日本×香港 AFCアジアカップ2011カタール最終予選

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アジアカップ予選、香港戦を軽く振り返っておく。

2007年のアジアカップでベスト3に入れなかったことに起因して、予選からの戦いを強いられている2011年のアジアカップ。
ただしこの試合が必勝になってしまったのは、年明けのアウェー、バーレーン戦での敗戦が尾を引いている。
録画中継があったかなかったか、放送がなかったことで話題になったが、どんな内容だったか、思い出せない。

ともかくそんな背景と、2日後に対戦するスコットランド代表がベストメンバーで来日しないとの報を受けて、岡田監督はこの3試合を当初の位置付けどおり、合流期間短く勝ち点3が必要な香港戦を今まで戦ってきたベストメンバー、間がないスコットランド戦で新戦力のチェック、3戦目のトーゴ戦で融合させる、というプランで行く模様。
どのゲームも、オランダ遠征のように世界との距離感を測る、といった位置付けは難しく、この強化日程は3戦を経ての評価をするのが妥当だと思う。

負けられない試合、NHKはだいぶ煽っていたが、たかだか北朝鮮と一度引き分けたくらいで、わざわざ畏れる相手ではない。
前半は局面での激しさこそ見せ(それこそ玉田に怪我を負わせるくらい…玉田に鶴)、決定的な場面でも体を張れていた香港だが、それでも大久保や松井が決定機を決めていれば前半からワンサイドゲームになったはず。
香港の足が止まった後半は既知のとおりの、大量得点。
石川や森本ら、期待の初召集組をスタンド観戦させた以上、今までのチームのやり方、狙いをピッチに描き、結果を出したかったところだが、その意味では、最も欲しかった結果を得て、狙いとしていたサイド攻撃を形作れたりと、意義のある試合にはなったと思う。
ただし、相手との力関係もあるこの試合を、岡田ジャパンのベストゲームとするセンスはちょっと、疑うけどww

チームとしての取り組みはなんといってもサイドアタック。
それも比較的押し込める相手だっただけに、サイドバックも参加した厚みのある形を出しつづけた。
いや、むしろ右の俊輔は絞ったり、下がって触りたがったりしがちだったし、大久保(途中から松井)はカットインする形を好んだし、サイドはサイドバックに委ねられていた格好か。
駒野は気の効いた上がりができていたし、ドリブル突破は今ひとつだったが、大久保がクリアwしたチャンスを演出したストレートのクロスなど、しっかり仕事は果たした。
その駒野に代わってA代表デビューを果たした徳永も素晴らしいプレーぶり。
30分という限られた時間の中で、既に日本のワンサイドゲームだったゆえに持ち前の体躯を活かしたディフェンスなどは見せられなかったが、攻撃面での訴求はバッチリ。
岡崎の2点目をアシストしたクロスでは、中盤の溜めに呼吸を合わして抜け出し、サイド深いところから中のディフェンスのタイミングを外すチョップ気味のマイナスのクロス。
ニアに寿人、中央に岡崎と入ってきたのをしっかりと狙えていた。
そのほかにも、東京で鍛えたおかげか、ビルドアップにもぎこちないながらも参加し、楔を打ち込む意思に成長を感じさせ、時間と共に壁を使った動きも見せた。
一方でスペースへの走りこみでは躍動。
ポンポンといいボールが出てくるので、実にやりやすそうだった。
受けてからのクロスも、東京でも幅が出てきていたが、ニアへの速いグラウンダーや、得点シーンでのタイミングを外したクロスなど、豊富なキックのパターンも見せられた。
30分のアピールとしてはかなり上々だったし、岡田監督はスコットランド戦での起用はおろか、3試合で見たいなどという趣旨の発言もしており、大きな飛躍のチャンスを得ている。

