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レアル・マドリード×リバプール UEFAチャンピオンズリーグ 1/16ファイナル 1stレグ

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二日半も経ってしまったが、今回のUEFA CLラウンド16でもっとも楽しみにしていたレアル×リバプールの一戦を長くならないように振り返る。
ベナユンがユンユンだったことに異論を挟む余地はないが、それ以外にも見どころはたくさんあった。

まずサンチャゴ・ベルナベウの雰囲気が良かった。
レアルのサポーターはピッチに程近いスタンドで味方のプレーを鼓舞し、相手のプレーに罵声を浴びせる。
ホームの雰囲気作りは完璧に近かった。
それに対し、マドリードまで大挙したリバプールのサポーターも負けていない。
完全な敵地に自らのアイデンティティーでもあるユルネバを野太い声で響き渡らせる。
この掛け合いだけで、遠く離れた極東の島国のリビングまでテンションが上がる。

解説のヒロミも実況のクラッキーも言っていたが、両者凄いテンションで入った試合だった。
ラウルのファーストプレーがアロンソへの強烈なタックルだった時点でその気概は感じられた。
両チームのプレッシャーは激しく、タイトで、その網をかいくぐるために両チームともに速いパス、正確な技術を駆使する攻防は見応え充分。
早朝にも関わらず(日は経ってしまったが、一応生で視聴)、眠気が吹っ飛んだ。
特にホームで勝利での勝利に掛けるレアルの勢いが際立つ。
両サイドはワイドに開き、主にロッベンのドリブルが仕掛けの中心になる。
中央は深めに構えてプレス合戦に備え、上下動を厭わない2トップの動きが縦の距離を調整し、非常にコンパクトな陣形を保ったまま激しく動く。
白い巨人のハイプレッシャーの前に引き気味にならざるを得なかったリバプールだが、20分すぎ、レイナのパントキックのバウンドをぺぺが見誤り抜けたボールにトーレスが鋭く反応、カシージャスの好セーブに阻まれたもののはじめて決定機を迎える。
レアル優勢は変わりないが、ここからは一進一退の様相を呈した。
厳しいプレッシャーの前に持ち前の最終ラインからのビルドアップこそ鳴りを潜めたが、ならば中盤を省略した速い展開でトーレスやカイト、ベナユンに当てる。
いかんせんトーレスが完全に狙われており、またトーレスも多少ナーバスになっていた様子で、ここに起点を作るのは難しかったか。
結果として中盤の激しい潰しあいがメイン、お互いチャンスらしいチャンスはつかめない前半だったが、その激しい中盤での争いは非常にハイレベルで見応えがあった。

特筆すべきはレアルのガゴ、リバプールのマスチェラーノの働き。
両チームとも、前線からのプレッシャーやサイドハーフが意識高くボールホルダーへプレッシャーをかける守備網を敷き、そこへ奪う男が突進する。
ボールホルダーがもたつけば挟み込みに、ボールホルダーがはたけば受け手の足元に激しく。
ガゴもマスチェラーノも奪う男の本領を発揮しまくった。
奪ってからの展開も早い。
出しっぱなしなことはほとんどなく、パス&ゴー、攻撃面でのサポートも忘れない。
セカンドボールを読む力も優れ、まさしく今のサッカー、ハイプレッシャーの中で切り替えの速さが求められるサッカーの中心で躍動した。
インテルのカンビアッソにも同様のプレーが見られ、アルゼンチン、メッシやアグエロ、テベスらの前線に加え、セントラルハーフの充実度も世界最高峰の恐ろしさだ。

序盤のハイペースがたたったか、後半は両者ともに前後が間延び。
ボールを奪っては前線へ送る、速い展開になるが、セカンドボールの奪い合いでリバプールが優位に立つ。
トーレス(途中からバベル)とカイトが潰される一方で、マークがルーズだったベナユンが両サイド、トップ下を自在に動く。
ギリギリのボールの奪い合いはほぼ互角だったが、奪ってからの処理、アロンソの落ち着いた捌きがチーム全体に余裕を与えた。
同じような役割が期待されたグティは対照的に、試合に入れないまま時間が経過していった。

