二の存在感を見せつけた。
なんだろう、もう懐が深いだの体躯がなんだのっていうレベルじゃない。
それら彼が生まれ持っての才能と鍛え上げて持ちえたアドバンテージを、ベストな使い方ができるようになってしまった。
運動量はチーム内でも多いほうだが、ポジショニングにせよ、プレスをかける位置、タイミングにせよ、勘所が抜群によくなってきている。
数試合前から目立っていたインターセプトもそうだが、東京の攻撃時間・回数が多く感じられる(実際多いのかもしれない)のは、マイボールになった早い段階で梶山が持てている状態、下手すりゃ彼自身がマイボールにしているわけで、司令塔が攻撃時に多くボールを触れていれば、そりゃあイメージよくなるよね。
コンダクトの部分でも変化はある。
チャレンジングなパスは変わらず発しているんだが、誰も感じない、感じ得ない、ガッカリパスが圧倒的に減った。
この試合、顕著だったけど、梶山がヌラヌラっとバイタルを上がってくシーンが増えた気がする。
ベストな可能性、ベストな選択肢を探しながらプレーするようになったというか。
もっと低い位置でも、体を使い、頭を使い、ピッチ全体を見ながらベストなチョイスを探すというか。
彼もまた、そのボディバランスや足元の技術で時間を作れる選手で、その才を活かしながら、視野の広さ、判断力を加えたスケールのデカイプレーヤーになりつつある…(この一行、湯浅氏っぽいww)。
ポジショニングとタイミングに長けた守備、仕掛けながら自分で時間とスペースを作り、そこへ展開する攻撃。
どちらにも共通するのは全体俯瞰というか、ピッチを広く捉える視野と、その中から的確な答えを選び出す判断力、それに加えて持ち味の相手を裏切るセンス。
羅列しただけで今の梶山の充実ぶりが伝わるかと思う。

最後はやっぱり、最終ラインだな。
ヨンセンはどうも、競り合いにすら精彩を欠いているように映ったが、それもこれもブルーノのマークがかなり厳しかったからなんじゃないだろうか。
ヨネや梶山のケアの意識も高かったおかげで、ブルーノは下がるヨンセンも結構深くまで追いかけられていた。
高さでもひけを取ることはなく、足元に入れば得意のインターセプトを見せるなど、圧勝。
スピードタイプ以外には滅法強いね、ブルーノは。
今ちゃんの意地を賭けた岡崎とのマッチアップも迫力があった。
コーナーで1点を失ったものの、ほぼ完勝に近い出来。
ああ見えて今ちゃんはかなりの負けず嫌いだと思うんだけど、岡崎への執拗なマークからは剥き出しの対抗心がメラメラと燃えていた。
一歩先に体を入れ、弾き出す力強さは売り出し中の代表フォワードをも寄せ付けなかった。
頼りになります。
そしてサイドバックだね。
まず徳永。
右からは達也の先制点をアシストし、左に回ってからは太田のオウンゴールを誘った。
そのクロス、攻撃参加でのチャレンジもさることながら、守備、ビルドアップ、無駄走りと、およそサイドバックに求められるすべてのプレーでスケールアップを感じさせる。
代表入りがここまで分かりやすくプラスに働く選手ってのも珍しいんじゃないかな。
違いを感じさせるのは自信の表れ。
本人も相当手応えを感じているはずだ。
成長著しい椋原の活躍は、驚かないことが驚きだ。
突然のアクシデントで前半途中という難しい場面からの投入となったが、アップで体を温めていたのはもちろん、心の準備がしっかり出来ていた。
達也や流れる赤嶺らと呼吸を合わせ、機先を制するオーバーラップも見せながら、前半のうちに右サイドで主導権を握る。
右の市川がホットスポットだとはいえ、太田はおろか、枝村や兵働のスライドにもきっちり対応。
定評のある1対1は、足元であればヨンセンでさえ手を焼くレベルだし、攻めあがってはアイデアやパターンを持つ徳永や長友と違い、シンプルに緩急と速いクロスに特化しているんだが、それがまたシンプルに飛び込むタイプの赤嶺と相性がよく、面白い。
若手は使われて伸びるもんだが、夏以降の椋原の成長曲線は異常。
長友の回復時期が微妙なだけに、彼もまた達也と同様、残り試合の鍵を握る選手かもしれない。
アウェーで強豪相手のゲーム、押される展開を凌ぎきった最終ラインには大きな拍手を送りたい。

うん、この辺にしとこうww
名前を挙げなかった羽生、米本が効いているのは言わずもがな。
守備固めで入った2人、平松のほうは中盤の右サイド、求められたのは恐らくクロッサーへのチェックだったと思う。
実際左から上げさせる場面は少なく、与えられた仕事はしていたと思う。
誤算だったのはそこまで清水が左サイドからのクロスを選択してこなかったこと。
ちょっと言い方は変だけど、仕事がなくなってしまい、逆に攻撃面に関与せざるを得なくなったとき、中途半端になってしまったのはある程度仕方ない。
もう1人の守備固め要因は藤山。
衝撃の契約非更改のショックに、オレ自身まだ向き合えてないが、フジの一挙手一投足に目頭が熱くなる。
時間短く、守備機会もさほど多くなかったが、その走る姿は「まだまだやれる」というオーラを振りまいていた。
厳しい戦いが続く残り試合、まだまだフジに頼る機会はきっと、くる(サリも、ね)。
長友の怪我は正直ショッキングだし、痛い。
彼の回復力を考えると、ナビスコ決勝に間に合わせてくる可能性も捨てきれないが、この日、右手を固定させたままピッチに立った彼は、そのよさを20%も出せていなかったんじゃないかな。
奪い方ひとつとっても、バチーンと体を当てて奪い取る彼にとって、右手を釣った状態でプレーすることは、プレーしないという選択を選ばざるを得ないくらい、小さくない。
不十分な状態で出場したとしても相手は川崎、容赦なく狙ってくるだろう。
全快を祈りつつ、それこそオレたちには椋原もいる。
またひとつ、このアクシデントもオレたちを強くするものだと信じ、前に進みたい。

c0025217_1573972.jpgc0025217_1574541.jpg

ここまでくるともう、誰かが頑張ったというレベルじゃ、結果は得られない。
この試合のように、明確に全員が、勝利という目標のために全力で戦わなければ、結果はついてこない。
城福さんのリアリズムにより実現したフォワード登録の控えなしという事態、これが意味する決意、ここで弾かれた者たちの奮起も必ず、必要になってくる。
気がつけば今節は大台の30節だった。
本当の本当に大詰め。
考えただけで胸が苦しくなる、このヒリヒリした状態にオレたちがいられる幸せを、日々噛み締めながらドキドキしよう。

いよいよ次戦、ナビスコファイナル。
思いのたけは、別途、ぶつけようと思う。
アクシデントは続いているが、状態はすこぶるいい。
オレたちは、強い。
by blue-red-cherry | 2009-10-27 02:01 | FC東京
<< 弁当 まぐろ刺身と鶏しょうがスープ >>