またしても堂々と早退して、オレたちの国立で観戦したカタール戦。 昨晩、そして明け方の各代表の戦いが激しく充実したものだったのに対し、予想通りのテンションのあがらない試合でびっくりした。 とても「絶対に負けられない戦い」がそこにあったようには思えなかった。 恐らくこのチームは危機感を前面に出す個の集まりではないんだろうし、そしてこの低い体温を保ったまま、予選を突破してくれるんだと思ってきた。 熟れてないっていうし、当日券で余裕だろっと思っていたオレみたいな輩がどうもたくさんいたらしく、キックオフ10分前に着いたのに、スタンドに入ったのは15分すぎ。 この試合唯一のハイライトといっていい、梶山のヘッダーを見逃した。 いくつか惜しい場面もあったと思う。 家長のクロスに森島のダイビングヘッドなんかは、超決定機。 前後半に一度ずつあった、セットプレーのサインプレーは見事だった。 あれらを決めていれば印象も違ったかな。 いや、変わらないな。 家長のチャレンジ不足が印象に残った。 時間稼ぎで見せた確かな体躯と足技、あれがあるんだからどんどん攻めて欲しい。 明らかに自分の目前にゴールへと繋がる道筋があるのに、切り替えしてクロスの連続。 体を張る献身的なプレーは頑張ってる感伝わるがいかんせん、点の匂いがしない森島。 冷めた中学生の中にひとり混じった小学生みたいに、フレッシュで動き回ってた柏木も、周りのテンションとかみ合わないなら一人でどんどんこじ開けてって欲しかった。 ゴールへ向かう動きがあまりにも少なかった。 森島に当てる。 家長か水野に託す。 梶山に預ける。 いくつかの約束事のあと、3人目、4人目の動きがまったく見られない。 だから退屈なパス回しののち、マーカーがついたところにボールがたどりつき、失敗する。 ここまできて定まらない選手起用もそうだが、これだけ時間かけて戦ってきたのに、意図のあるチームプレーがほとんどできてないことにゾっとする。 アテネのときはもうこの段階で、「奪ってから15秒」という明確なテーマができてたはず。 うーん、不完全燃焼。 後半は防戦一方かつ、相手に決定機をいくつも作られ、スリルは味わえた。 最小得点差だったわけで、追いつかれていたら……考えるだけで恐ろしいが、紙一重。 いつやられてもおかしくなかった展開を凌いだ点は評価すべきだろう。 キーパーの山本はビッグセーブがあったし、最終ラインもギリギリの線で守りきった。 しかし、ここも、前半から気になってたが逆サイド、大外が常にフリーだったり、相手のボランチだったりが展開しようとしているときのノーチェックぶりだったり、未然に防げる問題だ。 たった1点のリードでずるずると下がったラインを修正する声は、ピッチの上でもベンチからでも、かからなかったのだろうか? なんとなくしまりのない試合が続くが、選手にもスタッフにも問題はあるんだろう。 今更チーム作りの失敗を嘆いても仕方ない。 走り出した最終予選、前半戦を首位で折り返した事実は事実。 次はアウェー連戦だ。 正念場か。
by blue-red-cherry
| 2007-09-13 15:50
| サッカー(FC東京以外)
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