日本×パラグアイ キリンカップ2008

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ヨーロッパのリーグ戦も終わり、Jリーグも中断。
今年も6月の代表月間がやってくる。
肩慣らしは見るほうも一緒、前哨戦のキリンカップ第2戦、パラグアイ戦をftnkでまったり観戦した。

ないないと思いつつ、というか今でもないと思っているが、もしかしたら、アジア3次予選での敗退があるかもしれない。
何をしたいのか、分からない。
来週に迫った絶対に勝ち点3が必要なオマーン戦に向けて何をテストしたのか、何を確認したのか。
とにかく新しい選手を入れてみたかった、それならば長友、闘莉王のほか松井に長谷部、玉田あたりを見れたかもしれないが、ただそれだけだ。
2試合続けて出た楢崎、闘莉王、長友、遠藤が軸になるのかといえば、そこを軸にしたような形は見られない。
2トップでも1トップでもどちらでもいいんだが、フォワードに当てるでもなく、サイドに人数かけるでもなく、例えば膠着した場面、組み立て直す場面で立ち返る自分たちの型のようなものがまったく見えない。

俊輔、憲剛、遠藤あたりが小気味よく崩したり、俊輔の精度の高いフィードが長友の脚力を生かしたり、パラグアイ戦の立ち上がりは日本の個々の選手がいくつかの歓声を呼んだ。
しかし徐々に慣れたパラグアイが最終ラインから中盤へ、プレスのかけ方を強めると、ストロングポイントだった中盤が落ち着かなくなり、個々のアイデアが分離されることで攻撃の形はほとんど見せられなくなってしまった。
中盤の役割もきっとはっきりしていなそうに映る。
できること、できないことあるから鈴木啓太はあれとしても、憲剛、遠藤、俊輔はそれぞれが中途半端。
活発なポジションチェンジがギャップを生み~、みたいな要素もあるだろうけど、守備も攻撃も位置取りも中途半端で、サイドバックとの絡みでサイドの優位性を保つ、みたいなことも叶わなかった。
サイドをそういうふうに使おうという意図自体、見えなかったけど。

チームの方向性とは別にこの日のフォワード2人には多くの人が失望しただろう。
フィニッシュに顔を出すでもなく、中盤の選手のためのスペース作りが出来るでもなく、低めで楔を受けてビルドアップを促すわけでもなく。
あれならそれこそ山瀬あたりを頂点に、ローマの真似してゼロトップにでもチャレンジしたほうがいいのでは、と本気で考えてしまった。

選手の起用法にも疑問が残る。
あくまでこの2試合はテスト、本番用にはある程度軸がある、なんてことだといいんだが、2試合にはまるで一貫性もなければ共通点もほとんどない。
一週間後は本当に大丈夫なのか。
阿部の右SBも痛々しいものがある。
確か、両足首を痛めてるんじゃなかったっけ?
阿部を右で使わなきゃいけない場面なんてそうそうないだろうに、怪我人を無理してまで起用、挙句痛んでたのに終盤まで引っ張る意味はあったのだろうか。
また、リーグ戦を長期離脱している選手、確かに期待するのはわかるが、今状態のいい選手で醸成するという選択肢はなかったのか。
この2試合は純粋にテストの場だった、そうであることを願う。

カラダが重そうなのも気になるが、松井も適所で使われてない、役割がはっきりしてないところが足かせになってる気がする。
どうにもネガティブなイメージしかない。
Jリーグのクラブチームを応援する身としては、少なくない時間選手を拘束されているのに、そのチームに練習している意味や成果が見られないというのは単純にフラストレーション。
そんな個人的な不満を抜きにしても、このチーム、予選敗退なんてことになったら取り返しがつきませんよ。

うーん、気が気じゃなくなってきた。
さいたま、行くかな。
by blue-red-cherry | 2008-05-28 15:48 | サッカー(FC東京以外)
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