GIANT KILLING

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「GIANT KILLING」も気付けば11巻ですか。
コミック派だと、2ヶ月、3ヶ月のブランクが興味を少しずつ奪ってしまうんだけど、いざカバーをめくれば、そこからノンストップ、最後まで一気に読ませる力がある。
ていうか、やっぱりこの人、サッカー好きすぎだろ。
そしてサッカー好きのために書いてるんじゃないだろうかっつうほど、琴線突かれまくり。
オラが街のチームを応援することの楽しさ、苦しさが詰め込まれてるよ。
Jリーグは夏のキャンペーンやるなら、これを課題図書にして小学生とかに読書感想文コンクールとか、させればよかったのに。

川崎との試合が続く11巻。
もう遠い昔の記憶なので、前半に椿を囮にした攻撃が奏効してたなんて、思い出せない。
ディテールは最低限抑えながら、あとはピッチで選手の覚醒に期待する、ちょっと現実離れした作戦だけど、結局ピッチで働くのは選手たちだし、今回も上がる展開。
椿のくだりは珍しくヒーローモノっぽかったけど、ベテランの旨味の描き方とか、相変わらずのリアリティーがある。
出来すぎない、川崎戦の締め方もいいよねえ。
でも、タッツミーのやり方って、まあ現実世界じゃ当たり前だけど、1シーズンで結果が出るような代物じゃないよね?
とはいえ連載で数シーズンも持たせるほど、やらせてもらえるかは微妙な気がする…。

サポが意気上がるエピソードも泣ける。
「俺達の声はチームを動かせる!!」も良かったけど、そのあとのコールリーダーの心の声、「こんなところで今シーズンも……早々と諦めるわけにはいかねえんだよ!!」って。
わかります(泣)

もうずっとそうだけど、最近サッカーを見るたびに、サッカーが好きで好きで仕方ない自分に気付く。
そこまでさせるサッカーの魅力を人に伝えるのって案外難しい。
スーパープレーもそう、感動させる劇的な展開もそう。
でもそれだけじゃない。
スタンドに、クラブハウスに、サッカーの面白さはあらゆるところに散りばめられていて、それは知れば知るほど奥深く、楽しめるものだし、伝えきるのは難しい。
その意味で、サッカーの面白さ、どちらかといえば特にクラブチームを応援すること、クラブチームの物語としてという部分が大きいが、それを知ってもらいたいとき、オレは迷わず「GIANT KILLING」を読むこと薦めるね。
回を増すごとに、その思いは深まってきたよ。
次も楽しみです。
by blue-red-cherry | 2009-08-04 00:04 |
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