マンチェスター・ユナイテッド×アーセナル イングランドプレミアリーグ09-10 第4節

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バタついてて全然書けなかったマンU×アーセナルの一戦をいまさらっと振り返る。

ガナーズの調子がいい。
アデバヨールの抜けた穴は小さくないと思っていたが、ファン・ペルシーの奮闘もありつつ、トップに依存しないパスサッカーを実現している。
注目は4-1-4-1の前目の4。
左からアルシャビン、デニウソン、ディアビ、エブエと並んだ4枚は、蛇腹のように縦横に伸縮しながら、攻守に連動したプレーを続ける。
運動量は多いし、守備意識も高いが、なんといっても最大の特徴は全員足元が巧なこと。
奪ってからのボールの扱いに長けているので、セカンドボール奪取後、即チャンスに繋がる。
トライアングル+開いた選手で3:1、トライアングルを上下左右に作りながら一人余る形(だいたいアルシャビンが←で一人余る)で、パスコースも長短になくならない。
恐ろしく流動的、機能的な中盤の構成だった。
ここが動きながらボールを前へ運んでいき、穴を空ける作業をこなせるため、トップに当てずにポゼッションからのスピードアップを実現するっていう。
この形が実に面白い。
ローマが体現したゼロトップは、一応前線にいるトッティが下がってきてのキープ、そこを中盤が追い越してフィニッシュ、というスタイルだったが、そもそもトップも下がらずに中盤で回しながら最前線まで押し上がっていく新しいタイプのゼロトップ。
アーセナルには下手に本格派のフォワードを補強せず、このスタイルを突き詰めていってほしい。
もちろん、このスタイルを下支えしているソングの充実振りも見逃せない。
見た目にもだいぶ絞れているように映るが、読みが鋭く、さらに読んだ先の局面で厳しくチェック、奪えるだけの守備ができる。
足元の技術も戦況を見る眼もあり、形を変える中盤の4枚に合わせた位置取りで攻守にフォローが効いていた。
高い技術で中盤を引っ張ったデニウソンとともに、昨季のシーズン通して最も成長が伺える選手の一人だ。
アルシャビンのゴールは、非常にコンパクトな降りから放たれた強烈なミドル、彼のパーソナリティが活かされたゴールだが、ポゼッションでゲームを支配したガナーズの先制は妥当だった。
話題になっているが、むしろあのシュートのワンプレー前、エリアで完全に崩した末にフリーで受けたアルシャビンへのフレッチャーのファウルはPKが与えられて然るべき。
前半のガナーズは「良いサッカー」をしながら、力強さも感じさせてくれた。

ユナイテッドはどうだったかというと、結果としてやはり、しぶといというか、地力はあるよね。
人もボールも動きまくるガナーズとは対照的に、ユナイテッドの攻撃はまったく形が作れない。
特に前半はルーニーをトップにギグスが衛星、右にバレンシア、左にナニと形成した前線がまったく機能しない。
サイドの単騎突破か、セットプレーくらいにしかチャンスの芽が見いだせない。
センターを任されたフレッチャーとキャリックは、めまぐるしく動くガナーズの中盤を追いかけては止めにいくのに精一杯で、ゲームを作るには至らなかった。
そんな状況が好転した後半、まずはギグスが下がったことが大きい。
中盤でフレッチャーやキャリックが奪ったボールを預けることが出来、さらにルーニーや両翼に精度高いボールが供給されるようになった。
ユナイテッドが持ち直した程度で、まだガナーズ優位が崩れるほどではなかったが、その関係性ができたことが同点ゴールに繋がった。
低めの位置からのリスタート、ギグスが素早く前線に送り、ディフェンスの間、裏を斜めに抜けたルーニーの動きにガナーズ守備陣全体の動きが半歩遅れ、アルムニアが痛恨のファウル。
軽率…としてしまうのは可哀想で確かなピンチだったが、判断ミスを問われても仕方ないかも。
悪い流れの中で貴重な同点ゴールを奪ったユナイテッド、ここからはシンプルに力強さだけを見せつける。
最終ラインとフレッチャー、キャリック、この6枚がとにかく激しいディフェンスを見せ、ガナーズのアタックを跳ね返しつづける。
跳ね返したボールはさっさとギグスに預け、前のアタッカーにかける。
中盤でやりあわないという選択は実効性高く、その流れで得たフリーキック、ギグスのインスイングのボールに、ディアビがまさかのビューティフル・オウンゴール。
ディアビと直接競るマーカーはおらず、見ていたときは「ナゼ!?」という思いが拭えなかったが、こうして振り返ると、ユナイテッドのパワープレーによるプレッシャーが少なからずあったのかもしれない。
それにしてもユナイテッドのディフェンスは厳しく、激しかった。
特にフレッチャーとキャリックの2人。
勢い殺さず、鋭い寄せのまま足を出してくるし、バックチャージも厭わない。
対する獲物が懐深く、足元の技術で勝負するタイプだから遅れることもままあり、ベンゲルが怒るのも無理はないと思えるファウルを連発した。
イングランドのレフリーはホントに取らないよね。
確かにそれが今の、パワフルでスピーディー、エネルギッシュなプレミアリーグを作り上げたのかもしれないが、去年のエドゥアルドやいつかのツェフ、こないだのモドリッチのもそうだけど、小さくないアクシデントが続いているだけに、もうちょっと厳しくとってもいいんじゃないかとは思う。
難しいところだけど。
そこを逆手に取ったとは思わないが、とにかくユナイテッドの激しさはガナーズの攻撃のリズムをいいところでへし折り続け、耐えた。
チームとしての連携が未熟、打開できるタレントも不足する中、実に現実的なサッカーにこだわって得た勝ち点3。
美しくはないが、力強くはあった。

美しいサッカーをするチームの負け方としては、これ以上ない典型的な負け方というか。
もちろんガナーズのサッカーは支持するけど、もう少し点を取るアイデアが欲しかった。
でもやってるサッカーは非常に魅力的で、曲げる気なんてさらさらないだろうけど、続けて結果を出してほしい。
ユナイテッドは、今季オレが見る試合はだいたい内容酷いんだよな。
一方でルーニー、オーウェン、ベルバが揃い踏みして勝ったりしてるわけで。
まだその実力は判断できない。
良いサッカーをしてるチームが必ずしも勝者ではないことをこの試合で証明したわけで、もしかしたら面白味のないチームのまま頂点に上り詰める可能性だって否定できない。
スタイルウォーズは永遠に続く。
by blue-red-cherry | 2009-09-05 13:05 | サッカー(FC東京以外)
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