「Number」、久々に購入。 世界が見たニッポン。 表紙のオシム、カッコよすぎ。 正直オシムの話を読むのは、無一文でウインドウショッピングするようなもので、もしくはないものねだりを加速させるというか、どちらにしろ読後感として空しさや切なさが残りそうで気後れしてたんだが、まあ彼が元気なことが知れてよかった。 そしていつになく饒舌、例えば鈴木啓太がもっと巧かったら、の行とか、憲剛に大きな期待を寄せてた話とか、個人名をバシバシ挙げて語るオシムジャパンのストーリーは、それがすでに過去のものとなったのを理解せざるを得ない内容だった。 そこに描かれた彼の理想のサッカーは知れば知るほどに興味が沸き、期待が膨らみ、そしてそれが届かないという事実にショボーンとなる。 これはもう、しばらくは仕方ないな。 オシムの掲げた日本化を超える、日本のワクワクするサッカーの形が見えてくるまでは。 著書の印象も手伝ってか、最近は「戦術論といえば」な感じの西部さんによるピクシー&ミラー評は、ミラーのかん口令でちょっと消化不良。 トゥルシエ、ヒディングからワシントン(元浦和)、フランサ、祖母外氏と幅広い人選による「私の日本サッカー論」は人選そのままトピックまで幅広く広がりすぎてて散漫すぎ(個々はまあまあオモロイ)。 アマ、エスクデロ父、ディドをフィーチャーした日本定住を選んだ助っ人の話とか、もっとボリュームあっても面白いのに。 それとこういう特集に欠かせない、英国人記者による日本サッカー紀行。 日記スタイルでJから天皇杯、代表戦と並べた観戦記はそれなりに面白い。 平和なスタンドの温かい応援、といったお決まりの反応は正直食傷気味。 例えば山形とか札幌とか集中的に冬に行ってもらって、あと、熱帯化しつつある夏場にもきてもらったりして、それこそ外の人に日本で秋冬制に移行する是非を問う、とか面白いと思うけどな。 いや、それ以前に遠いから足並みそろえても変らないよ、とかあっさり斬られたりして。 オシムのロングインタビューだけで価値がある号。 だけど最近、なんか内容が薄い気がする…。
by blue-red-cherry
| 2008-11-06 19:15
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