Number

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発売日に買ったのになんだかんだでずーっと積ん読状態だった「Number」をようやく、それでもサッカー関連記事だけだが、読み終えた。
買ったばかりの頃は浅田真央とか石川遼の記事も面白そう、とか思ってたんだけど、日が経ち、さらに付録というかタイアップのキリンカップ別冊も読んだらお腹いっぱいになってしまった。

この春めでたく海外厨デビューを果たしたオレにとって、海外のサッカー選手のインタビューや考察記事はフレッシュなだけではなくて実用性も兼ねていて、ちょうどCL準決勝の前後半を挟んだり、各国リーグが佳境だったりで興味深かった。

特集タイトルは「最強の組織論」。
ここでいう「組織」はピッチ上の組織ではなく、育成もあれば広報活動もあり、もちろんビジネスであり、もっといえば文化レベルまで落とし込まれたクラブとしての組織論だった。
チャプターは監督、選手と分けられており、それぞれそのクラブを象徴するような人物をクローズアップしている。
バルサならばグァルディオラ。
ユナイテッドはもちろん、ファーギー。
あ、クラブを象徴する人物だけじゃなかった、そのクラブの今を色濃く映し出す、チェルシーのヒディング、インテルのモウリーニョ、なんてのもあった。
レアルはラウル。
リバプールはジェラードで、ユベントスのデルピエーロと、選手は分かりやすいな。
どのクラブにも魂、伝統などの言葉でしか表現できないような歴史と人、積み重なったアイデンティティーがある。
戦術面も継続されることでそれがアイデンティティーになりうるもので、ベンゲルの若手重用スタイルや、アヤックスの3-4-3などはそれ自体が今、変革を迫られている岐路に立たされており、ここでは呪縛になってしまっている、としている。

それぞれに面白かった。
バルサの現代サッカーを席巻する攻撃サッカーのスタイルはすでにクライフのドリーム・チームのときに培われた信念が幹になっている。
スタイルは技術や身体能力といった人選、環境で選択され、実際ピッチで形作られるには思考と判断による。
だから古びないし、時代にあった形に進化しているんだと思う。
ファーギーの錆びない野心、ヒディングの正解を見つけ、それを選ぶ迷いのない実行力。
激動の時代を経て様々な血の入れ替えがあったにも関わらず、同じ愛を注がれるリバプールがある一方で、異なる主義・スタイルを提唱する指揮官のもとで自分を貫き通すデルピエーロのような絶対的存在がいたりする。
クラブのあり方はそれぞれで、人に左右され、人を左右する。
やはり10年やそこらのクラブにはまだ、確固たるよりどころなど見つからなくて当然なのかもしれない。
でもこのわずかな10年、よちよち歩きの10年だからこそ感じられる趣きがあるのも確かだ。
少しずつ積み重なるクラブの歴史に、かすかに息づき始めたチームのアイデンティティー。
後藤健生氏いわく、愛のないフットボールクラブに未来はない。
まったくだ。

クラブどころかサッカーというスポーツそのものに異常な愛を注ぐオシムのCL観戦記も面白かった。
これは誌面じゃ足りないよ。
90分、何かしら発せられ続ける老将のありがたいお言葉をリアルタイムで聞けるなんて、ライターさんウラヤマシス。
キリンカップ本は…金と労力がかかってるね。
近年はマッチアップや日程調整がうまくいかず、あまり良いイメージがないけれど、うまく使えばこれ以上ない強化の機会にできる。
体感として懐かしかったのは、我が人生、初の日本代表観戦となったオフトジャパンの初陣、アルゼンチン戦ね。
あと、オグのフランスから奪ったゴールも忘れがたい。
最近は行ってないんだなー。
あとあと、知る由もなかった時代の話では、データとして聞き知るレベルだった海外クラブを招いていた時代の話。
スパーズとかボロとかも来てたんだね。
イングランド勢が立ち上がりの頃、多く来てたみたいだけど、そのときのパイプはないのかな?
さらにその頃は日本から、代表のほかに天皇杯優勝クラブも出てたらしい。
で、日本代表が読売クラブに敗れるっていうありそうな事態が起きてしまい、それから日本からは代表だけが出ることになったんだって。
海外クラブとの対戦も見てみたいし、天皇杯覇者ともやらせてみたいけど、無理だよな、そりゃ。
by blue-red-cherry | 2009-05-14 21:04 |
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