武士道シックスティーン

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会社の同僚に薦められ、借りた「武士道シックスティーン」、仙台遠征の往路にて読破。
誉田哲也氏といえば警察小説とかそっち系のイメージがあったんだけど、新境地を開拓した、氏の作品初の「誰も死なない」ストーリー。
また亜流から入っちゃったよ。

2人の女子高生剣士のクロスストーリーによる、青春剣道物語。
剣道とかまったく無縁だけど、女剣士とかってひとつの萌えなんだろうね、きっと。
確か「バンブーブレード」なる漫画もそう遠くない過去に騒がれてた記憶がある。
剣道が持つ、武道としての二面性、勝敗を決すための戦いという側面と、身心を清く鍛えるための業という側面。
この二面性がそのまま、香織と早苗、2人の主人公に重なり、ぶつかり合う。
相反する個性を持つ2人が、剣道を通して不器用に、文字通りぶつかっていくことで互いの距離を近づけていくK様は、掛け値ナシに清々しい。

そう、とにかく清々しい。
剣道という文化自体がそうさせてるのかもしれないが、混じりけのない、純度の高い青春が詰まっている。
恋愛要素がないってのもひとつ、いや、剣道が恋愛対象みたいなもんか。
剣道と香織と早苗の三角関係?
飛躍しすぎた。
人並みに女子高生の人間関係、家族とか友人とかの関係も描きつつ、コアな2人と剣道の密度の濃い関わりに邪魔は入らない。
交互に主人公の主観を替えて描く章立ても読みやすく、引き込まれるし、掛け合い的なリズム感で一気に読める。
そのスピード感も含めて、久々にスッキリ爽やかな読後感を得られた。

続編があるらしく、それも貸してもらえそう。
すごくいいイメージで読み終えてるので、期待半分、不安半分。
by blue-red-cherry | 2008-12-22 23:09 |
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