White Van Music

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マイメンがBeats by Dr.Dreを購入した記念、ヘッドフォンで鳴らしたいぶっといアルバムを短めに紹介。
シアトル出身のプロデューサー、ジェイク・ワン初のリーダー作「White Van Music」
08年の米ヒップホップ、プロデューサーやDJのリーダー作といえばボストンのスタティック・セレクターが外せないが、西のプロデューサーリーダー作ではこのジェイク・ワンのアルバムを同じくらいよく聴いた。
Gユニット周辺作に多く関わっているというバイオで分かるとおり、ボトムが強く意識されたヘヴィなサウンドがトレードマークで、全編、ヘッドフォンや脳天を揺らし、腹にズドンとくるぶっといヒップホップを聴かせてくれる。
そのドラムやベースに乗せるウワモノがメロディアスなのがまたいい。
西海岸が生んだのか、その哀愁漂うメロウネスはウェッサイのグルーブにも通ずるものがあり、ファットなキック&スネアとの組み合わせは確かにドレや50が好みそう。
できるだけ低音が存分に楽しめる環境で聴くのをおススメする。


The Truth

シングルカットされているフリーウェイを招いた「The Truth」はまさに、上に書いた重めのビートとメロウな哀愁ストリングスの最たるもの。
ねちっこく扇情的なフリーウェイのラップがベストマッチ。


Gangsta boy

なかなか本体の作品が出ないMOPが参加した「Gangsta boy」もドープ。
ゆっくり、一歩一歩確かめるように打ち込まれるドラムと、その上をなぞるギターとエレピの音色。
沈み込むような重いトラックにMOPが掛け合うんだから、暑苦しいww


Trap Door


Get 'Er Done


Dead Wrong

個人的なハイライトは中盤の2曲。
まずはニューヨークアンダーグラウンドのベテラン、MFドゥームが奇才を発揮する「Trap Door」
変わらず深く刻むダウンビートに合わせるのはウェスタン調なベースのカッティングと、余韻を残すギターリフ。
映画のワンシーンが浮かんできそうな完成度で、クセになること請け合い。
MFドゥームはピアノループが渋すぎる「Get 'Er Done」にも参加しており、やたらファンキーになるフックの展開といい、こっちもクソドープ。
2曲がハイライト、とか書いたけど、これも好きだな。
続く「Dead Wrong」はGユニットからヤングバックが参戦。
隙間の多いドラムの間を微妙にシンコペったウワモノが踊るトラック、サウス出身をレップするヤングバックが華麗かつ豪快に乗りこなす。
Gユニットのメンバーをシャウトするフックも決まってるし、やっぱり相性がいい。
何気にオレ、Gユニットではヤングバックが一番好きだったりする。

ほかにもビショップ・ラモントとバスタライムズがマイクを交わすファンクナンバー「Kissin' The Curb」、アルケミストにプロディジー、クイーンズの雄が参加して東西哀愁サンプリングの融合が楽しめる「White Van」など出色な曲は多い。
ベテラン健在を強く印象づける、ハイエロからカジュアルをフィーチャーした「Feelin My Shit」なんかはひょっとしたらアルバム中もっとも太いんじゃないかっつうドラムを味わえるし。

ヒップホップサウンドを語る上でやっぱり「ファット」なビートは欠かせない。
ドレがもう10年近く前に提示した00年代のファンクの現在進化系が、この「White Van Music」で楽しめる。
by blue-red-cherry | 2009-02-19 11:26 | 音楽
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