FCバルセロナ×シャフタール・ドネツク UEFA SUPER CUP 2009

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溜まった録画フィルムの中から、前年度UEFA CL王者とUEFA CUP王者の対戦となったスーパーカップ、バルセロナ×シャフタール・ドネツクを見た。
日曜の夕方、眠気と戦いながらの雑感につき、ざっくりと記しとく。

シャフタールのほうは右サイドバックのスルナ、延長線で投入されたナイジェリア人FWのアガホワくらいしか知っている選手がおらず、その後も試合の中で特に覚えるほど目を引く選手もいなかった。
自国のウクライナ人を中心に、前線にブラジル勢、要所に東欧の列強を置くという組み合わせが今後、富豪だというオーナーのもとどう変わっていくか、欧州のクラブ勢力図に一石を投じる可能性はあると思う。
質実剛健といった感じの無理のない、かつ頭と体でハードワークする組織的守備はバルサを大いに苦しめたし、後半終了間際と延長戦でいくつかの鋭いカウンターでバルサゴールを脅かしたが、バルサとの差は歴然。
考え得る最大限の努力で最大限の結果を得たことは、評価されていいと思う。
こういうチームが上のステージに上がるために、どういう強化をしていくのか、楽しみではある。

さて、もちろん興味はバルサにあった。
早速スタメンでトップに名を連ねたズラタン・イブラヒモビッチと、メッシ、アンリがどう絡んでくるのか。
最大の興味だったそのポイントに関しては、不完全燃焼。
いくつかのチャンスはあったものの、ズラタンは80分に交代で下がるまで、ほとんど見せ場なし。
キープ力とテクニックの部分でバルサのサッカーへの相性のよさを垣間見せたり、シャビからの浮き球のミドルパスを競り落としてバルサの新しい攻撃の可能性を感じさせたりもしたが、まだチームとして彼の使い方を見つけてない、彼としても使われ方を示せてない。
むしろズラタンがチームに合わせようとしている姿が印象深い。
序盤からフォアチェックに精を出し、中盤まで戻って激しく体を当てる姿は、インテル時代にはおよそ見られなかった姿だ。
ペップがしっかり植え付けた部分と、ズラタン自身が変わろうとしている部分。
うまくハマるといいんだけど、よさが消えちゃわなければいいなって、今はそんな感じ。

でもって今季もバルサはメッシだな。
それとイニエスタ。
イニエスタがいるといないとではボールの周りが全然違う。
あの運動量、動きのシュアさ、イニエスタのバルサで果たしている役割は少なくない。
そんなイニエスタがいるときもいないときも、フィニッシュに向けたベクトルを加速させるのはメッシにほかならない。
ズラタンを頂点とした当初の布陣、序盤から引いたシャフタールに対し、トゥーレ、シャビ、ケイタとボールは廻るものの、右に開いたメッシ、左のアンリとサイドアタックにしか活路がなく、ボールは回るものの中央の壁をぶち壊すだけの武器足り得ない。
そこでチームとしてなのか自分の意志なのか、停滞が長引く後半は、昨季終盤に見られたトップ下・メッシの形が増える。
いや、トップ下というより、センターに位置取りながらも役割は自在といったところか。
中央でとにかくボールタッチの回数を増やし、シャビらとパス交換をしながら自分の仕掛けの形に持っていき、信じられないギアチェンジとスピード、テクニックで相手陣内深くまで侵入する。
3人抜きはままあることで、5、6人を強引に突破しかけたシーンもあった。
相手GKのファインセーブに阻まれた決定的なシュートもあったし、終ぞゴールをこじ開けた延長でのペドロ・ロドリゲスへのアシストもある意味必然。
ボール回しに関してはすべての選手が一様に世界最高峰のレベルにあるといえるバルサだが、フィニッシュの部分でのメッシへの依存度はかなり高いものに映った。

シャフタールの見事な粘りの前に正直眠くなる内容だったんだが、先制点を挙げたバルサの選手・ベンチの喜びを見ていて反省。
確かにタフな試合だった。
あまり目立った見せ場はなかったが、個人的に感銘を受けたのがバルサの守備意識。
やはりバルサの徹底された積極守備の意識、それこそがあのサッカーを支えていると再確認。
それこそズラタンに守備をさせられるほどの徹底ぶりだが、メッシ、アンリ以下、これは全員が共有している。
相手が深く引いていることは常で、ボール回しそのものもギリギリのところを突くし、ギアを上げる段階ではドリブルにパス、どれもチャレンジング。
そうでもしなければ自身のよさを出せないのだから、リスクを冒すのは当たり前。
一方でチャレンジの連続が常ゆえに、ロストすることも延長線上に考えられており、全員が全員、ボールを失った瞬間に守備体勢に移行している。
これはもう何度も語られてきたことだが、改めて見るとすごい。
この前からの切り替えの速さがあるから、最終ラインも絶対にラインを下げない。
コンパクトな陣形が常に保たれ、相手がボールを奪ってもその時点でプレッシャーがかかっている状態を実現している。
こうして長時間のボール保持、高確率のパス交換に加え、オフェンス時のセカンドボール奪取回数を増やすことで本当の意味でゲームを支配し得る。
これぞポゼッションサッカーの真骨頂。

攻撃の形は見えなかったが、プジョル、ピケのセンターバックに始まるバルサの攻撃サッカーのスタイルは今年も健在。
この試合のように、強豪の部類に入る相手に引かれる、焦れる試合が増えることがリーガでもCLでも予想される。
この壁に立ち向かい、自身のサッカーの精度・強度を高めていくことで結果、こういった苦境もものともしない究極のポゼッションサッカーが生まれるのか。
期待は大きい。
by blue-red-cherry | 2009-08-30 21:55 | サッカー(FC東京以外)
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