マキシマム ザ ホルモン

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数年前のサマソニ帰りにはビートクルセイダーズにハマってたっけ。
ROCK IN JAPAN FESで初めてちゃんと見て、いつか連れの友だち(♀)が「駄目チンポ握れ GET UP BOYS!」と歌いだして度肝を抜かれた以来のコンタクトとなるマキシマム ザ ホルモンにどっぷりハマっている。
それこそ8月の頭のRIJF帰京以来、ほぼ毎日聴いている。
アルバムは廃盤となった自主制作盤を除きコンプリート、シングルに関しては過去のものは聴けてないが、最新の「爪爪爪/F」は抑えた。
時間がなくてまだ見れてないがライブDVDも購入済みで、見るのが楽しみで仕方ない。
そうそう、ROCKIN ON JAPANの亮君2万字インタビュー号も買って読んだ。

超アグレッシブなサウンドと、超絶ポップなメロが両立しているパラドックス。
演奏の技術の高さと魂感じる音の太さに対し、個性際立つボーカルがあまりにもキャッチー。
聴こえ最優先ながらも確かに詞世界が存在するという亮君による歌詞は、日本語で聴いても英語で聴いてもいい(というかいろいろ見てみたけど、どっちが先か分からなかったので教えてエロイ人)。
支離滅裂なようでいて「チューチュー ラブリー ムニムニ ムラムラ プリンプリン ボロンヌルル レロレロ」のようなメッセージソングにはきちんと強烈な社会への提言が存在する。
最新シングルにおける「Kill all the 394」のような、タブーとはいわないが、あまり人が言わなくって、でも思ってるようなことをぶちまけるスピリッツはオレが思うところのロックでありパンクでありヒップホップであり、音楽が果たすべく重要な役割のひとつだと思う。

なんといっても4人の個性あふれるメンバーがいい。
この強烈な作品群をほぼ一人で作ってるというのだから、2万字といわずに10万字くらい、というか脳の中身を見てみたい天才、亮君
つか声めちゃくちゃカッコいいよね。
あのヘヴィな図体で誰よりも激しく振るヘドバンがヤバイ。
ベースの上ちゃんの一人細身なところも最高にクール。
レッチリ大好きとか、バランスよすぎなタトゥとか、しゃべらないとことか、このバンドのビジュアル面で非常に貢献してると思う。
もちろん音をぶっとく重くしてくれてるベースのチョップも、亮君と対をなすヘドバンも。
ナヲ姉は最初ステージで見たときいい意味で「イラっとくるなあ」っと思ってたが、みんないうけど、あのドラム乱れ打ちで乱れないボーカルが単純にスゴイ。
チャラっぽいという声もある歌声はホルモンのポップさ、キャッチーさを成り立たす上で外せないエレメンツ。
「チューチュー~」とか「セフィーロ~」とか「糞ブレイキン~」とか、欠かせないでしょ。
なんだかんだでダイスケはんのデス声がもっとも重要な気がする。
アルバムを順に聴いていくと、最新アルバムの「ぶっ生き返す」でのすさまじい完成度が際立つが、ダイスケはんのデス声は回を増すごとに高音も低音も凄味を増してきている。
それがあることで曲のメリハリもより鋭くなってきて、たぎる部分と気持ちよく乗れる部分と、どちらも生気が漲っているように思う。
まあ誰も欠かせない。
この4人の全員フルパワーで成り立つ驚異のバランスが最高に楽しくって、カッコいい。
そうそう、PVはどれも趣向を凝らしてて面白いし、ニコ動やようつべで見れるMADの類もさすがにアニソンで上がってきた部分があるだけに出色の出来なんだけど、結局映像見ていつも記憶に残るのは4人の演奏シーンのカッコよさだったりする。

あのギターがどうとか、ここのドラムがどうとか、音楽的に深い考察はできないので各アルバム好きな曲、好きなところを挙げてみる。
古い順にいってみるか。

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このアルバムはダイスケはんが表記どおり「キャーキャーうるさい」程度で、まだデス声が完成されていない。
それだけでやはり物足りなさは感じてしまうし、録音状態も最近のものと比べてしまうと迫力不足は否めない。
だからこその初期の初々しさ、例えば上ちゃんのベースからは敬愛するレッチリのそれが前面に出てきているように感じたり、「マキシマム・ザ・21世紀」では亮君、ナヲ姉、ダイスケはんの3ボーカルそれぞれに見せ場がある今の構成のプロトタイプともいえるラフさが堪能でき、それはそれで貴重な音源といえる。

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「耳噛じる」

ド頭の「握れっっ!!」は今なおファンからの支持もアツいようで、確かに下品でくだらないテーマを軸に据えてカッコよく聴かす様はホルモンの真骨頂といえる。
これを、この曲をしらない状態でほぼ初対面の女の子に歌われたときの衝撃は確かに凄かった。
件のRIJFでの同曲3連続プレーでも話題になった「アバラ・ボブ」も人気の高さはうなずける。
序盤から畳み掛けるダイスケはんのスピットが続くバースに、爽やかですらある亮君の歌、このギャップがたまらない。
インタールード的に挟まれる「ジョニー鉄パイプ」2作はこのバンドのどこかアメリカっぽい大味なサウンドが堪能できる。
「人間エンピ」に漂う中学生感もこのバンドから放たれるいい意味でガキっぽい衝動という部分を代表する曲だ。
亮君(と同時に多くのキッズたち)の警察ヘイトを臆することなくカッコよく奏でる「パトカー燃やす」「ポリスマンファック」で締めるあたりもこの作品の価値を高めている気がする。