素早く前線にボールが入る試合展開で、両チームともに最終ラインの集中した守備も際立った。
カンナバーロとぺぺ、レアルのセンターは人への強さを発揮し、レアルの右サイド、ロッベンの度重なるアタックに冷静に対処したファビオ・アウレリオのディフェンスも光った。
ロッベンに引っ張られる形で下がる機会が多かったリエラも、攻撃面での貢献が低かったのは不本意だろうが、その献身は効いていた。
最終ラインやボランチを除いても守備意識が高く、試合そのものが引き締まった。
局面の激しさだけでもご飯3杯いけるってのに、それが各所で見られるんだから、気が抜けない。

スコアレスで終わってもおかしくない試合だったが、レアルは後半、ラウルにほとんどボールを入れられなかった。
攻め手といえばロッベンのドリブルシュートくらいで、ホームであれでは勝ち目がない。
ベンチにファン・デル・ファールト、スナイデルを座らせたままの消化不良はどうなんだろう。
アウェーで最良の結果を得たリバプールはジェラードの試運転を行う余裕まで見せた。
チームの完成度はここまで見たベスト16のチームの中でもかなり高い安定感。
アクシデントがなければこの先のステップでも期待ができるんじゃないだろうか。
リーグ戦との兼ね合いが鍵になりそう。

それにしてもイングランド勢の強さ、アルゼンチン代表選手の活躍が目立つラウンド16だった。
2ndレグが今から楽しみで仕方ない。
by blue-red-cherry | 2009-02-28 16:07 | サッカー(FC東京以外)

恵比寿 だだ

金曜夜は久々の飲み会。
同日入社だった同僚が月内で退社するということで送る会をささやかに。
誰もがうらやむ退社理由なので正直嫉妬する気持ちもあるが、いいやつなので頑張って欲しい。
女子に聞いたオススメのおでん屋、「だだ」にて。

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間接照明にこじゃれた内装、広さがあまりないのも相俟って、隠れ家感の強いお店。
鶏のたたき、イベリコ豚のたたきを出すなど、新鮮な素材がそろったこだわり一品メニューが並ぶ。
どちらの刺身も臭みなく、これまた豊富なラインナップの焼酎との相性がいい。
メインのおでんもいろんなパターンが。
だし、味噌だれ、を中心にみぞれ、梅などの変り種も。
小皿で盛られた白子のみぞれおでん、鰆とキャベツの梅おでん、どちらも柔らかいだしが素材の旨味を引き立てていて、美味しくいただけた。
定番のだしおでんを盛り合わせでもらう。
大根にはんぺん、白滝など、定番のだしで食べる定番おでん、酒が進む。
このほか写真をとり忘れたがどて煮、締めに明太とろろご飯と台湾ラーメンなど、結構食べたなー。
若干割高な値段設定だけど、味も雰囲気も悪くない。

久々の飲み会だったけど、節度のある飲み方ができた。
要は心がけの問題、とか言っとく。
by blue-red-cherry | 2009-02-28 14:31 |

めん徳二代目 つじ田

数年前、圧倒的なフェイバリット・ラーメン店だった「めん徳二代目 つじ田」に行ってきた。
降りしきる雪の中、店外にて15分程度の並びにも耐えた。
神田のほうには去年行ってきたが、麹町のほうはホント久しぶり。
相変わらず繁盛してて良かった良かった。

