ボカ・ジュニアーズ×マンチェスター・ユナイテッド Audi Cup 2009

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気がつけば8月。
コンフェデ挟んでたり、Aマッチデーがあったり、もちろんJやナビスコは絶賛営業中なこともあったが、あっという間にヨーロッパの新シーズンの開幕が近づいてきた。
昨季終盤にスカパーに加入し、その恩恵を受けてからはもう、欠かせない、欧州サッカー鑑賞。
来季はいろいろと騒がしいリーガも見逃せないし、サッカーセットにWOWOWつけるつもり…。

で、コンフェデ用に加入したフジテレビNEXTが、昨夜のナビスコ名古屋戦に続き、解約日の7月末ギリギリまで役に立ってる。
自動車メーカーのAudiの100周年を記念して欧州の強豪3チームと南米の雄1チームを招いた親善試合、Audi Cupの4試合を2夜連続で放送してくれる。
まずは初日の第1試合、ボカ・ジュニアーズ×マンチェスター・ユナイテッド
試合前のセレモニーでは参加4チームから、ミランからはバレージ、ユナイテッドからはボビー・チャールトン、バイエルンからはゲルト・ミュラー、ボカからはカルロス・ビアンチと、各クラブゆかりがある大御所たちが登場し、華を添えた。

プレミアの開幕は8月15日。
リーグ王者のユナイテッドはその前週、FAカップ王者のチェルシーとのリーグ前哨戦、コミュニティー・シールドを戦う。
まさに開幕へのカウントダウンが始まっているわけだ。
この夏は精力的に動き、つい先日までのアジアツアーですでに4試合をこなしてきている。
やや異常なまでのハイペースでの試合消化だが、きっと意図があるんだろう。
連戦の疲労や、テストを考慮してのメンバーはキーパーにクスチェク、最終ラインは右からオシェイ、キャスカート、ブラウン、ファビオ・ダ・シルバというフレッシュな面々。
中盤はキャリックとアンデルソンをセンターに、左右は固定で右が新加入のバレンシア、左にパク・チソン。
2トップはルーニーと、マケーダという顔ぶれ。
他クラブに比べると補強が地味だという評判だが(そういえばチェルシー、リバプールとかもおとなしい)、熟成のとき、といったところか。
対するボカは7月初旬にシーズンを終えたばかりとのこと。
リケルメはもちろん、パレルモ、インスーアと見知った選手も何人かいた。

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タイトルはかかっているとはいえ、所詮はプレシーズンマッチ。
仕上がりもまだまだ、コンディションにもコンビネーションにもバラつきがある。
ユナイテッドはメンバーを大幅にいじっていることもあり、攻撃面の連携ではボカに大きく劣った。
特にマケーダとルーニーのコンビネーションがことごとくかみ合わず、楔が入っても、短い距離でパスミスでロストしたりと、らしくない。
前線の流動的な動きも鳴りを潜めた。
最前線でなかなかいいボールが回ってこないルーニーが業を煮やしてか、下がってくる場面が目立ったが、その空いたスペースをうまく活用できる選手がいない。
ボカが狭いエリアでのショートパスを巧に繋いでくることもあり、基本最終ラインとセンターハーフは中央を固めることを優先。
新加入のバレンシアはどうも、右サイド固定でやりたいようで、動きの少ない前線が手詰まりになることが多々あった。
チームとしての決まりごと、約束事がまだできていないようすで、まあこのメンバーはあくまで調整メンバーだろうけど、まだまだ冬眠中といったところか。
個々の運動量は連戦こなしている割りにはまずまず動けているし、キレもそこそこある。
この時点のチームを見られるのは、これから熟成が高まっていくところを追っていく上で楽しみが増えてありがたい。

