R.P.G.

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宮部みゆきの文庫書き下ろし小説、「R.P.G.」を読んだ。
微妙な長さが文庫書き下ろしにマッチしたとあとがきで著者本人が後述していたが、確かに店舗もよく、大きな場面展開も少なく、このサイズが適していたと思う。

そのままロールプレイングゲーム、所謂ドラクエなRPGというのではなく、役割を演じるという本来の意味でいうところのRPGが肝。
ネット上で家族を演じていた人たちと、そのRPGに興じていた人たちのリアルな人間関係が絡み合って起きた殺人事件。
犯人が捕まらないように何かを演じるのは普通だが、今作ではそれを暴くサイドも役割を演じるという徹底振り、すべての登場人物が何かしらのロールをプレイングしていた。
演じることで生まれる可笑しさと、空しさ、その両方が味わえ、それはまた現実の人間関係にも置き換えられる。
犯罪、推理小説として飛びぬけたもの、衝撃を受けるような話ではなかったが、着眼点と構成の巧さで興味深く読むことができた。

というわけで、宮部みゆき月間スタートです。
by blue-red-cherry | 2008-11-01 13:22 |
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