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久々なので豪華に特製二代目つけめん。
チャーシューや煮玉子、メンマに海苔とついた全部乗せに、さらに脂身たっぷりの豚バラブロックチャーシューがつく。
このチャーシューホントに脂身ごってり、角煮にも近しい甘味を感じた味付けがなされており、レベル高い。
してつけ麺。
見た目からも感じていたが、麺をくぐらせてみるとなんだか粘度が薄まった印象。
しかし味はまさしく「つじ田」のそれ。
動物をベースにしつつ、魚介の香りと味がどっかんやってくる。
やっぱり美味い。
麺も気持ち、やわめだった気がするが、つるしこ、啜るにはベストともいえる滑らかさ。
もちろん「つじ田」の楽しみ方はここからが本番。
デフォのスープと麺を楽しんだら、まずは麺にすだちを搾りかける。
爽やかな香り、酸味、この組み合わせは讃岐でいうぶっかけとレモンの相性を上回るかもしれない。
タレが濃ければ濃いほどその効果が増す。
さらに食べ進めたら、今度は黒七味をかける。
山椒などが加えられた黒七味がまた、香りに味に最高のアクセント。
最後はスープ割りにて魚介だしが増したものを飲み干して、芯から温めといた。

未食だった同行者がえらく喜んでくれてこっちまで嬉しかった。
近けりゃもっと通うのに。
by blue-red-cherry | 2009-02-28 13:18 | ラーメン

まぐろねぎとろ丼

連日連夜のサッカー観戦、こんなときに限って仕事が忙しかったり、おまけに新生活の疲れもあっていろいろ任せきりだった連れが風邪をひいてしまった。
いろいろ欲張りすぎにはそれなりのリスクが付きまとう。
とりあえずCL観戦に関しては、次の2ndレグまでにいいリズムを考えとかないと。
グッタリしながら帰宅すると、風邪を患いながらも用意してくれたねぎとろ丼が待っていた。

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近隣のスーパーはどうやら、鮮魚もまずまずいけているみたいだ。
ここ数日に食べた焼き魚も美味しかったし、初日に食べた出来合いの寿司も美味かった。
今回の刺身もなかなか脂がのっていて、かつ臭みはない。
さくっとご飯に寿司酢をかけて、簡易ねぎとろ丼をかきこんだ。

今日で引っ越してまる2週間。
慣れた部分と、まだまだ手付かずな部分。
今週末も忙しくなりそう。
by blue-red-cherry | 2009-02-27 09:14 |

松屋

レイニーデイズが続く。
曇り空に嵩張る傘、ただでさえ憂鬱なのに、冬の氷雨が寒さを助長する。
ここにきてヒートテックがかかせない生活に逆戻り。
遠出をするのも億劫で、「宗」にでも行こうと思ってたのを諦めて近場の「松屋」で昼メシ。

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話題の「TERIYAKI BEEF」に影響を受けた、わけではないが、味噌てりチキン定食、もちろん豚汁変更つけて。
宣伝用の写真とあまりにも違うルックスに面食らったが、よくよく考えてみるとせっかく香ばしく焼き目をつけた鶏皮の面を下にして提供されていたみたいだ。
やっぱり料理は見た目も大事なので、その辺のオペレーションはしっかりしてもらいたい。
お味のほうは、意外なほど柔らかく歯応えがあってびっくり。
鶏の質自体がしっとりウマウマなほどではなかったというハンデはあるが、なかなか美味しかった。
香ばしい焼き目と味噌のマッチも悪くないし、まあまあ。
豚汁は相変わらず美味しく、これまた寒さが戻ってきた今日この頃、重宝される。

「松屋」でメシ食うと、ランチタイムが数分で終わってしまうのが哀しい。
by blue-red-cherry | 2009-02-27 08:53 |

インテル・ミラノ×マンチェスター・ユナイテッド UEFAチャンピオンズリーグ 1/16ファイナル 1stレグ

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水曜夜、帰宅後食事しながら、録画しておいた「マンU×インテル」を見た。
テラギガ眠かったけど、サッカー三昧(って携帯サイトあったよなー)なウィークデーを送るしあわせ。

