![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 1stレグの結果もあり、ジャイアントキリングを期待して見たポルト×マンチェスター・ユナイテッド。 結果的にユナイテッドの強さばかりが目立つ試合になってしまった。 前半は九分九厘、ユナイテッドのゲーム。 1stレグはポルトの志向する速いサッカーになんとなく圧され、かつ合わせてしまった感のあるユナイテッドだが、ベルバトフとアンデルソンの復帰で見違えた。 ロナウドやルーニーが飛び出す速攻の迫力は失わず、かつトップから引き出しに降りてきたベルバトフの2列目での楔、セカンドを拾い、そこから展開力でゲームを作るアンデルソン。 どちらも気の効いたプレーで周りを活かす時間とリズムを生む。 ここを軸としたポゼッションを前に前線や中盤でのプレッシャーがまったくかからず、ポルトは得意のショートカウンターを封じられ、さらには後手後手の守備に追われることになった。 それ以外効果的な動きがあまり見られなかったとはいえ、一発でこの試合のヒーロー足る権利を得たロナウドのロングは見事だった。 あの距離ながらディフェンス、GKのタイミングをずらす工夫を怠らず、かつ若干ズレた体勢から足腰の驚愕の強さを感じさせる強烈すぎるシュート。 ホント、あれくらいしか決定的な仕事はしなかったロナウドだけど、きっちり1試合に一度は仕事をするあたり、さすがだわ。 これも中央を基点にピッチをワイドに使う、ポゼッションとコンビネーションのサッカーの産物。 ベルバトフとアンデルソン、効いてたわ。 もう一人の殊勲者はルーニー。 攻めに転じれば前4枚は恐ろしく流動的な崩しを仕掛けるユナイテッドだけど、相手にカウンターをさせないコレクティブな守備を実現させるには、きちんとポジション、ゾーンを意識できなければいけない。 ベルバトフとロナウドがバイタルを行ったり来たり、自在に使うタスクを得ていた裏で、ルーニーはボックスともフラットともとれる4枚の中盤の右のワイドを任された。 このサイドは、オーソドックスな3トップを置くポルトの左のサイド攻撃とガチでやり合うだけに、守備のタスクも少なくない。 1stレグで株を上げたシソコの積極的で豊富な上下動もあり、ルーニーは攻守にホント、運動量多く、頑張ってた。 それでいてチャンスと見れば前のポジションチェンジに参加して、きちんとコントロールするんだから言うことない。 個々に技術もフィジカルも圧倒的なユナイテッドは、優れた選手たちがサボらずしかも、有機的に絡みあう本来の姿を取り戻し、ポルトにサッカーさせなかった。 苦し紛れのクリアや、やっとのことで奪ったボールの速いフィードに際しても、最終ラインとセンターハーフで厳しく詰める。 前半の強さは圧巻だった。 耐えれる陣形が組めたのもデカイ。 確か1stレグはオシェイとエバンスのセンターバックだったよね。 そこがリオ・ファーディナンドとビディッチに戻ったんだから、その字面だけでも安心感がある。 土砂降りのピッチに試合が邪魔される中、徐々にチャレンジの回数を増やせたポルトだったけど、頼みのマリアーノ・ゴンザレスが繰り返した右からのアタックも、クロスを上げど跳ね返される展開が続いた。 前半半ばにルチョ・ゴンザレスが負傷退場してしまったのが悔やまれる。 ボール奪取と展開力を兼ね備えたセンターハーフの存在は、隙のないユナイテッドの陣形を綻ばす可能性を秘めた攻守の切り替えスイッチだっただけに、悔やまれる。 代わりに入ったマリアーノ・ゴンザレスは単騎何度も仕掛け、チャンスを作ったが、縦への展開に終始してしまうのはフォワードが本職ゆえ、仕方ない。 決定機を作ることこそ出来なかったが、ボールに触れる回数すら数えるほどだった前半のやられ具合を考えると、多少持ち直した後半にこそルチョのようなプレーメーカーがいたら…と思える展開だった。 あと、フッキが完全にブレーキだったね。 ベルバトフと同じピッチにいると顕著だが、1stレグでユナイテッドディフェンスをひきつけて周りが活きていたあのプレーは無意識だったみたい。 圧倒的な劣勢の中、無策に前線に張ってはファーディナンドに潰される。 引いて受けて周囲を動かす、チームのポゼッション位置を高めるといった囮の動きは皆無で、後半は指示があったかもしれないがハードマークのペナルティを避け、不自然に左に張ったまま。 恐さ半減。 それでもポルトの選手がフッキにボールを集めるところ、一発の魅力が捨てがたいとはいえ交代という選択肢が選ばれなかったこと。 チームのフッキに対する信頼と期待はかなりデカイんだと思う。 そうやって得たマイボールですら、時間かけちゃったり、シュートは宇宙だったり。 激しくレベルの高い守備陣にガチでつかれてたってのはあるが、判断力もさっぱりだったな。 このかべを乗り越えないと、次のステップはないんじゃないかな。 頑張ってほしい。 ポルトは試合の入り方がまずかった。 アウェーゴールをアドバンテージにするのって、タイスコアとかだと難しいね、やっぱ。 相手の勢いに合わせる形で受け、下がり、自滅。 地の利や雰囲気あっての後半の盛り返しだったけど、最後まで最終的な局面までいかせてもらえなかった。 まあでも戦力差考えても、よくここまで追い詰めたと思う。 ユナイテッドは強い。 個と組織戦術の両立が高いレベルで成されているし、選手層も厚い。 五体満足で過ごすのが困難なヨーロッパのクライマックス、最後に何が物を言うかはわからないが、いろんな点でユナイテッドは、ヨーロッパ・チャンピオンに求められる質がそろっている。 改めてそう、教えられた試合だった。
by blue-red-cherry
| 2009-04-17 02:16
| サッカー(FC東京以外)
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