イングランド×アンドラ 2010FIFAワールドカップ欧州予選

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リーグ戦が終了し、ヨーロッパも代表モード。
グループ6、6連勝中×6連敗中の対決、イングランド×アンドラを見た。
プレミアで活躍するスターがそろったイングランドに対し、アンドラはFIFAランキングがなんと、加盟202カ国196位というミスマッチ。
あのランキングはあてにならないことが多いんだが、ここまでくるといかんともしがたいものがある。

イングランドのアタッカー陣にとっては紅白戦のほうがはるかにゴールするのが難しかっただろうし、ディフェンス陣にとってはボール回し以外のプレーをさせてもらえなかった。
ほとんどの時間、イングランドのゴールキーパー、グリーンを除いた21人がアンドラ陣内でプレーするというワンサイドゲーム。
そんな展開なので参考値だが、ストロングポイントである両サイドを、ショートパス、サイドチェンジ織り交ぜながら効果的に使っていくスタイルは、イングランド強し、を印象付けた。

前半、まず魅せたのがルーニー。
ユナイテッドでは今季、その運動量と高い戦術理解度、献身的なプレーで中盤の左にて重用されていたが、クラウチとともにセンターに入ると、ストライカーとしての才を遺憾なく発揮。
開始2分にジェラードの楔をワンタッチで流し、ディフェンスを置き去りにして際どいループを放つと、それで得たコーナーキックのこぼれ球をヘッドで押し込み、バーに当てる。
エンジン全開で迎えた4分、左から右へ大きな展開で揺さぶりをかけると、右サイドバックのグレン・ジョンソンがクラウチを囮にファーサイドへセンタリング、どフリーのルーニーは狙いを定めて流し込むだけだった。
38分にも再び、グレン・ジョンソンからのクロスをボレーで叩き込み、自身2点目、チームの3点目を挙げたルーニー。
このゴールの際は、アンドラがきっちりそろえたラインの逆手をとり、ボールに集中するディフェンス2人の裏から落下点へ抜け出した動きが秀逸だった。
2点とも点で合わせる嗅覚、技術はまさしくストライカーのそれで、実況いわくファーギーの起用に不満があるらしいが、それもうなずける動きを見せた。
一方でドン引きのアンドラに対し、中盤でのボール回しに加わったり、自身身につけた左サイドと、ジェラードが得意とするセンターでのプレー、小気味よくポジションを変えて左サイドを活性化させたりと、プレーの幅は広い。
前半45分でお役御免だったが、彼がこのチームの大黒柱であることに疑いの余地はない。

ルーニーの2点をどんぴしゃのクロスでアシストしたグレン・ジョンソンは試合を通じての大活躍。
後半に入って73分には、ショートコーナーからエリア内でクロスをフェイントに一人切り返しでかわし、左足のセンタリングでデフォーのゴールをアシスト。
2点目のランパードのゴールにしても、サイドから切り込んだグレン・ジョンソンからウォルコットへ絶妙のスルーパスを通し、ウォルコットのマイナスのクロスをランパードが押し込んだもの(引いた相手を崩すにベストな形だった)。
チェルシー復帰(というか再獲得)が囁かれてるけど、後押しになったんじゃないかな。
もちろん相手が相手だったというエクスキューズはあるものの、縦でも切り返して中でも、ドリブルにはキレがあったし、クロスの種類もニア、ファー、左右両方から複数のパターンで精度高く放り込んでいた。
前線がマークされ、中盤は崩しの中からフィニッシュのチャンスをうかがう中、ビルドアップでフリーになることが多かったサイドバック。
仕掛け、仕掛けのアシュリー・コールに対し、グレン・ジョンソンはしっかりパス回しの流れに入っていて、サイドアタックを釣りにセンスあるスルーパスも狙えていた。
この引き出しの多さは、相手との力関係抜きにして、確かな価値を感じさせる。