ヨーロッパのサッカー見ててそのハイレベルな組織戦術には驚かされ、語りたくなることも多いんだが、同時に驚かされる個人能力の高さを見ると、逆に閉口したくなる。
いや、それも日々の弛まぬ鍛錬の結果だと思うんだけどね。
どうもいろんな可能性を打ち砕かんばかりの力強さがあって、黙らされてしまうというか。
このマンUとインテルの激闘も、イングランドとイタリアの国内リーグを牽引する首位チーム同士の対決でありながら、ピッチで繰り広げられたのは世界を代表する個と個の激しいぶつかり合い。
ピッチのあらゆるところに散りばめられた激しい局面の争いを見るにつれ、先に思っていた個人能力集団へのネガティブなイメージは消えうせていた。
圧倒的なまでの個の集団は、組織論、戦術論を超えた迫力と魅力を備えていた。

さすがにヨーロッパトップを走る両者の戦い、序盤からハイプレスの応酬。
単騎ドリブルを仕掛けるロナウドには容赦ないタックルが浴びせられ、インテルの生命線である2トップにはファーディナンドとエバンスが密着する。
激しい争いの中、マイボールになったときの扱いの差から徐々にマンUがペースを握った。
トップのベルバトフと、中盤から前線まで自由に動く役割を与えられたギグス、この両者のマークを絞らせない動きと、落ち着いたゲームコントロールでポゼッションを高めると、ロナウドが、パク・チソンが、キャリックが、次々に前線へ飛び出していく。
なんだかんだで懐の深いロナウドのドリブルは慣れるまで、ファウルでしか止まらない。
度重なるエリア付近でのファウルは確実にゴールの確率を上げていたが、ロナウドお得意の無回転はこの日大当たりのジュリオ・セザールが弾き返す。
セザールは同じくロナウドが放った至近距離からのヘッダー、絶妙のターンで抜け出したギグスとの1対1もストップする神っぷりで、マンUの勝機を奪ったこの試合のMVPの一人。
後半にも幾度か決定機に近いチャンスを迎えたマンUだったが、勝機はここだった。
ここで得点できなかったのが後半の劣勢を呼び、ドローという結果に繋がった。
もっとも両者ホーム勝負の姿勢が見られる今回の対決、ルーニーを試運転程度に済ませてフィニッシュしたマンUにとってアウェーでのスコアレスドローは願ったり叶ったりだろう。
2週間後、オールドトラフォードではこの試合、得点するに至らなかった駒を配置し、勝利のために得点を奪いにくる。
この試合で見せ付けた流動的な攻撃の調べに、ルーニーやテベスがゴールへのベクトルを書き加える。
ファーガソンンの眼鏡の奥には、ベスト8への道のりが色濃く映っていることだろう。

