サイプレス上野の日本語ラップキラッ!VOL.2

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「サイプレス上野の日本語ラップキラッ!VOL.2」を聴いた。
生じゃない方法にて。
生で聴かなかったことに後ろめたさを感じるものの、そんな雑念はすぐにぶっ飛ぶ。
過去2回の放送も楽しかったけど、3回目の放送にして、いよいよ「ユウザロックのヒップホップナイトフライト」と比肩する存在になったのではないだろうか。

サ上ロ吉の「WONDER WHEEL」を使ったジングルはもはや、ユウザロックの「夜間飛行」並みにわくわくさせてくれるし、フリースタイルのほうがキレがあるというサ上のいつまでもラフ、ラグド&ロウなマイク捌きも先代のそれに通ずる熱さが伝わってくる。

11zeroのエクスクルーシブ音源オンリーのミックスは、エアチェックの醍醐味を思い出させてくれる。
偏りのないセレクトは毎回、なにかしらの発見がある。
今回ならばHIMUKI、NORIMITSU & MR. FUKUSANといったトラックメーカーの作品はまったく知らなかったが、オリジナルなトラックが耳についた。
ロングアウェイテッドなKGEのアルバムからのトラックも期待をさらに膨らませてくれる出来。
いつになく幅が広がり、リリースが(売り上げではない)活況な今だからこそ、こういったメディアの必要性をヒシヒシと感じる。

新譜ミックスだけでも価値があるが、「ナイトフライト」でも人気コーナーだったフリースタイルが凄い。
初回の鎮座ドープネス、アイスバーン、前回のジャスワナも素晴らしかったが、今回のKGEとBES、フロウ巧者の競演、興奮しないわけがない。
ネタを交えたKGEのフロウはダークなメロを奏で、一方完全トップ・オブ・ザ・ヘッドのBESは、超ライブ仕様、テンション振り切れまくった音源では聴けない荒々しさ。
ラジオのスタジオライブって思いのほか、臨場感あるんだよね。
整っていない環境だからこそ、生々しさがある。

スタジオライブといえば毛色の違う二組のライブもそれぞれよかった。
正直苦手なTARO SOULも聴かず嫌いのBボーイが聴くにぴったりのヒップホップ寄りのセットで、アルバムが聴いてみたくなった。
後半のジャスワナのライブは圧巻だった。
作品にも落とし込まれている彼らの日本語ラップ愛が炸裂した、日本語ラップクラシックのインストでアルバム「BLACK BOX」からの曲を続けざまにキックしたライブ。
「夜間飛行/Welcome2Tha JW World」、「FUNKY METHODIST/東京頭脳戦争 ~時流に媚びない反逆者達~」、「ピエロスタイル」は1ヴァース目をオリジナル、2ヴァース目は「かけめぐる新宿ブルース」に乗せてきたりと、さすがのセンスとラブを発揮する。
締めの「BLACK BOX/大怪我(輸血MIX)~証言~オリジナル」まで、日本語ラップの「今」が、あの頃と変わらぬ熱を持っていることを確信させてくれる素晴らしいライブだ。
次々に押し寄せるクラシックビートを、それ自体はオリジナルトラックとメロもピッチも当然違うんだが、抜群のフロウとセンスで落とし込むスキルの高さも特筆モノ。
ヤバイ。ヤバイ。ヤバイ…(byサ上)。

シーダを迎えたインタビューコーナーもよかった。
同窓ならではのリラックスした雰囲気が伝わってきたし、バーバルのポッドキャストのときとは雲泥の差でヴァイブスがいい。
年一ペースのアルバムリリースは、毎日リリック書いてるからマイペース、なんて一週間前に聞いたらwktkな発言だったのに…。
軽妙なトークからいきなり振られたフリースタイルも超タイトだったな。

乗ることのないサーファーは丘 
の上で干上がった魚のファカ 
YO チェックしときなSEEDA MOTHAFUCKA 
GANGSTA BITCHのTシャツ来た上野 HOLLA

と、まくし立てた最後のラインが切れ味するどすぎ。
こんなヤバイヴァースのあとに「フリースタイルが目の前にあったら乗るのがラッパーの宿命」と、切り返した上野も立派で感動した。
シーダのアルバムと、シーダの例の発言については別の機会にたっぷり書こうと思う。
ポジティブがいい、今は…ポジティブがいいぃぃぃぃっ!

恒例の日本語ラップクラシックミックスはブルーハーブ。
タイトなミックスだったけど、フェイバリットな「STOICISM」がなかったのは残念無念。
そしてこれぞ「ナイトフライト」からの素晴らしき慣例、締めのフリースタイルセッションがまた、ヤバかった。
BESの「ゲップでみんなにセイハロー」にはトバされたわ。
ここでも何気にきっちり締める上野に感服。

いやはや素晴らしすぎる120分。
カセットに落とし込んでショックウェーブでテープが擦り切れるまで聴きたいよ。
トークに何気なく散りばめられた今後の予定にwktkさせられ、聴き終わったあとに一抹の寂しさを覚えるこの感じ…「ナイトフライト」のときと同じだよ。
15年のときを経て、まだまだかっ飛ばして行くぜ朝まで!

感謝の気持ちを込めて、レギュラー化希望のメールを出すとしよう。
by blue-red-cherry | 2009-06-03 17:15 | 音楽
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