FC東京×浦和レッズ J1第31節

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5年半、勝利に見放されている浦和戦
先日、このブログを書き始めたのが2004年シーズンの終わり、タイトル獲得を記せる喜びを書き込んだが、浦和戦の勝利を書くことはまたしても、ならなかった。
ここに浦和戦の勝利を書ける日は一体、いつになるのだろうか。

正直試合後はかなり荒んだ気持ちでいた。
ムラバーが激怒したという凱歌も到底聞ける心持ちではなく、審判の笛が吹かれるやいなや、スタジアムをあとにしたくらいだ(ムラバーは聞かないで消える、というわけにもいかないもんなあ)。
帰宅してもひたすら酒に溺れる、という情けない状態だったのだが、一日経って、また、録画を見直してみると、この5年半の苦杯を舐めつづけた試合の中では、もっとも勝利に近づいた内容だったかもしれない。

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固さはあった。
疲労感もあったように思う。
それでも前半は、今の状況で、ここ数試合の好調時にいつも書いていることだが、その試合の時点でのベストに近いサッカーを披露し、主導権を握れていた。
浦和のシュートをわずか1本に抑えつつ、惜しいチャンスを作れていたことが証明している。

どちらもパスサッカーを標榜しつつも、ベースになるのはスペースを与えないブロック守備。
互いに慎重かつ、集中力高く入った立ち上がり。
蹴り合う時間帯を経て、主導権を握ったのは東京。
浦和は攻守がはっきりしていて、攻守に意思が縦、縦にあったように思う。
攻撃陣は原口を除き、あまりポジションを変えず、それぞれの位置で縦に勝負してくるイメージ。
守備は守備で帰陣が早いんだけど、一気に深く戻ってくるので、全体がかなり深く引いていた。
そんなんで平山や赤嶺へのフィードのタイミングで、阿部と鈴木啓太も最終ライン手前まで下げるケースが多く、東京は米本や梶山がセカンドを収められる展開に持ち込めた。
この梶山、米本のところでマイボールにすると、今野、ブルーノまで戻したり、引いて捌きにくる平山や、サイドから顔出してサポートする羽生らとのパス交換で自分たちの時間を長くする。
その中で比較的空きやすかった裏へ赤嶺や達也が抜け出したり、要所でしっかり縦へのチャレンジも出来ていた。
ポゼッションしながら押し上げた27分、梶山の短い横パスをヨネがダイレで前線に送り、反応した達也が抜け出してクロス、このクロスもタイミングをずらす、いわばチェンジアップのような弾道で赤嶺にピンポイントで合わせたものの、ディフェンスの寄せに合い、ミートできず。
44分には羽生と達也を壁に使った今野がエリア左深くまで、怒涛のオーバーラップで侵入し、中央の赤嶺へグラウンダーで折り返すも、スピード、コースともギリギリだった赤嶺のスライディングシュートは枠を捉えられず。
セットプレーのチャンスも少なくなく、一方で浦和のカウンターに対するリスクも防げていたのは、わずかシュート1本に抑えたデータにも現れていた。

自分たちの時間を長くし、その中でゴールを奪おうという、チームのコンセプトはしっかり見せられた前半だったと思う。
もう少しリスクを冒せば、もう少し多くのチャンスを作れたかもしれない。
だが、多少なりとも連戦の影響は見え隠れしていたのも事実。
若干リスクマネジメントに寄ったか、羽生の動きがおとなしめだった。
その分達也がフィニッシュに近い位置でプレーする、ちょうど石川との関係のようにバランス重視だったとはいえ、運動量的にもいつもよりは少なかったし、お疲れだったのかも。
サイドバックも両サイドともにやや不調。
右の椋原は上がるところまではいいんだけど、クロスの精度の低さ、周りを使う判断の遅れがやや気になった。
その椋原とは対照的に判断の良さ、キック、プレーの豊富さで翻弄してきた浦和の右サイドバック、高橋峻希に押される形で、徳永も本領発揮とはいかなかった。
サイドバックの押し上げ、有機的なコンビネーションが絡めば、さらにチャンスを作ることも適ったと思うが、全体のバランスを考えると、前半の出来は上出来も上出来、といったところだった。