一方のインテルもただヤラレていただけかといえばそんなことはない。
イブラヒモビッチとアドリアーノ、強力無比な2トップ頼みの攻撃は、徹底されることで意味を成す。
フレッチャーとキャリックのダブルボランチが中盤の底を空けずにきっちり守ってたこともあるが、インテルの2トップとスタンコビッチ、ムンタリが有機的な絡みを見せることは前半、まったくといっていいほど見られなかった。
サネッティにしても攻守に運動量多く、マイコンとの連携を試しはするものの、基本2トップは孤立する。
孤立しても彼らは前を向くから。
受け方の工夫やポジショニングで前を向かんとするズラタンとアドリアーノの勢いは確かに脅威。
例えフォローがなかったとしても一発で振り切られる恐ろしさを常に漂わせ、これは正しいんだけど、マンUのディフェンスが飛び込めない状況を作り、これが徐々に効いてくる。
セザールの活躍でなんとか前半を乗り切ったインテルは、ハーフタイムで一旦落ち着いたゲームの流れを一気に握ろうと攻勢に出る。
戦法は変わらない。
戦術ズラタン・アドリアーノだ。
相変わらずファーディナンドとエバンスは密着マークを許さない。
特にファーディナンドは良い仕事をした。
イブラヒモビッチは中盤に下がっての捌きやミドル、サイドへ流れてのドリブルで好プレーを見せたものの、エリア内で仕事をできなかったのが何よりもファーディナンドのプレーが優れていたことを証明している。
しかし後半、変わらぬ2トップの圧力に中盤からの押し上げがプラスされた。
マンUは徐々に徐々に最終ラインが下がりだしてダブルボランチもラインに吸収されんばかり。
前線との間が間延びして、ここからはカンビアッソの独壇場だった。
運動量と判断に長けた狡猾なアルゼンチン人ミッドフィールダーはこぼれ球というこぼれ球に食らいつく。
セカンドボールをたびたびダッシュする様はオフェンスリバウンドを取り続ける桜木花道のごとき活躍ぶりで、そのまま前線に飛び出しては2度も、アドリアーノへ決定的なクロスを送った。
時折襲い掛かるロナウドやギグス、ベルバトフのカウンターにもしっかり対応し、前半のMVPがセザールならば、後半は間違いなくカンビアッソだ。
結局決定機をものにできなかったアドリアーノは、これではトップランカーのストライカーとしての評価は得られないだろう。
だがここにきての復調はいよいよホンモノのようで、個人的にこんなに体の切れてるアドリアーノを見たのは記憶にない。
結果として彼を下げてからのインテルに大きなチャンスはなかったし、貢献度は低くなかった。
そのアドリアーノが下がった辺りから、試合はスコアレスドローへクローズする流れで、ルーニーの投入も慣らし運転の様相だった。

ラストのラストでロナウドの無回転×セザールのセーブという見せ場が見られたのが象徴的だが、終始局面での個の対決から目が離せない試合だった。
上にも書いたが、イブラヒモビッチをペナルティエリアから押し出したファーディナンドの徹底マークは見事の一言。
2トップ以外の見どころとして多くの人が挙げていたインテルの右SB、マイコンを苦しめたのはパク・チソンの献身。
ロナウドはもう2度と顔を見たくないであろう、セザールから、ホームゲームでゴールを奪えなければトラウマになってしまうかもしれない。
経験という武器の威力をまざまざと見せ付けたギグスは、下がって捌こうにはカンビアッソの激しい辺りと対峙し、伝家の宝刀、ドリブルからのフィニッシュを見せれば同じくベテランのコルドバがギリギリのディフェンスで防いだ。
これらすべてのシーンが、スコアレスドローに終った90分を飽きさせず、緊張感に満ちた濃密な時間にしてくれた。

個は戦術であり、戦術は個の中にある。
イブラヒモビッチやアドリアーノが前線で働き、そこにボールを集め続けるのはその個を最大限に活かすためにモウリーニョが場を与えた個の使い方であり、インテルの守備網を分断したギグスのフリーマン的役割も同様だ。
一方で、ベルバトフやギグスが作ったスペースを個々が使い、それに呼応してエリアに分厚く攻め入る攻撃、これは練習の賜物に違いないが、場面ごとに入れ替わる戦術はその刹那、個々の選手の中に生まれて描かれるもの。
これはイブラヒモビッチとアドリアーノにボールが入ったときのインテルのほかの選手の動きにしても同様だ。
「Number」の直前特集でも大きくクローズアップされ、いつの世も語られる「個」と「戦術」の話。
共存させるというか、そもそも分け隔てて考えられるものじゃないんだと思う。


あれ、メシ食べながらとか、途中で電話かかってきたりとかであんまり真剣に見てなかったつもりなのにこんなに思うことがあったのか。
by blue-red-cherry | 2009-02-26 10:56 | サッカー(FC東京以外)

