ザ・マジックアワー

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蒸し蒸しの土曜、久々の映画館での観賞は「ザ・マジックアワー」
「有頂天ホテル」も映画館で見たが、またしても幸せな気持ちにさせてもらった。

前夜の「LOST」の衝撃が残っており、巨大さが話題とはいえ、セットひとつで展開するストーリーのスケールに戸惑ってたが、そんなの関係ねえ。
あっという間にその世界に引き込まれた。

あんなにカッコよくない佐藤浩市を見たのは初めてだ。
さすがの味が出てるし、すばらしい演技だったが、2枚目要素はほとんどない。
いいわ、あの男。

妻夫木は連れのお気になのでオレはキライなんだけど、どんどん良くなるなあ。

深っちゃんと綾瀬はるかがともに可愛いすぐる。
深っちゃんは声がいいんだなあ。
最高にスウィート。
演技や佇まいは芯が強い。
このバランスがいい。
綾瀬はるかは終始キュート。
何をやっても一生懸命が際立つ、いいときのハロプロの長所的な。
帰りに「僕の彼女はサイボーグ」を俄然見たくなったのは言うまでもない。

寺島進、小日向さんとか伊吹五郎とか、バイプレーヤーの輝きと、中井貴一に天海祐希、贅沢すぎるちょい役の使い方も記憶に残る。
しかし西田敏行の恰幅のよさと言ったら!
上島竜兵と熱い抱擁をする懐の深さが全編通じて伝わってきた。
三谷ファミリーで固めたからこその安定感は、演者たちのすばらしき気概で、三谷ファミリーで固めたゆえのマンネリを跳ね除けた。

よく考えればシチュエーションも笑いのツボもベタっちゃあベタ。
だけどどこにも隙がなく、オープニングからエンディングまでとにかく完成度が高い。
テーマとしてるところもあるが、同時に「映画」に対する思いも強く感じた。
万人受けしそうで玄人受けしそうな作品。
面白かった。
by blue-red-cherry | 2008-06-22 00:33 | 映画
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