相棒 -劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン

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日曜、テレ朝にて「相棒 -劇場版-」を見た。
08年度上半期興行収入ナンバーワン。

さすがのわかりやすさ。
確かにあれなら初めて見た人でも(ってオレ)すんなり入っていける。
つか初めて、といいつつ水谷豊と寺脇康文のコンビは番宣出まくってたのもあるが、互いのキャラを強く押し出していたので知らないうちに冷静な右京さんと熱血漢の亀山くんキャラはファン以外にもすりこまれていたのかもしれない。

たたむほどのことでもないのでたたまない。
何者かによる連続殺人事件が東京ビッグシティマラソンの爆破予告に繋がり、それを防ぐために奔走する警察と、そこに頭脳戦を仕掛けてきた犯人との戦い。
いつもこの手のものを見ると思うけど、犯人は頭脳戦など仕掛けてヒントを与えずにさっさとやっちまえばいいのに、ってそれじゃあ成り立たないんだけど。
犯人の謎かけが右京さん大好きなチェスなのがピンポイントすぎだろ、とか、的はマラソンである必要はなかった(国立競技場ロケは圧巻)だろ、とか細かい突込みどころはいくつかある。
亀山くんの大胆な爆発物の処理っぷりにも仰天、ジャック・バウアーなら銃身を口の中にぶち込んで説教するだろう。
そんな細かいところは目を瞑って楽しむのが吉。
だが、その犯人の動機として位置付けた報道プロパガンダについてはちょっと薄い気がする。
確かに発端から結末まで、実際にあった事件を想起させるのでイメージはつくし理解はできるが、あの手の問題を扱うならばもっといろんな人が関わって、いろんな人の思いが表現されるべき。
そこでその思いも厚みを増すし、深みが出る。
犯人の動機としては真っ当なんだけど、犯人の右腕だった彼の顛末とか、所詮右京と亀山の物語の傍流にしか過ぎないから端折ってる部分が目立ち、あのテーマならばそこも端折らずにしっかり描くべきだったかと。

とかなんとかいいつつ、意外に面白かったというのが素直な感想。
シリーズを「シーズン〇」なんて呼ばせているところとか、多聞に海外ドラマの影響が見え隠れする作りは本気度が伝わってきた。
シリーズ、DVD借りてきて見返す、までの勢いはないが、昔のテレビシリーズも見てみたい。
ただ、これを映画館で見たかったかどうかと問われると、まあ、いっか。
by blue-red-cherry | 2009-03-31 11:15 | 映画
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