アジのひらきと鶏挽き肉と里芋の煮物

帰宅するとほんのり漂う焼き魚の香り。
帰路にてイラっとくる仕事の電話を受け取った荒んだ気持ちがフっと和らぐ。
よく胃袋で捕まえろ、みたいな話を聞くが、オレは胃袋で捕らえられたわけではないが胃袋も満たされている。
そんな感謝の気持ちと、どさくさにまぎれて深夜、メシどきを問わないサッカー三昧な生活を懺悔してみるテスト。

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魚の処理は苦手なので滅多に自炊で魚を使うことはないが、やっぱり家でも魚が食べられるってのは嬉しい限り。
特に焼き魚はふっくら白身がすごい好きで、アジのひらきはど真ん中。
スーパーの触れ込みいわく、1.5日干しらしいんだが、その効果か、かなりしっかり塩気が効いてて疲れた体に染みる。
もう一品の煮物、これが知ってか知らずか、マイお袋の味。
だしの効いた餡に挽き肉と里芋がたっぷり。
里芋の粘度も相俟って、これが柔らかい温かい味わい。
好きだなあ、この煮物。

バランスよく食べれてる。
自発的睡眠不足の割りには体調いいし、身心ともに影響大、食ってホント大事だな。
by blue-red-cherry | 2009-02-26 05:52 |

龍の子

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CL観戦のあとわずかな仮眠をとり、午前はプライベートの用事で朝からきっちり動く。
自業自得なので眠いという言葉を吐かないように一日なんとか乗り切った。
無事に午前の用件を済ませ、午後の仕事に喝を入れるべく、というわけではなかったが原宿でその場で「食べログ」をチェックし、高い評価を得ていた「龍の子」に行ってみた。
地図によると竹下通りの出口に位置し、こんなところにあったっけ、と近づいてみるとありました、非常に見つけづらい地下階段を。

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おひつに盛られたご飯は食べ放題。
本格四川の中華料理を前に3.5杯食べちゃった。
まあお椀小さかったし、許容でしょ。
漬物は中華ドレッシングにも似た、ごま油の香りがくせになる味付けで、これもまたご飯が進む要因のひとつ。
連れが頼んだ定食のおかずは挽き肉とザーサイのふわふわ卵炒め。
中華風オムレツってところか。
小ぶりだが、確かにふわふわ卵、そのふわふわ自体もしっかり味付けされてるし、肉とザーサイの塩気も効いてて美味い。

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オレの定食のメインは麻婆豆腐。
四川といえば麻婆豆腐。
ここの麻婆豆腐も当然看板メニューのようで、店内のほとんどの客が頼んでたっぽい。
「中本」ばかり行っては普通の麻婆より…みたいなことばかり言ってましたが、四川の麻婆も最高です。
表面的な辛さはもう、唐辛子狂いのオレは耐性できちゃってるんだけど、山椒のあとから感はやっぱりすごい。
辛さというよりも香ばしさというか尖った刺激があるし、ホントに唇が痺れる。
痛いとか辛いとかではないのでつらいわけじゃないんだけど、この刺激はハンパじゃない。
色見てもらえばわかるけど、麻辣全開、唐辛子もラー油も山椒もドバドバ使われているのが分かる。
逆にこんだけ使ってくれないと、この辛ウマは出せないんだな(「中本」にも言えること)。

本格的な四川麻婆豆腐に大満足の中華ランチだった。
by blue-red-cherry | 2009-02-26 00:03 |

チキンのトマト煮

順番が前後してしまったが、昨夜の夕飯。
ひとり暮らし時代によく作ってたチキンのトマト煮。
同じメニューでも作り手が違うと味も違う。

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ホールトマトとコンソメをベースに鶏肉、玉ねぎ、マッシュルームでじっくり煮込んだトマト煮。
少し黄みがかったトマトの赤で分かるように、素材とコンソメのエキスがだいぶしっかり出ている。
しょっぱすぎず、かつ物足りなさもない、過不足ないジャストな味。
ご飯もビールも進む味。