注目のバレンシアだが、ビザの関係でアジアツアーには参加していないとのことで、このAudiCupでの合流らしい。
まさに転校したての転校生のような所在なさげな振る舞いが随所に見られて寂しそうだったが、コーナーを任されたり、パスはよく回ってたし、期待はされていると思う。
プレーの特徴はドリブラー、だけどスピードで勝負するというよりは、瞬発力、一瞬のストライドで抜き去るようなスタイルを好みにしているようだ。
右足でもって、右アウトに大きく出してディフェンスをかわし、右足でズドン、もしくはクロス、みたいな。
ユナイテッドの1点目のきっかけとなった被ファウルの場面でもそのスタイルでの突破で受けたものだし、2点目のゴールはまさしくそれ。
バイタルでパスを受け、右に流れながら2人のディフェンスをかわし、小さく鋭い振りで対角線に振り抜いた。
ちょっと重く見えるくらい、意外に動きに迫力がある。
体もそこそこ張れそうだし、サイドで新たな基点を作れるかもしれない。
連携は当然、まだまだまだってところか。

先制点を挙げたアンデルソンは今年こそ、レギュラー獲りにかける思いが強そうだ。
フリーキック時の集中したようすは今までにない。
ロナウドの独壇場だったキッカーの座も回ってくるだろうし、鮮やかに逆サイドネットを突き刺した今季初ゴール、このような美しい弾道を見る機会も増えるかもしれない。
しかしトータルではこちらもまだまだ、かな。
後半はボカに多くの時間で主導権を握られていたんだけど、劣勢の時間、キャリックとともに最終ラインと近づきすぎて、持ち味であるボールタッチを活かすことがほとんどできてなかった。
前線に動きがなく、得意のミドルレンジの展開を使えなかったのは不運だったが、押されたときこそテクニックを活かしてゲームを落ち着かせるなど、そういったプレーを覚えていかないとまだまだ、レギュラーの座は遠いように思う。

あとの面々は、ソーソー、ってとこでしょうか。
ルーニーは孤軍奮闘、とまではいかないけれど、ひたすらボールに触りたがる様といい、やる気は満ちているように感じた。
マケーダはなんだろう、周りが全然見えてないな。
左サイドバックに入ったファビオ・ダ・シルバは面白い。
前半は瑞々しさが溢れ出るように、積極的なオーバーラップを見せていた。
そこそこボディコンタクトも頑張れていたし、エブラの後釜候補としては充分の出来だった。
ツインズで両翼、そう遠くない未来に見られるかも。
若年層の北アイルランド代表らしいキャスカートはどうも、おぼつかない感じだったな。
あわやオウンゴール、あれが入っちゃってたら眠れない夜を過ごすことになっただろう。
ブラウンが負傷し、不測の交代出場となったリオは相変わらずの安定感。
リオをはじめ、後半はギグス、ベルバトフ、スコールズにナニ、エブラ、フレッチャーとおなじみの面子が続々と送り込まれたが、さすがの落ち着きは見られた。
いろいろと調整中なんだろう。

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調整中のユナイテッド相手に、個の力で2点を先制されたボカも後半は頑張った。
交代枠を先手先手で積極的に活用し、攻めの形が作れないユナイテッドの綻びを運動量で陥れ、後半はほとんどボカのターンだった。
ユナイテッドのプレスが弱まったこと、また、それで攻勢に出たボカを相手にセンターハーフがラインに取り込まれ、前後が分断したことでセカンドをボカが拾いまくり、波状攻撃が続いた。
波状攻撃にしても、中と外をバランスよく使えてて、攻撃にリズムがあった。
中央が空いたことでリケルメのタッチも増え、手詰まりになっても彼のキープと展開で打開、アルゼンチンリーグの下位に沈んだチームとは思えない、力強いサッカーで昨季のイングランド王者を圧倒。
一矢報いたゴールの場面では、中央を基点にダイレクトを混ぜながら右サイドを崩してのクロス、左サイドファーから飛び込んだインスーアは完全フリーな状態から見事なボレーを叩きこんだ。
パスも回るし、ミドルも打てる、ユナイテッドがしおしおだったことを差し引いても、後半のボカのサッカーは面白かった。
名前が知られていない選手の集団であっても、確かな技術と惜しみない運動量でドル箱軍団を上回れる。
追いつくチャンスもあるにはあったが、最後はユナイテッドもギリギリのところで意地を見せた。
ボカの頑張りで、眠くなりかけたゲームを盛り上げてくれてよかった。

これでユナイテッドは決勝進出。
見たかったオーウェンは、ここで見られるかな?
楽しみ。
by blue-red-cherry | 2009-07-30 23:45 | サッカー(FC東京以外)
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