マンチェスター・シティ×マンチェスター・ユナイテッド 2009/10 カーリングカップ準決勝 1stレグ

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イングランドを襲う豪雪の影響で延期されていたカーリングカップ準決勝、マンチェスター・シティ×マンチェスター・ユナイテッド。
ファイナルへのチケットをかけたマンチェスターダービー、まずはシティのホームで開戦。

どちらもベストメンバーが組めない状態なのはこの時期、仕方のないこと。
特に影響が大きいのはシティのほうかな?
アデバヨールはあれ、例の襲撃を受けたトーゴ代表のバスに乗ってたんだね…。
サンタクルスも週末のリーグ戦で負傷したシティは、テベスとベラミーの2トップに、中盤をライトフィリップス、サバレタ、バリー、デヨングで構成。
最終ラインがまた苦しいメンバーで、右のリチャーズ、左のガリード、両サイドバックはともかく、コンパニと、相方を若干19歳のボヤタが務めたセンターバックはかなり苦しい。
そんなこんなでホームながら、サバレタの中盤起用は明らかに、12月のプレミア月間最優秀選手・バレンシア封じだった。
攻撃は前線の2人とライトフィリップスで速攻、カウンター狙いってところかな。
この辺のリアリスト、相手の良さを消してくる戦術的なメンバー起用に、イタリア人監督らしさを最初から発揮してたね、マンチーニは。

きっちりブロック敷いて受けるシティ、対してアンデルソン、キャリック、フレッチャーの3枚のセンターでポゼッション、ルーニーに当てるか右のバレンシア、左のギグス+エブラでクロスか、時間をかけて攻めるユナイテッド。
序盤の構図はこんな感じ。
ユナイテッドが攻めるものの崩しきれず、シティもよく粘ってると思ってたら17分、セットプレーの攻めなおしで左から右に大きなサイドチェンジで、それまで張り付いてたバレンシアのマークがあっさり剥がれ、慌てて戻ったベラミーがあっさりかわされ、フリーで上げたクロスにルーニー、弾かれるもギグスが押し込んでユナイテッド先制。
やや優勢だったユナイテッドがあっさり先制した。
しかしこの場面こそ綺麗な形が作られたが、ユナイテッドの攻めも決して良くはなく、1トップのルーニーは孤立した上に密着マークで怖さ半減、両サイドも蓋をされてたし、3枚のセンターはアイデアにもダイナミズムにも欠け、閉塞感を打破できない。
シティも能動的に崩すことこそ適わないものの、ライトフィリップスのクロスにテベス、CK攻めなおしでベラミーのクロスにリチャーズと、どんぴしゃであわすシーンがあったりと、チャンスの数と深度ではシティのほうが多かった。
そんな中、途中からポジションをやや下げ、左サイド後方からの飛び出しに冴えを見せていたベラミーが、対面のラファエルをぶっちぎり、ファウルを誘ってPK。
前半終了間際のPKをテベスが、古巣への思いを込めてど真ん中にぶち込んで同点。
前半のゴールはどちらのゴールもゴールを挙げたチームの時間帯で、互いにしっかりと結果に結びつける好ゲーム。

後半はさらに面白さが増した。
前半途中でテベスの1トップ気味のフォーメーションに移行していたシティは、右ライトフィリップス、左ベラミーとする中、トップ下とも呼べるポジションで自由に動き回ったサバレタが効きまくり。
ライトフィリップスとポジションを攻守のタイミングで変えながら自在に動いてた感のあるサバレタだが、常にファーストディフェンスとして3枚のセンター、そしてバレンシアとエブラ、ユナイテッドの生命線となってたサイドの拠点を潰していた。
この積極的なディフェンスが功を奏したか、後半は立ち上がりからシティが押し気味で、セットプレーも多く、逆にユナイテッドはシティが動いてきた分のスペースを突き、カウンターからチャンスを得る展開。
いくつかのチャンスを経て迎えた67分、再びセットプレー崩れをエリア内で、サバレタ、コンパニとダイレクトで繋ぎ、折り返しをテベスが押し込んでついにシティがリードする。

