EXIT

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NORIKIYO on BLACK FILE

前戯なしでたたみかけるNORIKIYOの扇情的なフロウと、それを150%生かす嵐の前の静けさ的なBLのブレイク、約1分の所信表明の存在感。
「23時各駅新宿」という名曲を筆頭に、NORIKIYOの1stアルバム「EXIT」は、「Rodeo Chasin'」でゲストのGangsta Takaが歌っているように、「キーくんのアルバムはスリリング、かつ相模原パワー」で満たされてる。
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はじめて聴いたのは、YouTubeで見つけた「Do My Thing」のビデオ。
SD JUNKSTAに関する知識もまったくない状態で、どちらかというとオリエンタルなウワモノが鳴るトラックに耳を奪われ、NEW ERAから飛び出してなびかしてたロン毛と武骨なルックスに目を奪われ、神奈川=横浜の先入観も手伝ってウェッサイ的なノリなのかなって思ってた時期もありました。
いろいろSDP周りのことを調べ、触れていくにつれて、この曲で歌われている彼らのライフスタイルの一部を知り、アートワークにしろこのPVにしろ曲にしろ、めちゃくちゃストレートに表現されてるなと改めて感心。
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Do My Thing

スリリングな日常は計り知るのみだが、例えば「Intro」でフリースタイル調にキックされる「それよか飲もうぜ和民で会おう、洒落た店よりか鏡月だろ」なんて歌詞にもってかれたりした。
最近思うけど、オリジナリティを演出するのに奇をてらう必要はまったくなくて、1億ン千万かの人間がいればそれ通りのオリジナルな人生があるわけで、自分を歌う文化であるヒップホップでオリジナリティがないやつは明らかに真似してんだろうな。
一方でパーソナルであることを求めるならば、最大公倍数の共感は得られないのかもなあ、なんて。
でもコンビニで流れる音から「洒落た店よりか鏡月だろ」というリリックに上げられることはないだろう。
世はどうあれ、「23時各駅新宿しばし、ヘッドフォン中鳴るモブディープ、背にリュック」な状態にシンパシーを覚えるようなオレは、この作品に出会えて嬉しかった。

上げ気味かつ、スタッカートだったり伸ばしたり、語尾にインパクトがあるラップスタイルがなんといっても特徴的。
ライムフロウの手法という点はもちろん、絡みつくような声質もあってその抑揚がそのまま感情の抑揚として伝わってくる印象。
定番のBack in the Dayネタにもただの懐古ではなくって、得たもの失ったもの、意外とレイドバックしたトラックのほうが彼の粘り気あるフロウがハマって歌詞が伝わり、グっとくる「黄昏公園」とか分かりやすい。
でも「Do My Thing」とか、「In Da Hood」とかの疾走系トラックにも相性はいい。
それこそハネるイメージのドラムやウワモノと一緒にノる勢いでめちゃくちゃカッコいい。
いそうでいなかったよね、こういうスタイルのラッパー。
歌詞の感じとか、ステージでの立ち居振る舞いとかもカッコいいんだけど、普通にラップのスタイルがカッコいい。

啓蒙されるようなことはないのかもしれないけど、これだけ自分のルーツを愛し、自分の仲間を愛し、そういう思いを歌ってる姿って単純にカッコいいと思うな。
カッコいい、とこが多いなww
オフでのカルめなトークもいいww
しゃーせんww
一方で「実話ナックルズ」の表紙を飾れるだけのヒストリーがあったりする。
そのレペゼンっぷり、ラップのシャープなカッコよさ、独特のルックスもそうだけど、なんとなく漂うカリスマ性。
さすがはSDPのリーダー。
多分、中学生とか高校生だったら絶対に憧れてたと思うし、今のコたちは憧れてるでしょ。
昔RINOとかZEEBRAがアイドルだったみたいに。
荒削りなとこも魅力だけど、どんどん研ぎ澄まされてる感じがするので、これからもすげー楽しみ。
by blue-red-cherry | 2008-04-14 18:11 | 音楽
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