あしたの、喜多善男

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海外ドラマにあれだけハマってるんだから、日本のドラマにもハマる素養はある。
というか昔から結構、ドラマ好き。
今の仕事に就いてから割りとテレビを見る余裕ができて、毎クール何かしら見てる。
録画して週末使って見てた「あしたの、喜多善男」も、先週末、見終わった。

小日向さんに尽きる。
ノーマル喜多さんは、人の良さそうな小日向さんのイメージどおりだけど、ネガティブ善男の怪演ぶりはなかなか迫るものがあった。
このドラマでいちばん強く印象に残ってるのはノーマル喜多さんとネガティブ善男のやりとりだな、やっぱり。
これからきっと小日向さんを見ると喜多さんを思い出すんだろうけど、それくらい小日向さんを代表する作品になると思う。
主演だから当然かも知れないけど、名バイプレーヤーが演じてきた数多の名脇役と比べても、存在感が違う。

二転三転したストーリーはリアルタイムでは複雑だったかも知れないが、今振り返るとわかりやすいものだったかも。
タイトルどおり、喜多善男の話であり、それ以上でもそれ以下でもない。
まさかの爽やかエンディングに深く関わってきた平太や、喜多さんの人生に大きく関わるみずほのストーリーはさすがに多少深めに描かれるが、起こる事象はすべて喜多さんの今であり過去であり未来であった。
何もなく平坦で、いや、悲しいことが続いた男の人生が、死を決意して設けた最後の11日間でありとあらゆる、それまで起こりえなかった体験をしまくるという展開はファンタジー以外の何物でもないが、11日間貫かれるのは自問自答。
サスペンス要素はあってもなくてもどっちでもよかったが、普通の人間はああやって悩んでもがいて生きている。
その意味では、いい終わり方だったし、抱いた残念感は現実に近しすぎて、それまでのファンタジーからすると幸せすぎず残酷すぎず、そこに物足りなさを覚えたのかもしれない。

ぶっきらぼうで、自分すぎるだろうと思いつつ、松田龍平の演技は、カッコいいから。
生瀬勝久は本当に変幻自在だ。
いっそ宵町しのぶという名前で活動すればいいのに、と思った吉高由里子は最初、その辺の可愛いおねえちゃん感が気になってたが、何気にストーリーに深く関わってきてからはほかの役を演じる姿を見てみたいと思うようになった。
キルビルのせいで良くも悪くもキワモノ扱いの栗山千秋の普通の人も、違和感なくなってきたな。
平泉成の出演は、生瀬のフリから小指噛み噛みまで、あってもなくてもよかったが、あってよかった。

名バイプレーヤーの脇を個性派で固めた、面白い作品でした。
by blue-red-cherry | 2008-03-26 15:01 | テレビ
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