マンチェスター・ユナイテッド×アストン・ヴィラ イングランドプレミアリーグ08-09 第28週

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日曜夜の注目カード「マンチェスター・ユナイテッド×アストン・ヴィラ」を月曜夜に録画で視聴。
いやあー、ドラマチック。
しかも互いに力を出し切った末のドラマだからね。
ああいうのどっちかに思い入れとかなくったって、30過ぎると目から汗出るよね。

それこそ後半10分過ぎまではヴィラはやりたいようにやれてたと思う。
基本は守備ありき、奪ったらカリューに当てるか、アグボンラホール、アシュリー・ヤング、ミルナーを走らせるか。
やりたいことやれること、役割分担がはっきりされてて迷いもブレもない。
キーパーのフリーデルを中心にセンターのクエジェル、デイビス、両サイドバックのルーク・ヤングにショーリーと、活動量多いユナイテッド攻撃陣のスペースを消し、球際は激しい。
フレッチャーとキャリックを向こうに守勢を強いられつつも、激しくやりあったペトロフとバリーのコンビも守備面ではタフに苦しめたし、奪ってからのフィードの速さ、正確さは鋭いカウンターの礎となった。
カリューもヴィディッチ、リオ・ファーディナンドを欠いたマンUディフェンスを相手に高さ、体躯の強さを遺憾なく発揮する。
そのボールキープが幾度となくヴィラの攻撃の起点となったし、バリーの美しいクロスを力強く叩き込んだ同点弾、もっさりキープからまさかの技巧を見せた勝ち越し弾のクロス、勝ってれば立役者の一人だった。
そしてストロングポイントを活かした速攻の担い手、アシュリー・ヤングとアグボンラホール。
やっぱ速い選手、ドリブラー、好きだわー。
ドリブラーってテクニックはもちろんだけど、勝負どころは間、間だよねえ。
だからかわからないけど、手足の長い選手、懐の深い選手のドリブルはダイナミックでいて気が利いてて、思わず膝を打つ。
この2人はその間を持ってる選手。
つっかけながら間を保って相手にディレイさせ、危険なエリアに近づけるし、かといって飛び込んできた相手はあっさりかわす鋭さも控えている。
最後のシュートのところでスケールアップすればもっと危険な選手になれるし、もっと高い評価を得られるだろう。
ってそれができてりゃここ数試合の苦戦はないか。

基本ポゼッションはマンU。
ルーニー、ベルバトフを欠き、パクチソンをベンチに置く布陣だったが、テベス、ロナウド、ナニ、ギグスに凝り固まったポジションの概念はなく、ヴィラのディフェンダーは常に高い集中力を必要とさせられたことだろう。
さらに鋭くマンUを苦しめたカウンターにしたって、幾度と繰り返した末の成果だった。
スピード勝負のアシュリー・ヤングやアグボンラホールの上下動は前半だけでかなりのものだったし、カリューは何度も潰された。
このフルの戦いの末に奪った後半13分の勝ち越しだった。
しかしこの時点でもう、ヴィラの足は止まりかけていた。
中盤のプレスはかからないし、マイボールを縦に送るも高いクオリティが維持できない。

ここからはマンU、世界のトップを走るチームの底力が見え始める。
終始ポゼッションを高く保ち、チャレンジを繰り返してきたマンUだが、攻め疲れを感じさせる場面はまったくといっていいほどなかった。
序盤から守備意識高いヴィラの前に有効な手立てを見出せずにはいたが、チーム全体のリズムは緩急があり、人数をかける際は前線がめまぐるしくポジションを変え、それが叶わぬ場面では無理をしない。
この辺のゲームコントロールに一日の長を感じる。
ヴィラの速い攻撃は脅威であり、活かされるべき長所だが、同じことの繰り返しではどうしても単調になってしまい、相手も慣れてくる。
ペトロフやバリーがもっと展開を落ち着かせたり、変化をつけたりすればより、その速攻が活きただろう(とはいえこの実力差を埋めるにはそんな悠長なことはいってられないか)。
すべてが計算通りではないにしろ、実際マンUの攻撃は強弱あったものの、その活動量や迫力を落とすことはなかった。

勝ち越された直後、いまいちキレがなかったナニを下げて17歳のマチェダを投入。
このどうみても17歳には見えないガタイのイタリア人フォワードは愚直にヴィラの最終ラインにプレッシャーをかけ、その後方を名うてのベテランたちがフォローする。
時間が経つごとに右のガリー・ネヴィル、左のギグスが再三アタックを仕掛ける姿には感服。
この試合にかけるベテランの意地、繰り返されるサイドアタックはまるで血気盛んなルーキーのように跳ね返されても跳ね返されても挙げ続け、ヴィラの選手を自陣に釘付けにする。
そしてロナウドが仕事をする。
ヴィラの勝ち越し弾の場面では中盤の危険な位置でボールを奪われ、失点の起点となり、先制点を除けば全般的にいいところがなかったが、彼もまたこの終盤の攻勢に照準を合わせていたかのように甦る。
右に左に顔を出し、ボールタッチが増えてきたところで中央で左足一閃、ここしかないというコースに流し込んだ。
エースの仕事にオールドトラフォードが揺れる。
テレビの集音マイクじゃ割れるんじゃないかと思えるほどの声援の嵐、これ以上ないと思えた声援がロスタイム、さらに爆発する。

少しずつチャレンジの回数が増え、少しずつシュート、ゴールに近づいていたマチェダの何度目かのトライ。
まずはエリア外で切り返しからのシュートを放たんとするが打たせてもらえない。
しかしそのクリアボールをギグスがフォロー。
マチェダも対峙したディフェンスも体勢が戻らないうちにもう一度マチェダ、今度はエリアに入ったところに楔のボールを入れる。
このボールをヒールで見事にターン、体勢を崩しながらも、ターンの時点で決めていなければ描けない弾道のシュート。
ストライカーの資質を証明するに申し分ない一撃がヴィラをどん底に沈める。
昨夜、録画を見るまで情報を遮断してたので今朝、各所のニュースでマチェダフィーバーを知る。
当然だ。
あのゴールに興奮しないサッカーファンなど、いるものか。

すごいなあ。
強いったって、あんな勝ち方できないよ。
サー・アレックス・ファーガソンであっても、あの展開を予想しての投入だった、とはいえないでしょう。
でも、最後こそドラマチックで奇跡的な幕切れだったけど、マンUは最後までハードワークした結果だよな。
主力を欠いてもあれだけの選手層、次々にニューヒーローが出てくる圧倒的な選手層。
ヴィラはヴィラでできるだけのことをした結果の善戦、好ゲームだったが、目に見える差があった。
今年ビッグ4の牙城を崩すべく楔を打ったヴィラのチャレンジはいよいよ厳しくなってしまったが、マンUとの差は甘んじて受け入れるべき。
この差をどう埋めていくか。
肉薄した手応えと、打ち砕かれた喪失感がアストン・ヴィラの新しいチャレンジの糧になる。
そして奇跡をも引き寄せた王者の行軍は、クライマックスへ向け、再び加速するのか。
まずは3時間半後。
中一日で迎えたビッグマッチをどう戦うか、早速次の試練がやってくる。
やべー、寝よ。
by blue-red-cherry | 2009-04-08 00:19 | サッカー(FC東京以外)
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