秋の夜長のなんちゃらという名目で送られてきた半額クーポンで「クローバーフィールド」を借りてきた。 公開当時にかなり期待感あって見たかったんだけど、三半規管弱めの人はしんどい、みたいな評判もあったので自粛。 家でなら大丈夫だろう、と念願かなって鑑賞。 多少ネタバレするのでたたんどく。 なんか賛否両論、どちらかというとあまりよくない評判を聞くが、オレは楽しめたな。 ハンディの映像でずっと追ってくっていうのはそれこそ「ブレアウィッチプロジェクト」とか、真新しい手法ではないかもしれないけど、例えばテープの重ね撮りの概念持ち込むことで、今作のひとつの軸である「恐怖」感を上手に高めてたりとか、作りこまれてるのは好感持てる。 大体この手のパターンでの映像にしては戦闘シーンとかも激しいし、撮影は相当大変だったんじゃないかな。 惨劇の現場に残された事実、一本のテープを再生するというスタイルで、オチまでバッチリつけるあたりはさすが。 怪獣映画でもないし、単なるパニックムービーでもない。 どこか非日常感がある怪獣やらパニックやらを一人称目線で追いつづけることで、現実感が半々くらいまで盛り返す。 そこの恐さを楽しむのがこの作品だと思う。 実際に起きたらどうよ、オレならこうするな、的な感想を抱かせたらそれでもう、この作品の価値はある。 ある1人の人間の目線で撮影されていくから視界やものの解釈は限られているはずなんだけど、それなりに主要キャストはキャラ立ちしてて、だからこそこのファミリー的なフィルターであるビデオカメラというフィルターがまた現実的な感情移入だったりを煽るんだわな。 メインの女子群、ベスにリリーにマリーナ、3人ともかなりの美女なのもポイント高い。 あとはあれだ、素人のカメラだけに奇跡の映りこみ的な映像がカットインしてきたりしてて、深読みも楽しめると思う。 2度見、3度見で見えてくるものとかもありそう。 テープ1本、主人公たちのストーリーは分かるんだけど、全体像はまったく明かされない。 このモヤモヤだけスッキリしたいんだけど、誰か教えてくれる人はいないのか。
by blue-red-cherry
| 2008-11-08 11:37
| 映画
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