そもそも奇才テリー・ギリアムを良く知らなかった。 「不思議の国のアリス」の新解釈!みたいな触れ込みに惹かれ、かつ、近所のツタヤでは争奪戦だった「ローズ・イン・タイドランド」をようやく見た。 ちょっとイルマティックすぎ。 オレ、ネクロマンティックな要素はニガテなんですよお。 もう初っ端からぶっ飛んでて、シャブ中の両親に純真無垢なカワユイ娘。 主人公のジェライザ・ローズちゃんは、健気にオヤジのシャブを配合までしやがるんだ。 シュールすぎんなあってこの辺はまだ笑えたんだけど、ジェライザ・ローズちゃんはシャブとかそんな次元をすっ飛ばしてキまくっててさ。 この辺は監督の見せ方がテクニカルなんだろうけど、現実世界とローズちゃんの精神世界の境目がだんだんゆるゆるになってきて、もう何がなんだか、何がなんだか、何がなんだか、さっぱりよ! 後半に差し掛かり、魔女キャラやイカレボーイフレンドが出てきた辺りからはもう、めくるめくKITTY GUY見本市みたいな展開。 こういうキャラたちって得てしてスーパー純粋培養だったりするから、そのまっすぐさがときとして胸に痛かったりすんだよな。 その辺を、ローズ役のジョデル・フェルランドちゃんが好演してる。 子供の不器用さとズルさの危ういラインと、それに大人が感じる、怖さ、みたいなのが凄く伝わってきた。 演者が少なくって、ロケーションもだだっ広かったりするもんで、絵的にはなんだか抽象画を見てる感じ。 映像面の世界観がストーリーを引っ張ってる感じもするかな。 とかなんとかいいながら、わけわかんなくなって半分舟こいでたww 思ったよりイルすぎて、自分のノーマルっぷりを再確認しました。
by blue-red-cherry
| 2007-06-20 14:21
| 映画
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