前半のルーニー×2、ランパード×1に対して、後半はデフォーが立て続けに2得点、クラウチがトドメの1点で大勝。
怪我明けで結果が欲しかったデフォーは再三際どい場面に顔を出していたし、後半開始の投入からにじみ出ていたモチベーションの高さを見事に形にした。
先発しつつ、人だらけのアンドラのペナルティエリアでどうにも狭苦しそうだったクラウチも、ごっつぁんに近い泥臭いゴールだったが、なんとか1点、結果を残した。
ルーニーを軸に休ませていたヘスキー、U-21のアグボンラホールと、前線の充実ぶりは頼もしい。

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後半のイングランドをリードしたのは若い2人のサイドアタッカーと、インサイドで熟練の存在感を放ったベッカムの右足だ。
スペースなく、無理目なチャレンジに苦心していた右サイドのウォルコットだが、少し低めの位置からドリブルを始めることで次々にサイドを破った。
確かにスペースがないと使い方が難しい選手だが、そのスピードは別格で、少しでもコースがあれば2、3人を置き去りにする威力がある。
パスワークに入る、ダイレクトのパス交換で崩すなど、技術と判断力を上げ、コンビネーションを高めればまだまだ輝くだろう。
ジェラードに代わり左サイドに入ったアシュリー・ヤングも再三、ドリブル突破でアピール。
ジェラードの出来自体はまずまず、ルーニーとのコンビネーションに冴えを見せていたので、交代はルーニーと同じくお役御免。
アシュリー・ヤングには膠着状態を破るオプションとしての働きが期待されているだろうし、実際、引いた相手に自分から仕掛け、崩せることを証明したこの試合の動きは、本人にとってもカペッロとっても満足いくものだったのでは。
初速からターボをかけるウォルコットとは違い、前傾姿勢で相手とボール、自分の空間で独特の間を作り、まずは相手ディフェンスを飛び込ませ、ギリギリ届かないところまで引っ張ったところでギアを一気に上げて抜き去る(レノンは2人の中間、かな)。
キレで抜くタイプのドリブラーだね。
正面で対峙するより、半身でゴールに向かって縦に抜くっていう。
切れ込んでシュートやインスイングのクロスもあることを見せてるからこその、縦への切れ味。
逆足サイドでプレーすることで威力が増す典型的なタイプ。
これでアシュリー・コールもグレン・ジョンソンもアグレッシブにやってくるわけだから、イングランドのサイドアタックは強烈だ。

才能溢れるサイドアタッカーを生かすも殺すも使い手次第、だったりするが、この日のベッカムはウェンブリーのピッチ、すべてが見渡せていた。
片方のサイドがホットスポットになれば当然、逆のサイドが空くものだが、アシュリー・ヤングとウォルコットの状況を終始把握していたし、ベストのタイミングでベストのパスを送っていた。
アンカーの位置でプレーしていたのでプレッシャーをほとんど受けていなかったというのもあるが、その右足から放たれるミドルレンジ、ロングレンジのパス精度にはため息を漏らした。
パーフェクト。
あまりにもやすやすとプレーするもんだから、ウェンブリーの観衆からはシュートを催促する声が飛んでいたが、いざ得たゴール正面でのフリーキックでは、狭い隙を通し、キーパーのファンブルを誘ってデフォーのゴールを導いた。
ミランでの経験を経て、インサイドでも高いレベルでプレーできることを改めて実証した。
強い相手との対戦でも、ベッカムアンカー、見てみたいかも。

目立ちはしなかったが(といっても1点取ってるんだけどね)、ランパードも終始安定したプレーぶり。
両センターバックは暇だったし練習にならなかったと思うけど、その反動か、テリーもレスコットもセットプレーで惜しい場面があったな。
まったく脅かされないこともあって、グリーンはボールタッチのたびに喝采を浴びてた。
ここまでの実力差があるチームが同じグループに属し、ワールドカップの出場権をかけて戦うってのがヨーロッパなんだな。
このまま順調に行くと、南アフリカでは強いイングランドが見れるかな?
つか、見たい。
by blue-red-cherry | 2009-06-11 18:10 | サッカー(FC東京以外)
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