和洋折衷、充実の夕飯の献立にただただ感謝する日々。
by blue-red-cherry | 2009-02-25 23:44 |

アーセナル×ローマ UEFAチャンピオンズリーグ ラウンド16 1stレグ

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若きタレントをずらりとそろえ、テクニックと運動量に裏付けされた鮮やかなパスサッカー。
組織、フィジカルが研ぎ澄まされたイタリアでそのアンチテーゼであるかのように生まれた、トップを置かない人とボールの動きで崩すゼロトップシステム。
一気に攻撃主義への揺り戻しが行われた昨今のサッカーにおいて少なくない役割を果たした2チームがぶつかったCLラウンド161stレグ、アーセナル×ローマを早朝、生視聴。
今を象徴するパスサッカー同士の戦い、は理想であり、現実は国内リーグ中位に沈み、ケガによる離脱者も多い両者の一戦となった。

腐ってもパスサッカーの先端を行くチームである。
代表戦でもクラブでも序盤は蹴り合い、なんて試合が少なくないが、ロングボールが中盤の選手を越えていく場面がほとんどない。
これは一試合通じて、でもあった。
マンUやリバプールのようなハイプレッシャーがなく、このレベルにしては珍しく中盤で持てる状況だったことや、ロングボールに即したフォワードを両者ともに擁してなかった、というのもあるが。

ゲームの主導権は90分、ほぼアーセナルが握った。
アウェー、しかもブチニッチの状態が良くないということでトッティとジュリオ・バチスタの便宜上2トップ、実質ゼロトップだったローマが手探り状態のところを人の動きでかく乱した。
ファン・ペルシーとベントナーの2トップかと思われたアーセナルはペルシーをトップに、左にベントナー、右にエブエをワイドに開かせ、バイタルをナスリが自在に使う、という戦い方。
これがハマる。
ダイヤモンド型のローマの中盤に対し、単純に人数で勝り、かつ予想外のポジショニングをすることでマークを絞らせず、アンカーのデ・ロッシを中心としたサイドにバイタルにギャップを作り出すことに成功した。
そのギャップにナスリがいやらしく顔を出す。
中盤のマークも曖昧、SBやCBとの受け渡しもままならなかったローマディフェンスに対しドリブルのコースは多岐に渡ったが、ナスリのドリブルがまたシルクタッチでさ。
インステップとトゥを使ってツーン、ツーンって鼻先で釣られる独特の間の生み出し方に対峙したディフェンスは安易に飛び込めないままディレイするのが精一杯。
このドリブルが自らのシュートコースを生み、ファン・ペルシーや両サイドハーフ、ボランチの飛び出しを促し、クリシーとサーニャのオーバーラップを誘発した。
クロスは寸でのところで跳ね返されることが多かったが、それでもローマの中盤は守備に追われての後追いなので、セカンドボールのほとんどはデニウソンとディアビーが確保していた。
いや、相手の中盤とのミスマッチを差し引いてもアーセナルのダブルボランチは良い仕事をしていた。
60分過ぎに早々に足を攣らせて退場したことが証明しているように、序盤からフルスロットルだったディアビーのボール奪取、展開、顔出しはチームに勢いを生むと同時にローマを自陣に張り付かせた。
主張の強い相方に対し90分黙々と仕事をこなしたデニウソンも見事だった。
守備ではカバーリングとインターセプト、攻めてはサイドハーフやナスリのフォローに奔走し、攻守のサポート役として機能した。
攻めて押し込む第一波としてのナスリ、高い位置での守備で相手に攻めることを許さなかった第二波としてのディアビーとデニウソン。
中盤の差がそのまま試合の趨勢を左右した。

