Spell My Name Right

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引き続きスタティック・セレクター、07年後半にリリースされたファーストアルバム「Spell My Name Right」
「Spell My~」なんてタイトルつけるくらいだから当時はまだまだ知られざる存在だったんだろうな。
その割りには豪華なメンツをそろえてるあたり、さすがストリートのプロップで上がってきたDJってとこか。
今や海を越えてオレですら、スペル正しく書けますよww


Stop, Look, Listen


6 In The Morning

セカンド同様、って書くと時系列の都合でおかしいが、このアルバムも序盤から3曲(イントロ除く)の強力なタイトルでもってかれる。
ストリートスマッシュとなったシングル曲、「Stop, Look, Listen」が今にいたるまでもっともスタティック・セレクターらしい音として認知されている気がする。
オーソドックスなミドルテンポのドラムに、ホーンとフルートループが鮮やかに色染める。
煌びやかさの中にどこか哀愁漂わす、このサンプリングサウンドこそ、彼の真骨頂。
スタイルズ、ターマノロジー、Qティップというマイクリレーも実に堅くマチガイナイ人選で、ストリートの支持を得るのは必然だろう。
コンシークエンスにタリブ・クウェリ、ターマノロジーでNWAカバーの「Express Yourself 08」はそういう曲なので破綻なし、続く「6 In The Morning」がアツい。
モコモコドラムとブンブンベースの組み合わせに、勇猛なストリングスでヴァース、フックは派手目なホーンとナスの「6 In The Morning」って声ネタ擦って締める構成。
マイク握るはジョエル・オーティスにクールGラップ、シークロウチ!
鬼渋。
拳握って首振って、が正しい反応だわな。


Hardcore (So You Wanna Be)

メランコリックなギターループに早回しの声ネタを被せる王道の合わせ業で扇情的な雰囲気を醸し出す「What Would You Do!?」もヤバイ。
深みのあるトラックに、フリーウェイとキャシディ、フロウアーとライムフェチのガチンコバトル、たぎらざるを得ない。
レゲエ調の「Bam Bam」みたいな遊びのあるトラックもいいんだけど、コーメガとロイス・ダ・59のコンビという玄人受けする(しかしないw)2人の組み合わせが実現した「Back Against The Wall」みたいなメロウでハードな一曲を作らせたら右に出るものがいないんじゃないかと思う。
シンプルなループを組むヴァースと、啼きのギターに悶絶しそうなフックとのバランスとか、心得てるなあ。
ビギーの「So You Wanna Be Hardcore」というラインを引用した「Hardcore (So You Wanna Be)」も完全に泣ける。
速すぎず遅すぎずのBPMにこれまた、夕焼けが似合うホーン使い、REKSとターマノロジーのボストンコネクションが切々とライム、フロウを聴かす。
ああ、これも名曲だ。
ダグ・E・フレッシュのイントロに、クソRAWなドラムのワンループ、これをトニー・タッチやDJレヴォリューション、名うてのDJが歌ったり擦ったり、ストリクトリーBボーイブレイクスな「No Mistakes Allowed」は中盤のひとつのハイライト。
ゲームサウンドっぽい電子音で作ったメロにビッグ・シュグがストイックにラップする「Punch Out」、たまにある温かめ(「World Famous」とか)なM.O.Pが楽しめる「The Good Life (Give It Up)」と押しなべて、クオリティは高い。

ああ、このままだと結局全曲触れることになりそうなので、もうヤメタ。
ラストにかけても男性ヴォーカルかませた秀逸なメローチューン「Talk To Me」とか佳曲が並ぶ。
ラストにはKRSにラージ・プロフェッサー、L・ダ・ヘッドタッチャ(!)のマイクリレー「Did What We Had To Do」なんていうボムまで控えてて、これまたアルバム全体楽しめるアルバムだなあ。
DJ名義のアルバムでここまで楽しめたのって珍しいかも。
今後もリーダー作、外仕事ともに期待大。
by blue-red-cherry | 2008-12-18 18:16 | 音楽
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