バイエルン・ミュンヘン×ACミラン Audi Cup 2009

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Audi Cup初日2試合目はバイエルン・ミュンヘン×ACミラン。
開催国、つうか開催地となったアリアンツ・アレーナを本拠地とするバイエルンの登場にスタジアムの熱気もおよそプレシーズンマッチとは思えない盛り上がりを見せていた。

実際、バイエルンの出来はもはや臨戦体勢。
ブンデスリーガの開幕は2週間後に迫っている。
ファン・ハール新監督のもと、新たなサッカーへチャレンジしているわけだが、この日の出来を見る限り、その戦術はチームに浸透し、個々の選手のモチベーションも高ければ、コンディションも良好。
新シーズンへの視界は良好、と見えた。

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ポゼッションをベースにしつつ、縦横、緩急でリズムをつけ、ピッチをワイドに使うバイエルンのサッカーはかなりモダン。
攻撃時では、最終ラインでファン・ブイテンとバトシュトゥバーのセンター2枚が残る2バックの様相で、そこをポゼッションの基点とする。
両サイドは右にラーム、左はオランダから連れてこられたブラーフハイト、どちらも高い位置取りで積極的なオーバーラップ、積極的な守備を見せる。
ブラーフハイトはまだまだ攻撃面での貢献度は低かったが、その分ラームがすごかった。
90分走りまくり、メンバー代わってもガンガン使われまくりで、クロスに角度のないところからのシュートと、充実振りがうかがえる。
攻守のバランス取り、攻撃の舵を取るのはアンカーのファン・ボメル。
彼がセンターバックの間や前に位置取り、そこから長短織り交ぜた展開でリズムをつける。
終始攻勢だったため、攻撃面でのコントロールのほうで目立ったが、ミランの数少ないカウンターの芽を摘んだプロフェッショナルファウル、守備面での安定も見逃せない。
間違いなく09-10シーズンのバイエルンの要となる選手だ。
センターバックとアンカー、ここからのフィードの精度が高く、ワイドの充実だけではなく縦にピッチを使えていることも、攻撃のバリエーションを広げている。

ファン・ボメルを除いた中盤の選手の動きは流動的で、右寄りに位置取るアルティントップ、左はプラニッチ、トップ下気味でソサ、それぞれベースのポジションを持ちつつ、2トップの作ったスペースや、サイド、追い越しと動きの種類が豊富でミランディフェンスは掴みきれなかった。
ここは後半、大量にメンバーを入れ替え、シュバインシュタイガーやティモシュチュクが入っても変わらない。
チームとして、個人としての意識が徹底されているように映る。
特にアルティントップの精力的な動きが目についた。
風貌もさることながら、サイドで献身的な守備、上下動を繰り返しながら、中央で見せた強引なドリブル突破は圧巻だった。
バイエルンの先制点はひとつ、理想形だったんじゃないだろうか。
中盤でロナウジーニョのボールを奪ったソサがそのまま持ち上がり、ディフェンスを引き付けて右サイドのアルティントップへ、リターンを縦に走ってエリアで受けたソサがエグってのマイナスの折り返し、詰めたトーマス・ミュラーが押し込む。
一連の澱みない流れは美しく、素晴らしい機能美だった。

2トップも破壊力があった。
新加入のマリオ・ゴメスが抜群の存在感。
ゴールこそなかったものの、デカイ体をノシノシと揺らしながら楔に飛び出しに奮闘する様はド迫力。
クローゼやトーニを欠く中でゴメスの相方に抜擢された若干19歳のトーマス・ミュラーも魅せた。
ドリブルや空中戦、分かりやすい派手な武器こそないものの、的確なポジショニングで2ゴール1アシストの活躍。

失点は直接フリーキックによる1失点のみ。
攻撃のオートマチズムに目がいきがちだったが、連動した守備の完成度も見逃せない。
攻守の切り替えが早く、能動的で人数をかけた攻撃からのカウンター対策は徹底されていた。
戻りも早く、ミランのアタッカー陣にスペースを与えず、かつ、出し手へのプレッシャーも怠らない。
コンディションの差はあれど、序盤からその構図が崩れることはなく、ミランはほとんど何もさせてもらえなかった。
ここにトーニ、クローゼ、リベリーと離脱中のアタッカー陣がうまくかみ合ってくれば、かなり面白いサッカーを見せてくれるんじゃないだろうか。
プレシーズンらしく、多くの交代選手を使ったが、誰しもがモチベーション高くプレーしており、選手層が充実してくればチャンピオンズリーグでも台風の目となりそうな予感。

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それで、何もさせてもらえなかったミラン。
ちょっと深刻かもなー。
まあバイエルンに比べれば仕上がりの時期がまだ先だからってのはあるだろうけど、ベルルスコーニ会長が宣言しているロナウジーニョ中心のサッカーはどうも、確立されていないようだ。
この日はパトとロナウジーニョが横気味、たまに縦で並ぶ2トップだったんだけど、前述のバイエルンのスペース与えず後ろにもきっちりプレッシャー、という守備に遭い、完全に孤立。
かといってフィジカルに優れたわけでもなく、苦し紛れのフィードを受けてもこの2人でタメを作ることはできず、それどころか完全に取りどころとして狙われていた。
久々に動くネスタが見られ、かつギリギリのところで踏ん張ってた姿は嬉しかったが、ザンブロッタ、チアゴ・シウバ、ファバッリと組んだ4バックはバイエルンの速く、流動的で捉えどころのないオフェンスに苦戦。
フラミニはもちろん、アバーテとヤンクロフスキのサイドハーフも守備の追われ、ピルロも落ち着けられない。
正直、ピルロが一矢報いた無回転フリーキックでのゴール以外、まったくといっていいほど良いところがなかった。
インザーギやセードルフ、アンブロジーニらが入って少しは落ち着きそうだけど、カカの穴は小さくない。
それに意外と、ベッカムが抜けたのも攻守に痛手となってる印象。
新加入で、コンフェデでの奮闘が記憶に新しい、アメリカ代表のセンターバック、オニェウが入ってたのは知らなんだ。
それにしても形がない。
頼れるスーパーな個の力もない。
セリエAの開幕は8月22日。
1ヵ月弱でどこまで仕上げてくるか、相変わらずイケメンのレオナルド新監督、厳しい船出になるんじゃないかな。

バイエルン、面白い。
ブンデスは見られないだろうから、CLで見るのを楽しみにしよう。
by blue-red-cherry | 2009-07-31 09:57 | サッカー(FC東京以外)
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