ここからがまた、凄かった。
勝ち越したシティはいくらなんでも早すぎだろっと突っ込みたくなるほど分かりやすくラインが下がり、バレンシアがお疲れ気味なこともあり、サバレタは右固定でエブラ担当、デヨングとバリーもバイタルギリギリ最終ライン手前で踏ん張る程度で、セカンド拾いまくりのユナイテッドが30分近く攻め立てた。
トリガーとなっていたのはエブラで、後方からのフィードも、高い位置での突破もキレがった。
86分にサバレタをかわして上げた高速クロスに、ポストに向かいながらも勇気を持って飛び込んだバレンシアの惜しくも外れたボレーの場面はハイライトのひとつだった。

しかしなんといっても凄かったのがルーニー。
30分丸まる、ルーニータイムだったといっても過言ではない。
失点後すぐにアンデルソンに代わってオーウェンが投入されて2トップになったことで、前を向いてのプレーが増える。
すると、オーウェンを壁に使ったり、サイドに開いてのカットインだったりと、プレーの幅が格段に広がり、剛と柔、両面持ち合わせたルーニーの持ち味が全開。
76分にはオーウェンと高度なワンツーで3、4枚の守備網を抜けて1対1。
79分には左45度、エリア手前からドリブルで3人のディフェンダーを引き付け、じわじわディレイさせながら抜ききらずに右アウトで枠内を強襲。
アディショナルタイムにもエリア内で空き、足元に入ったボールを細かいステップからシャープに振りぬきエリア隅にシュート。
どのプレーも柔らかさと強さが融合したハイレベルのプレーで、早朝から声を挙げずにいられなかった。
解説の粕谷氏も口酸っぱく言っていたが、ルーニーにはワントップで攻撃の基点になるタスクを与えるよりも、近い位置で助け合う相棒を置き、フィニッシャー、チャンスメーカーとしての動きをさせたほうが格段に輝く。
ユナイテッドの長く続いた反攻は凄まじかったが、この間のルーニーのインパクトは絶大だった。

これを守り抜いたシティ。
代役センターバックはコンパニを中心に、ルーニータイムまではボヤタも頑張り、ボヤタに代わって入ったオヌオハもキーパー不在のゴールを守ったりと、奮闘した。
だが、上に挙げたルーニーのスーパープレーの数々をことごとく防いだのは、キーパーのシェイ・ギブン。
世界でも五指に入るという評判をよく聞くギブンだが、いつも安定しているし、レベルの高いキーパーであるのは間違いなく、その上でこの試合は神がかっていた。
神がかってはいたが、それぞれのプレーは確かな判断と確かな技術がもたらしたもの。
抜け出してくる動きを読み、一歩先に踏み込むことでシュートコースを限定する。
アタッカーと呼吸を合わせ、タイミングよくシュートに反応する。
ゴールマウスをしっかり把握した上でのポジショニング。
このベーシックな部分のレベルの高さが、スーパー(に見える)セーブ連発のベースだ。
彼なしでこの勝利は語れない。
古巣に2発お見舞いしたテベスや、要所で効果的な守備をしたサバレタも忘れられないが、文句なしのマン・オブ・ザ・マッチ。

スタメン選びにしてもそうだし、分が悪ければ30分残した段階でもCBを代える。
相手との力関係、ゲームの推移を受けての配置変更も頻繁と、戦略家ぶりを発揮したマンチーニの采配も面白かった。
打つ手打つ手が当たっていたというのが大きいが、プレミアでは珍しいこの個性が、寄せ集め集団をどう変えていくのか、非常に興味深い。
前半はさっぱりだったユナイテッド。
存在感なかったセンターハーフをはじめ問題は少なくないが、後半の猛攻を見るに、この準決勝、このままで終わるとは思えない。
来週の2ndレグも早起き必至だな。
by blue-red-cherry | 2010-01-20 12:59 | サッカー(FC東京以外)
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