しかしサイドで一番の存在感を見せたのは間違いなく長友。
オランダ遠征でも体格に勝る相手を向こうに手応えを感じさせるプレー見せた長友だが、無尽蔵のスタミナは疲労の蓄積どこ吹く風でますます増してきている。
よく、「後半〇分からの男」なんて呼び名があるが、長友もその真骨頂を発揮するのは70分過ぎあたり、両チームの選手が相当に厳しい時間から、一人動き回る姿が目を引くが、彼の場合はその時間に投入されたわけではなく、頭からずーっと動きつづけた末の「後半〇分からの男」だから恐れ入る。
また、サイドでコンビを組む選手が、流れの中で玉田、俊輔、大久保、松井と代わっていったが、その誰にでも合わせられる判断力がついてきた。
いや、むしろ長友の動きが前目の選手を引っ張っている印象すらある。
縦に進んでのクロス、エリアのラインを超えて相手SBと正対する1対1や、アーリーなど、前々から持っていた武器はそのままに、いよいよカットインしての動きに磨きがかかってきた。
どちらかというと東京でプレーするときよりも、代表のときのほうがカットインからのシュートとか、多かったと思うんだけど、最近は東京の台所事情で前でプレーする時間が増えたこともあってか、相乗効果で手がつけられなくなってきた。
先日のジュビロ戦でのゴールにも恐れ入ったが、今回のゴールがまた凄かった。
体はしっかりしていた香港のディフェンダーに激しく寄せられながらも、一歩前へ出る推進力、さらに寄せを受けたまま崩れないバランス、そして何より抜ききらない体勢であのスピードボールを振りぬけるシュート力。
これは海外の選手でもなかなかお目にかかれない力強さ、鋭さだった。
感覚的な鋭さも、実現するだけの身体能力も、ずば抜けている。
正直、あのゴールを見て、もちろんその後の活躍も後押ししたが、長友の海外移籍は本当に、覚悟しといたほうがいいかもしれない。

東京の両サイドバックが右から左から、積極的に上がってはチャンスを演出した後半の30分は本当に楽しかった。
後半40分のトクのクロスに長友がジャンピングボレーで合わせた場面、あれが入ってたら、確実に失禁してたわ。
それはさておき、駒野も積極的だったし、仕掛けの意思が明確だったため、多くのチャンスが作れたのは好材料。
大久保や松井がクリアとしか思えないシュートミスをした場面のほか、鋭いクロスが3人、4人と入ってきた選手の前を通過した場面もあった。
深くえぐってのクロスのシーンが多く、パスワークで深くまで崩せたこと、中との疎通に工夫があったこと、狙いをある程度形にできていたのではないか。

あとはサイドがよかった分、サイドを釣りにして中を使うパターンで点を取る、という形が見られたのもよかった。
岡崎の先制点の場面では、その前5分くらい、右の駒野、左の長友でかなりサイドをしつこく突いていた時間帯。
大きな展開も混ぜつつ揺さぶっていた中で、その揺さぶりのコンダクターとして速いグラウンダーをズバンズバン通していた長谷部が中央でドリブルから、岡崎へのスルーパスっと、サイドの揺さぶりがしっかり布石になっていた。
岡崎の3点目のきっかけとなった佐藤寿人のシュートの場面もこれに近い。
終盤まで徳永と長友が高い位置でプレーしつづけていたので、香港のラインはかなりワイド、引っ張られていた印象。
そこで寿人がシュートモーション取れるだけの時間ができていた。
中で作って揺さぶるゆえのサイド攻撃であり、ワイドに使ってこそ活きる中央突破。
ここの相互関係がバランス取れていれば、チャンスの数も必然的に増えるはず。

センターで存在感を発揮したのは長谷部と、そしてハットトリックの岡崎か。
長谷部はとにかく前へ前へ、蹴ってよし、運んでよし、プレスしてよしという状態で、ちょっとピッチ内でも別格に見えた。
そりゃ90分フルフルでよかったかっつうと、消えてる時間もあったが、あの力強く速く、かつ気の効いた位置で出せる斜めのフィードは、意識の高さを感じさせた。
止める、蹴るのメリハリが手にとるように伝わってくる。
もう少しフィニッシュに絡んでくれば言うことないんだが。

