Number

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「Number」最新号はヨーロッパ各国のリーグ開幕特集。
カカとロナウドの独占(らしい)2ショット、手が出てしまう。

蓋を開けてみなければ分からないこの時期、ピッチの中よりも外に寄った話になるのは当然といえば当然。
巻頭からは、オフシーズンの主役となったレアルマドリードの今季にかける意思、驚愕の補強の裏に潜むチームのアイデンティティー、フロンティーノ・ペレス会長、その人と成りについてなど。
300億を超える、支払った移籍金総額を見て遊びだとは到底思えないが、きちんと予防線を張り、回収できる自信を漲らせながら、支えたのは尋常じゃないクラブへの愛。
忠誠心とかそういうものじゃなくって、すべてにおいて世界一のクラブであること、そこへの思いは信仰に近く、純度は高い。
金持ちの道楽じゃあ、ここまで出来ない。
カカやロナウドはもとより、スペインの記者たちも一目置く富豪・ペレス。
銀河系のティピカルなイメージだけでは計り知れない人物のようだ。
インパクトは大きかったが、ある程度の中長期的な視野で行われた補強のようにも取れるし、一方で新シーズンのフィナーレとなるチャンピオンズリーグファイナル、その開催地がベルナベウであるがゆえの大補強とも取れる。
レアルの動向に世界中のサッカーファンの注目が集まるのは至極当然。

ライバル、バルセロナのコラムでは、懐疑的な意見が多いイブラヒモビッチの加入がバルサのサッカーを進化させるだろうという見方。
もちろんエトーとは異なるゆえに失うものも少なくないが、抜きん出た決定力、ハイレベルな技術が支えるキープ力がイニエスタ、シャビらのゴールを量産させるだろうという見方。
確かにハマれば面白そう。
中堅どころから強豪への仲間入りを果たそうとしているセビージャからは、チームの選手の異動周りの権限を任されたスポーツディレクターが登場。
こういう元選手がチーム経営・マネージメントで頭角を出すってパターン、日本はこれからだろうけど、期待したい。
それと、リーガ最下層クラブであるヘレスの記事。
リーガは2強が突出しすぎているし、プレミアもビッグ4とマンC、エバートン、ヴィラ、スパーズくらいまでかな、所謂その他大勢の生き方って結構難しい。
最下層ならではの割り切り、ファンはしているみたいだけど、その決断も楽じゃない。
奇しくも我らが東京の逼迫した経営状態が囁かれる昨今…いろいろと考えさせられる。

考えさせられるといえば、いくつかの監督インタビューの発言も気になった。
レアル以外、リーガ以外のクラブ、ユナイテッドやチェルシー、ミラン、インテルといったところは監督にクローズアップした展望記事だったんだけど、モウリーニョにはガッツリインタビュー。
それとまったく毛色は違うけど、ナンバーノンフィクションでクローズアップされた湘南ベルマーレの挑戦では反町監督にインタビュー。
この2人のインタビューで共通していたのは、理想を描いてシーズンインしながら、途中で選手層や相手との相対関係、様々な要因を鑑み、チームの目標のための最善策としてやり方を変えていること。
そしてそれを後退とは捉えていない。
モウリーニョいわく、「柔軟性はインテリジェンスと同義語である」。
ただし彼はまた、その柔軟性とインテリジェンスを得るためには「経験。これを重ねる以外にサッカーにおけるインテリジェンスの体得はない」ともしている。
反町は「ずっと同じやり方でやると、選手もまったりしてしまう。こういうのもできるという引き出しを与えて、新鮮さを取り戻してもらいたいんだ。それが勝利につながるはずだし、選手も新たにチャレンジしていける。それは決して、悪い状況ではないと思うんだ」と。
最近ずっとこのことばかりが気になってる。
東京は別のやり方ができないんだろうか。
城福さんにはまだ、サッカーにおけるインテリジェンスを体得するための経験値が足りてないんだろうか。

あとは森本の記事が面白かった。
「おめえ、何中だよ?」から早5年。
免許も取れない身空でイタリアサッカー界に飛び込み、現地人も驚くその度胸と努力には頭が下がる。
期待したい選手だし、とりあえずカターニャの試合を通して見てみようと思う。

今号は中の上、ってところでしょうか。
by blue-red-cherry | 2009-08-26 11:36 |
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