ウェーハッハッハッ♪ もはや北京オリンピック最後の楽しみとなった女子サッカー、なでしこ勝負の中国戦。 ホスト国にして因縁浅からぬ相手、超ド級のアウェーで堂々たるサッカーを展開しての完勝! こりゃ嬉しいわ。 完勝、堂々たるとはいえると思うけど、いつものような華麗なパス回しを織り交ぜた、とまではいかなかった。 トーナメント初戦の独特の緊張感、そして先のアウェー状態。 東アジア選手権などで耐性はあったかもしれないが、その重さは計り知れない。 しかし綺麗なサッカーができなかったところで何もできなくなるようなヤワなチームじゃないよ、なでしこは。 象徴的なのが大野、永里の2トップ。 フリーでシュートを打てる場面こそ少なかったが、焦れずに最後まで体を張った。 永里はともかく、体の小さい大野まで、勝てないかもしれないが必ずどんなボールに対しても競り合う。 状態のよくないピッチでは、こういう局面の踏ん張りでマイボールになることもままあり、苦しい中でクリアしたボールを本当によく拾えてたと思う。 試合を決定付けた2点目のゴールはそれの繰り返しが実を結んだ証拠だ。 激しく消耗したと思うが、この2トップの働きこそ今のなでしこを象徴している。 前線と最終ライン、それにサイドを絡めてくる2ラインの中国に対し、集中したディフェンスができていた。 9番へのフィードが生命線だったことを考えると、その意味でも前線2人のチェイシングの貢献度は高い。 繰り返される放り込みに対処しつづけた池田、岩清水のセンターはホントによく耐えた。 ボールや楔に対しては得意のヘッド、そして藤山ばりのインターセプトで岩清水が戦い、90分間途切れることなく上げつづけるという池田のラインコントロールは男子の世界でもお目にかかれない勇気あるプレーだった。 しつこく攻めてきたサイドへの応対も素晴らしい。 負傷で退いた矢野、途中出場ながら持ち味を生かした柳田、左サイドは序盤から狙われていただけによく踏ん張った。 一方の右サイドは磐石だ。 近賀と安藤、どちらがSBに入ってもSHに入っても、攻守で機能する脅威の右サイド。 余談だが、男子も長友と内田でこれやればよかったんじゃないの? 最終ラインの集中力には恐れ入る。 相手が2ラインだったこともあるが、セカンドボールを拾い捲った中盤も忘れてはいけない。 その守備センスが光った澤はすべての動きが的確。 ポジショニングも状況判断も一人別次元の落ち着きを払っていた。 対照的に運動量やパワー、力強い動きが目立った阪口も効いていた。 このコンビがものにしたボールを華麗な足技で幾度となくチャレンジしていた宮間。 彼女の両足の精度はいつみても舌を巻く。 水を運ぶ選手がいて、チャレンジする選手がいて、中国にはこの中盤がなかった。 そこの差は大きい。 たくましい、たくましいよ、なでしこ。 選手たちもこのチームで少しでも長く、という思いが強そうだけど、これで少なくともあと2試合は見れる。 ここまできたら色めきだっていいでしょ。 メダル、狙おうぜ。 一番いい色、狙おうぜ。 最後までファイトして、出し尽くして帰って来い! バモス!!
by blue-red-cherry
| 2008-08-16 12:11
| サッカー(FC東京以外)
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