決勝ゴールとなったPKだが、ペルシーの抜け方、体の使い方が巧かった。
メクセスの足はかかってたといえばかかってたが、倒したかといえば倒してない程度で、その前にしっかり体勢を作っていたドリブルの妙に尽きる。
ペルシーは得点シーン以外でも1トップで奮闘し、シュートチャンスこそ少なかったものの、スピードとボディバランスという武器を活かした飛び出し、ドリブルで多くのチャンスを作った。
飛び出しといえば、ローマはセンターの2人と両サイドバックの間を突かれていた。
実況解説ともにしきりに不安を口にしていたロリアが案じたとおりの低調なパフォーマンスで、ペルシーだけでなく、ナスリにもたびたびそのエリアを使われた。
そうそう、アーセナルのサイド攻撃、最後のクロスがまたアーセナルらしくってよかった。
ここでもボールを浮かさない!
クロスのほとんどは速いグラウンダーのパスで、その分確度も高く、幾度か決定的なシュートチャンスを作った。
多少のブレが許される浮かしたアーリークロスとは違いより正確さを期した攻めなので、サイドの崩しもきっちりフリーで中を見て上げられる深度まで仕上げる。
不調不調と言われていたが(よりローマが不調っていうのはヌキにして)、叩き込まれたDNAは伊達じゃない。
芝を舐めるように転がるグラウンダーのパスの応酬…美しい。

それだけやっときながらの1-0。
選手も監督もサポーターも納得いかないだろうなー。
件のサイドからの崩しや飛び出しで、最も多くの決定機に顔を出したのがベントナー。
トップが本職だけにサイドで窮屈そうに、だが懸命にそのポジションで脅威であろうと奮闘し、実際及第点の出来だったと思うが、いざ自分の勝負ターンでミスが出た。
責めるのは酷。
ペルシーもナスリも出来がよかっただけに、ここで決められないところにロナウドやメッシとの差を感じる。
しかし形を作るまでの動きは本当に見事で、アデバヨールやエドゥアルド・ダ・シルバに復帰の芽がある第2戦に向け、視界は暗くない。
楽観は出来ない結果だが、だからこそ気を引き締める材料にして、さらなる高みでパスサッカーを貫いてほしい。

一方いいところナシのローマ。
右SBのモッタが時折効果的なオーバーラップをかけ、わずかに外れた素晴らしいミドルを放ったこと。
後半開始直後の浮き足立った状況に乗じて攻めた数分。
ピサロ投入後に7:3で負けていたポゼッションを6:4程度にまで押し戻したこと。
それくらいかな、印象に残ったのは。
とにかく中盤での劣勢が響き、守備に追われた各選手は攻撃面での活躍の場も奪われた。
最終ラインの不安定さも全体を下げる要因になった。
メンバー不足は仕方ないが、あれでトッティをはじめ、前線の選手に仕事を求めるのは難しい。
そんな状況でのアウェーでの1点差での敗北、この結果は悪くない。
事実試合終了後、どちらにも笑顔はなかったが、アーセナルの面々の表情にこそ、悔しさがにじみ出ていた。
2週間でどこまで修正できるかわからないが、この試合でアーセナルにやられたシーン、次回反省して修正すべき課題はいくらでもある。
グループリーグではチェルシーを撃墜したホーム力が発動する可能性は、ないとは言い切れない。

ホーム力。
この試合、ローマのわずかな得点の望みであったトッティは何度も芝に足を取られ、スリップしていた。
何でもパスサッカーを志向するベンゲルは、ボールの動きをスムースにするため、いつも試合前に水を撒かせるらしい(解説の田中孝司いわく名古屋時代から)。
当然パスワークでも有利に働いたと思うが、トッティを、バチスタを、水分を多く含んだピッチが彼らを苦しめたことは間違いない。
昨今「味スタの芝」問題でホームチームが悩まされる姿を見てきている身としては、なんともいえない気分になった。
同じようなことがオリンピコで起こるのか。

メンバーも替わるだろうし、第2戦も俄然、見逃せない。
by blue-red-cherry | 2009-02-25 17:18 | サッカー(FC東京以外)