V for Vendetta

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現時点でオレのMOVIE OF THE LIFE。
去年映画館で見て完全に感化され、昨日DVD借りてきて見て再確認した。
「V FOR VENDETTA」。
ウォシャウスキー・ブラザースや、ヒューゴ・ウィービング、ナタリー・ポートマンにスティーブン・レイと、スタッフとキャストが創り出すディテールも最高ならば、抑制された社会から、自由への渇望を胸に立ち上がる、革命の火と悲哀を描いたストーリーも最高だ。
一分の隙もなく、オレの嗜好にピンポイントでジャストミート。

本当にすべて好きだから、ひとつひとつ挙げてもキリがない。

「MATRIX」もかなり好きなんだが、ウォシャウスキー兄弟ってことで、バリバリのアクションも当初は期待してたが、その点では抑え目。
かといってないわけではなく、相変わらず肉弾戦の妙を描くプロ。
現代のクンフーマスター足りうる。
そして「MATRIX」でも描かれたパラレルワールドへの誘いぶり、現実への覚醒への導きぶりは健在で、見るものを離さない。
「MATRIX」見たくなってきた。

ヒューゴ・ウィービングは終始仮面をかぶっていたとは思えない存在感。
仮面の男だから存在感があったのか?
否である。
彼の声、セリフのトーン、立ち居振舞い。
my favoriteなニコラス・ケイジと張るくらい、雰囲気ある。
舞台俳優としても活躍してるらしいが、見てみたいね。

ナタリー・ポートマンが綺麗だった。
煌びやかなドレスを着るわけでもなく、ひたすらに泥臭いんだが、美しい。

フィンチ警視の役は、多少難解になりかける(実は至極単純明解)ストーリーを、やや俯瞰できる貴重な役として存在し、そこを淡々と演じたスティーブン・レイには感謝しなければならない。


割りと社会に依存してるし、甘んじてるのは知っているが、基本的にはバビロンに対してアンチテーゼになりたいし、立ち位置はレジスタンスでいるつもり。
すべてを享受することでは全然楽にならないのは散々知らされてきている。
そんな時代じゃない、かとも思うが、伊坂幸太郎の「魔王」を読むまでもなく、ちょっと真剣に世の中を見回してみると、油断ならないことがわかるはずだ。
これからものうのうと生きていくんだろうけど、根っ子の気持ちはゼッタイに失わないぜ。
この映画はそんなオレの大事な部分を思い出させてくれる。
ああ、DVD買うか。
あのとき、ガイ・フォークスのお面つきで売ってたの買えばよかった…。


Remember, remember the 5th of November...

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by blue-red-cherry | 2006-12-16 14:21 | 映画
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