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MXの放送では、後半開始間際に城福さんへのインタビューが行われており、城福さん自身、いい流れでも点を取れずにいれば一発に沈む可能性もあるといった旨の発言をしていたが、そのシナリオ通りになってしまった。
それでも後半もトータルで見れば、そんなに酷かったとは思わない。
前半とは打って変わって、序盤から攻め合った後半。
開始5分で、東京は羽生の浮き球スルーパスに抜けた平山の左、鈴木啓太のクリアミスを拾った赤嶺のドリブルからのハーフボレーと、2度のチャンスを数えた。
一方浦和は、前半から元気で、かつ停滞気味の攻撃陣の中で数少ない、動きで変化をつけられる原口と高橋峻希が絡む形で右サイドから崩してくる。
この原口、高橋に田中達也やエジミウソンが絡んでくると脅威になる、というのは前半から見られていたことだし、ケアしてたとは思うんだけどなあ。
前半から続き、というべきか、東京がこの序盤のチャンスも逃して迎えた49分、右サイドを高橋と原口のワンツーであっさり突破され、マイナスの、実に丁寧なクロスをエジミウソンが落ち着いてねじ込み、浦和が先制。
高橋の壁パスをリターンした原口には、平山、羽生、米本、徳永と実に4枚の選手が釘付けになっており、その誰もがこのスピーディーなパス交換についていけなかった。
エジミウソンが前線でしぶとく強さを見せていたのを除けば、正直、ピッチ上で運動の量と質、その両面で東京の選手を上回ってたのはこの2人だけだったと思う。
だからこそ、絶対にケアしなければいけない形だった。
いい試合をしていて点を取れなかったことを反省するのはもちろんだが、明らかにゲームの中で相手のキーマンとなっていた原口と高橋の十代コンビにあっさりと突破を許したことは、悔しさが残る。

後半もそんなに酷くなかった、と書いたが、この失点から10分程度の間、この時間帯は酷かった。
攻守に急ぎすぎる、攻守がはっきりしすぎていて、うまく絡み合わない、あまり良くなかった前半の浦和のような状態。
マイボールは縦へ縦へ、急いで入れられてしまうし、カウンターを恐れたか、ボールを失えばやや下がりすぎる傾向があった。
その流れで原口が2枚目のイエローで退場。
この時点で残り時間は35分とたっぷりあったわけで、ここでこそ持ち前のボール回し、ポゼッションの中から揺さぶりをかけて穴を突きたいところだったが、依然、攻め急ぐ傾向が続く。
一人多くなってからのほうがボールを回す時間が少なくなってしまうという、明らかな焦り。
浦和は前半から、中盤のプレスはさほどきつくないものの、東京がアタッキングサードに入ってからの寄せに関しては、さすがというか、ハードに守ってきた。
それを前半の東京は、厳しければ無理をせず、うしろに下げて作り直すというやり方が出来ていたんだが…。
自滅パターンかと思われた69分、その前の達也→長友の交代に続き、羽生に代わって平松が投入される。
この交代が意外にも、チームのやり方を元に戻したように映った。
平松、ブルーノ、椋原で3バックを組み、右に徳永、左に長友のウイングバック、ボランチと2トップはままでトップ下に今野が入るというスクランブルの布陣だが、その前の10分間に比べればだいぶボールが回った。
ヒントは梶山の位置だったように思う。
攻め急いでいた時間は、梶山自身かなり前がかりで、梶山にボールが入る位置はもう、浦和の守備範囲内だった。
バイタル付近で守備網にかかると、前と左右、プレッシャーはかなりきつく、焦りで視野も狭くなっていたか、それでも前へ前へという選択をした梶山のところでロストすることが少なくなかった。
そこに今野がトップ下で入り、梶山は3バックの前、アンカーの位置に落ち着くことによって再びしっかりとしたビルドアップ、展開ができるようになっていった。
苦しい展開でも、焦れる状況でも、そんなときだからこそ冷静に、自分たちのストロングポイントを活かせるようにならければいけない。
スクランブルでも梶山が舵を取れば、ある程度形作れることが見られたのは、痛い敗戦の中で見つけたわずかな光かもしれない(といってもそれ以上に、2試合出場停止となるイエローを梶山自身がもらってしまったダメージのほうが大きいんだけど)。

