トッテナム・ホットスパー×ウィガン・アスレチック イングランドプレミアリーグ09-10 第13節

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久々にびっくらこいた。
プレミアリーグ第13節、3試合目に見たトッテナム×ウィガン
野球かよっと突っ込みたくなる9-1というスコアで、スパーズが圧勝。
戦列を離れていたデフォー、レノンの復帰で再び上昇するきっかけになれば、と思っていたが、想像を遥に上回る充実振り。
ウィガンのザルディフェンスを指摘する声も少なくないが、個人的にはスパーズのパフォーマンスを褒めるべきだと思う。

立ち上がりから終盤まで、スパーズを褒めるポイントしか思い浮かばない。
9分、GKとCBの間でバウンドする、ウィガン守備陣にはとことん防ぎづらかった、レノンのアーリークロスは、しかしクラウチにとっては絶妙で、押し込むだけ。
この先制点の時点で、クラウチは3度目の決定機。
結果として前半はこの1点で終わったものの、スパーズがこの試合を圧勝する下地は前半にこそあったと思う。

攻撃陣がキレていたことは後半のゴールラッシュで触れるとして、相手に仕事をさせない、集中力・運動力そして組織されたブロック、すべてがウィガンを上回った。
大黒柱のキングを欠いた最終ラインは、ウッドゲートを中心に程よい高さのラインを保ち、スペース与えず、ウィガンの少ない攻撃機会では厳しい当たりで仕事をさせない。
前線で奮闘しようともがいていたウィガンの1トップ、スコットランドへのマークはかなり厳しいものだった。
ロダジェガ、エンゾグビアの両翼に対してもケアする意識は高く、チョルルカ、アスーエコトともに攻撃面での貢献も見られたが、まずは守備、という意識があったかと思う。
中盤の組織された守備も素晴らしかった。
パラシオス、ハドルストーンのセントラルはどっしり、バイタルからバイタル、センターの広いエリアをカバーし、ウィガンが前線へ送り出すフィード、クリアボールをことごとく収める。
彼らのセカンド奪取率がスパーズの時間を増やしていく礎になる。
さらにレノン、クラニチャルの献身も見逃せない。
レノンは右肩上がり、右サイドを押し込んでいたのでさほど守備機会はなかったが、一方ニコの守備での貢献がかなり目立った。
前線でのプレッシャーも的確だったし、エンゾグビアの突進を戻って止める機会もしばしば。

この守備でリズムを掴んだか、ニコのチームへの馴染みぶりが印象的だった。
どうもリズム合わないなーってのが印象だったんだけど、その司令塔然とした独特の間、そこから繰り出される多彩なパスが見事に噛み合った。
司令塔ってパサーとイコールで見られがちだけど、むしろ「時間」「空間」を作れることにこそ価値があると思うんだよね。
リケルメとか、その最たるものかと。
ニコのプレーもまさしくそのタイプで、レノンという飛び道具を持った右肩上がりの変則的な攻撃スタイルを持つスパーズにドンピシャでハマった。
モドリッチも似たような形で、左サイドを基点にレノンの右肩上がりを支えたけど、モドリッチの場合自身のムーブと、ドリブルという武器で勝負するスタイル。
ニコの場合はパラシオス、ハドルストーンと並ぶ形で、ショートパス、ロングパス織り交ぜた横の揺さぶり、バイタルに入れば一気に加速するスルーパスと、キープ力とパスワークでレノンの突破力を活かした。
やっぱりスパーズはこのバランスだーね。
左で作って寄せて、右のレノンで勝負する。
バレバレだけど、だがそれがいい。
ニコが馴染んだのは本当に大きいと思う。
相手が集中切れてたとはいえ、トドメの9点目は彼自身にとって大きいものだったと思う。
キーンを無理やり当て込んだり、ジーナス入れてトレスボランチにしてみたり、モドリッチの穴がなかなか埋まらないまま調子を落としたスパーズだったけど、モドリッチ離脱以降、ベストのバランスだった。
これでモドリッチが戻ってきたら、左右のオプションが増えるし、ハリーは贅沢な悩みに頭を抱えることだろう。

そんなこんなで安定した守備と、機能した中盤が支え、ゲームの主導権を完全に握っていたスパーズ。
1点どまり、中盤以降は数度、ウィガンの攻撃する時間もあったゆえに、どう転ぶかわからないなんて声もあるけど、まあ負ける気はしなかった。
ベースの部分で歴然とした差があったから。
で、その確かなベースに乗った攻撃陣が爆発した後半。
なんといってもまずはレノン。
バレバレなスパーズの飛び道具だけど、分かっていても止められない。
たぶん、ガチのマッチアップで対抗できるのって、身体能力と経験加味して、アシュリー・コールとエブラくらいじゃないかな。
前半からクラウチの先制点をアシストしたほか、背後からのロングフィードに追いつきながらダイレクトで折り返したりと、体のキレの良さに高い技術が乗せられてて、充実振りは群を抜く。
後半はデフォーの1点目と3点目をアシストしてるんだけど、どちらもエグってから、高速のグラウンダーとチョップ気味にチェンジアップするマイナスのクロス、 前半に見せたアーリークロス、かわしきらない半身でのマイナスと、実にパターン豊富。
ドリブルも縦、カットインともにスピードが落ちない。
満を持しての得点は、ニコの楔をクラウチが溜め、落としたボールを保持しながらじわじわとエリアに侵入し、角度ないところから逆サイドネットに突き刺した。
穴がない!
無双すぎる。
この週末にライトフィリップス、ウォルコットと、イングランドが誇る右ウイングを3人続けて見たが、現時点では圧倒的にレノンに軍配が上がる。

そして5得点のデフォー。
前半から楔のクラウチに対し、スペースを狙うデフォーという構図が出来ており、彼もまた、ゴールは時間の問題だった。
レノンの右からのクロスに合わせた2点、パラシオス、チョルルカからのスルーパスに反応した2点、相手のミスを奪い、自ら切れ込んで奪った1点。
どのゴールにも共通して言えるのが、インパクトの強さと、確かなコース狙い。
強いシュートを放ってはいるものの、どれも力任せに、というのではなく、インパクトの強さでスピードあるボールを蹴っている印象。
ある程度力が抜けているので、どのシュートも際どいコースに飛んでいる。
動き出しの素晴らしさとシュートの巧さ、どちらもすごすぎた。
これがアベレージになったら末恐ろしいが、ほとんどのゴールがコンビネーションで生まれてることに注目したい。
デフォーが点を取れているかどうか、それがこのチームのバロメータになりそうだ。

ベントリーのフリーキックが決まったりと、いいこと尽くめだったスパーズ。
この日のベンチにはキーン、パブリュチェンコ、ジーナス、ベントリー、ハットン、バソングと豪華な面子が顔をそろえた。
これでモドリッチ、キング、クディチーニが戻ってくれば磐石か。
やっぱりニコのフィットが大きい。
このバランスでやれるんならば、ここ数試合のような取りこぼしも減るだろうし、ビッグ4との戦いでも、もう少し骨のある戦いが出来るはず。
スタートダッシュのあとしばし落ち込んだが、ここから反攻のときに突入したい。

ウィガンは…あまり見てなかったが、キーパーのカークランドは頑張ってたよ。
大量失点で負けるチームって、キーパーは奮闘してたりするんだよね。
カークランドのセービングなかったら、あと3点は入ってたんじゃないかな。

返金問題などなど、ウィガンの選手には悪いけど、いいもん見させてもらったわー。
by blue-red-cherry | 2009-11-25 16:33 | サッカー(FC東京以外)
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