オランダ×イタリア EURO2008

オランダ×イタリア EURO2008_c0025217_17275845.jpg

24時すぎに床に就き、27時半きっかりの目覚ましで起きて観戦したユーロ2008、GL屈指の好カード、オランダ×イタリア
いつもやってるフットサルのメンバーによる優勝国当てtotoで、なんとなーくオランダを選ぶ運びになったので俄然関心高まってる。
仮眠の3時間が割りとぐっすり寝れたので辛さは全然感じない。
イタリアの国歌斉唱のあまりの暑苦しさにテンションはむしろ上がったね。

中盤の勝利じゃないでしょうか。
ファンニステルローイとトーニ、頂点を務めた両FWの楔はまさに世界最高級。
あの懐の深さと、カラダの使い方の巧みさはさすが。
勝敗を分けるビッグセーブも連発された両GKの戦いも目を瞠った。
ファンデルサールもブッフォンも、ハイボール、至近距離、スペース対策すべてにおいてノーミスどころか美技連発。
オランダとイタリア、特にオランダだけどバックパスが多いんだよね。
これはファンデルサールのキックがビルドアップの基点になりうるからでしょう。
そこにネガティブなイメージはまったくなかった。
カンナバーロを欠き、あげくマテラッツィまで負傷退場したイタリアと、元から弱点扱いされていたオランダのディフェンス陣はどちらも集中力高く、不安を感じさせないファイトをしていたと思う。
決定的な仕事をされている点ではもちろんオランダに軍配だけど、実力値、パフォーマンスともにそんなに差はなかったかと。

というわけで勝敗を分けたのは中盤の出来じゃないかなあ。
とりわけ前半、スナイデルとファンデルファールトの運動量、質はハンパじゃなかった。
前目からの積極的なチェイシングは、ボランチ以下の備える時間を充分に生んだし、結果ピルロの自由と選択肢をかなり制限していた。
攻撃面でも同じく動きは活発で、ポジションを限定しない流動的な位置取りによってセカンドボールを拾う回数が非常に多く、またそのあとは持ち前のテクニックでキープ、ドリブル、スルーパス、とイタリアのディフェンス陣を苦しめた。
余りにも鮮やかに決まったスナイデルのボレーは言わずもがな、ブッフォンの攻守に阻まれたがファンニステルローイの1対1を作り出したファンデルファールトの糸引きグラウンダースルーパス、サッカーファンにはたまらない美しさだった。
後半のイタリアはなりふり構わない鬼プレス、それこそバスケでいうオールコートみたいにかけてきて、さすがに運動量も落ちてきた件の2人、変えてくるかと思ったが最後まで引っ張り、そして最後までカウンターの脅威であり続けた。
好調さは一目瞭然で、もともとファンも多いし評価は高い選手たちだったが、ブレイクの兆しを感じた。
対するイタリアの中盤がダメだったかといえばそんなことはなく、タイトなディフェンスをしていたし、ミスもそんなになかったとは思う。
しかし物足りなかった。
トーニの楔だけでなく、カモラネージ、ディナターレにいいパスを供給したりはするんだけど、2次攻撃、3次攻撃に顔を出し、攻撃に厚みをつけることができなかった。
供給源のピルロはともかくとして、ガットゥーゾ、アンブロジーニの2人、せめてどっちかだけでも3枚の前線とより近い位置でプレーできてれば、幾度かあったチャンスのこぼれ玉が目の前に落ちてきた可能性は高いと思う。
これはほとんどの時間でイタリアの攻勢だった後半も変わらず、受け身のオランダに対してもあまり厚みのある攻撃を仕掛けられていなかったように思う。
人選や組み合わせの問題なのか、戦い方の問題なのか、なんともいえないが。

オランダ×イタリア EURO2008_c0025217_17281483.jpg

まあ紙一重な試合だった。
ファンデルサールのビッグセーブがなければ違ったとも言えるし、一方でブッフォンが防がなければもっと点差がついていたかもしれない。
どちらにしろ、グループリーグの初戦とは思えない、激しい攻防が見れて大満足。
玉際の激しさは見るものをアツくさせる。
今夜はスペインの試合が見られるWOWOW加入者が激しく羨ましいが、仮にオレが加入していたらこの1ヶ月、仕事にならなかっただろう。
そういう意味で、死のグループになったとはいえ、一つのグループ全試合放映という尖った選択をしたTBSはGJ。
金やんも実況の土井さんも勘弁していただきたい感じだが、それくらいは全然ガマンしますよ。
嗚呼、どっちも俄然正念場の金曜夜のダブルヘッダーが楽しみすぎる。
by blue-red-cherry | 2008-06-10 17:33 | サッカー(FC東京以外)
<< 蒙古タンメン中本 目黒店 納豆冷やしたぬきうどん >>