梶山が舵取れたのも、あのようないびつなシステムで20分以上戦えたのも、今ちゃんの獅子奮迅の活躍によるところが大きい。
前半終了間際の怒涛のオーバーラップも凄かったが、ポジションを上げてからの25分、ピッチで輝いたのは今ちゃんと、浦和のGK、山岸の2人だった。
トップ下というよりは、ワイドにも開くし、ボランチの辺りでセカンド拾ったりもするし、中盤より前全体で躍動した。
パワープレー気味に徳永、長友からクロスが入ったり、うしろからも平山狙いのボールが入る中、徹底してセカンドを拾って攻撃に厚みを加える。
自らの攻撃性も全開で、ドリブルで侵入しても、クロスを上げても中で合わせても、いちばん目立ったのが今ちゃんってのは正直、チームとしてどうかと思うレベル。
あれだけやれてしまうと、劣勢時のオフェンスのオプションの優先順位として、ベンチに控える攻撃的ポジションの選手より上にあるというのも、残念ながら納得せざるをえない。
73分、オフサイドでノーゴールになった平山の幻の反転ボレーもエリア内、今ちゃんの粘りでこぼれたボールから。
77分にはクロスに平山が競って流れたボールをフリーでボレー、これは山岸のスーパーセーブに阻まれる。
78分には左サイドに流れて左足でピンポイントクロスを上げ、ファーでブルーノがどんぴしゃヘッダーを叩きつけるも、難しいバウンドをこれまた山岸がスーパーセーブ。
目に見えてフィニッシュに絡んだこれらのシーンを除いても今野の動きは凄まじいものがあった。
あれを見て、ただの便利屋ってのはないんじゃないかな。

とまあ、自分たちのやり方で相手を上回った前半、先制されたこと、退場者が出たことで自滅しかけた時間を経て、意地のスクランブルながら攻め切ってチャンスの山を築いた終盤、ベストではなかったが、悪くはなかったと言うしかない。
これで勝てないのが、今のチームの総合力なんだろう。
赤嶺が決めていれば、と彼を責めるのか、今野の攻撃力に勝るオフェンスの駒がいない情けない状況を嘆くのか。
どちらもあまり気持ちよくないし、たいした意味はもたない。
何よりも、そうやって今を否定してしまっては、この先に残されたチャンスへ臨めない。

この試合を終えて、相手よりうちのほうがいいサッカーをしてた、とか、もうそういう言葉はいらない。
この試合で求められたのは勝ち点3、それ以上でもなければそれ以下でもなかった。
もう、終わってしまったことは仕方ない。
状況は常に変化している。
しかし、幸いなことにリーグ戦、天皇杯、まだ何も諦める必要はないという事実は変わらない。
今はもう、例えどんな現実を突きつけられようとも、自分たちを信じて前へ進むしかない。
「5年半勝ててない」がこれで「6年勝ててない」になってしまう悔しさはどうやったって拭えない。
でも今、落ち込んだり塞ぎ込んだり暴れたりするよりは、少しでもチャンスが残されてる以上、それに喰らいつくほうが楽しいと思う。

ぶっちゃけオレ自身、カップ戦タイトルより浦和戦ダブル、なんて思うほど悔しいですが、切り替えて残りの試合に賭けます。
オレたちは、ナビスコカップを取って満足するチームじゃないんだぜ。
by blue-red-cherry | 2009-11-10 02:59 | FC東京
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