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「糞盤」

つらに向かって思いっきり糞を噴射している衝撃的なジャケットが買い手を選びそうな「糞盤」は、それでいてキャッチーさがいよいよ前面に押し出されてきたのを感じる。
主なところはナヲ姉の出番が増えたのと、ダイスケはんのデス声進化→それに伴う亮君のパートとの対比が目立ってきたこと、この辺りか。
単純に亮君のサウンドが洗練されてきているのも大いにあると思うが。
メリケンがメリケン粉のことだなんて亮君のライナーノーツを読まないと知る由もない「恋のスウィート糞メリケン」、もはやキュートな部類に入る「セフィーロ・レディオ・カムバック ~青春最下位~」と、重さと軽やかさが同居するいかにもホルモンらしい楽曲。
「生理痛は神無月を凍らす気温。」なんかは転調してある種叙情的な雰囲気が出てきたりして、その後のデスノート的な展開に繋がってるような。
単純に激しさで突っ走る「暴力 -Bouriki-」とか、最高に好きだけどね。

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「ロッキンポ殺し」

イントロからしてキラーチューンの風格漂う「ロッキンポ殺し」がド頭にくるあたりからして、メジャー感のあるアルバム。
インディペンデント精神は大切だしバンドの屋台骨として消えないでほしいけど、ホルモンはキャラ的にも音的にもメジャー感ある。
かといって、ウィキ見て「タイトルは『わかめ酒』の強力版という意味」で吹いた「アナル・ウィスキー・ポンセ」のようにメジャーという荒野を駆けるフロンティアスピリッツに溢れた魅力は失われることなく、むしろ輝いている。
「包丁ハサミ!」のリフレインが最高にカッコよすぎる包丁ハサミカッターナイフドスキリとか、「ROLLING 1000tOON」aka延髄突き割る(この曲でのナヲ姉の「へべれけダウン」最高)みたいに亮君が引っ張る男前な曲のストレートなカッコよさも魅力のひとつ。
「ニトロBB戦争」「霊霊霊霊霊霊霊霊魔魔魔魔魔魔魔魔」とか、普通にミクスチャーバンドっぽくって面白い曲もある。
「ロックンロール・チェーンソー」のレイドバックした感じもそうだね。
蹴りいれんだ、青春だろ?という行がたまらなく青くて最高な「川北サリン」改め「川北猿員」に感じる愚連隊感もいい。
こうやって書いてみるとこのアルバムはかなりバラエティに富んだ作風だな。

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「ぶっ生き返す」

で、最新アルバム。
当然もっとも洗練されているし、抑えドコも完璧に抑えてる、完成度高すぎなアルバム(に、思える)。
そのままずばりシングル曲が多いんだが、ほぼシングルクラスのパンチ力がある。
だからこのアルバムに関してはどれが、とかなくって全部好きだね。
「絶望ビリー」「What's up, people?!」のデスノートOP・ED曲のセットは純粋にカッコよさだけで培養されたような曲で、ホルモンのカッコいい部分が凝縮されてる。
とことんヘヴィな「What's up, people?!」は特にお気に入りで、いろいろテンションあげたくなるときに真っ先に聴く。
「ぶっ生き返す!!」、「絶望ビリー」とPVでもマジカッコいい4人が見られるし、やっぱりこのバンドカッケーんだって思うことが多いな、このアルバムでは。
「糞ブレイキン脳ブレイキン・リリィー」「チューチュー ラブリー ムニムニ ムラムラ プリンプリン ボロンヌルル レロレロ」とセンター曲が増えてきたナヲ姉、デス声が完成形に近づいたダイスケはん(「ビキニ・スポーツ・ポンチン」での数えた風高音ラップには悶絶必至)、互いの良さが120%発揮された「シミ」こそ、サウンド面でもヘヴィネスとキャッチーなメロが混在する、ホルモンらしさを体現した曲だと思う。
これは探せばライブの動画あるからぜひ見て欲しい。
大人数でのヘドバン、壮観だから。
「恋のメガラバ」はヒットしてしかるべきポップな要素が散りばめられた曲だし、このアルバムが売れるのも当然だと思う。


長くなったので、「爪~」の話は省く。
恐らくホルモンは今後も最新作が最高傑作を地で突き進んでいくと思う。
「爪~」にはカッコいいバンドとしても、キッズ的なマインドも、夢あるチャレンジもすべて詰まっている。
まずライブから入れたのがよかったと思う。
このパワフルなエナジーはライブでこそ輝く。
一方で一通り作品を聴いて、パッケージの完成度の高さにも感服した。
それは作品化された録音物、ということだけではなく、亮君の才能を反映した歌詞カード+解説、奇才描くジャケット、いちいち凝った映像作品、入手困難もうなずけるグッズ等々、細部にいたるまでのパッケージの完成度の高さに、だ。
亮君、タメだからねー。
妬けるわ。

まあつらつらと書いてみたが、暴力的というか破壊衝動みたいなところと、単純にノリノれるキャッチーなメロ、どっちもときに欲しくなるオレにとってはドツボだったわけです。
普段ヒップホップしか聴いてないとこういう出会いで一気にのめり込むんだよなあ。
楽しみがひとつ増えて単純に嬉しい。
どこかでデス声練習してカラオケで披露したいんだけど、デス声の練習って全力でやらなきゃできないから困ってますww
ひとりカラオケはできれば避けたいww

さて、次はそろそろDVD見るかな。
by blue-red-cherry | 2008-08-19 18:20 | 音楽
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