そして岡崎はもう、動き出しが凄い。
いつだったか、万博で大黒にコテンパンにやられた記憶が甦った。
全盛期の大黒はもう、ラインとの駆け引きも、クロスへの入り方も、何をやっても抜群だった。
裏をかく、というよりは一歩、半歩先に出る瞬発力と読みの良さがあった。
運動量多いので、サイドや2列目での起用も多い岡崎だが、やっぱり前線で得点に特化した役割を与えたほうが輝いて見える。
彼の動き出しに回りのリズムもかなりあってきてたし、そしてやっぱり、決定機でしっかりと隅を狙えるシュート技術の高さは、改めて感心させられた。
北京五輪の前とかを考えると、本当に伸び方がハンパじゃない。
それは今も現在進行形だし、ワールドカップまでまだまだ伸びるんじゃないだろうか。

闘莉王と中澤の2人はほとんど仕事がなかったし(中澤のゴールはさすが)、デビュー戦でもう少し見せ場が欲しかっただろう西川だが、彼の見せ場がなかったことがうまくいった証。
遠藤は目立ったプレーこそなかったが、終始無難にこなした印象。
玉田は精力的にボールタッチしていたんだが、怪我は残念だ。
大久保は体のキレそのものは悪くないんだけど、どうしても得点に直結するプレーが見られない。
決定機を外したのはあくまでひとつの場面であり、中澤へのアシストは綺麗なクロスだったが、どうしても怖さが感じられない。
アピールとしてはやや物足りなかった。

松井もねえ…どうもこのチームのリズムに馴染まない。
運動量がまず、圧倒的に少ない。
いや、最低限の動きはあるし、生き残りへの気合いが見られるディフェンスもあったんだけど、縦へのボールでワンクッション入ったときとか、サイドバックの上がりもフォワードの動き出しも一旦、止まっちゃうリズムなんだよなあ。
ストライドで抜くところとか、リケルメに見えるくらい、モーションが大きく、独特のリズムでプレーしてて面白いんだけど、ちょっと厳しくなってきた。

俊輔もどうにも、な試合だった。
試合後のコメントでは、「こんなもん」って感じだったけど、なんらかの問題を抱えていたにしても、トラップミスや判断の遅さが非常に目立った。
チームが前へ出る、強い意志を具現化していく中で、とにかく中途半端。
まったく波に乗り切れてなかった。
スペインでのプレーを見ていないだけに現状をよく把握できていないが、この試合に限っては10番の存在感は発揮できていないようだった。
フリーキックをバーに当てた以外は、ロストする場面の印象のほうが強い。
岡田監督の信頼が絶大である以上、それがベストかどうかは置いといて、俊輔の調子が戻らないことがこのチームの致命傷になりうる。
もちろん岡田監督にはベストなチョイス、見極めをしてほしいが、俊輔の復調はこのチームに絶対必要。
頑張れ。

徳永、長友祭りが面白くって、予想外に楽しめた。
石川が出なかったことも、スコットランド戦、現地で見られると思っていたので逆にありがたい。
さすがにある程度、このチームが完成されたものであることを見せてくれた香港戦。
恐らくメンバーをほとんど入れ替えて臨むスコットランド戦は、岡田ジャパンのどうこうっていうよりは、個々の選手の力、岡田監督のやりたいサッカーへのフィット具合が測られるんだろう。
森本に本田⊿、我の強い選手と絡むことになりそうだが、石川にはその柔軟な発想と、ゴールに繋がる積極性を存分に発揮してもらいたい。
また、先発の可能性がある徳永には、ぜひ長い時間使ってもらって、積年の課題である集中力の持続問題が克服されていることを見せて欲しい。
あと今ちゃん、どこで出るかはわからないけど、今ちゃんの出場も間違いなさそうだし、プレッシャーなく、楽しくプレーしてくれるといいな。

久々の代表生観戦、しかも東京戦士揃い踏み。
楽しみだ。
by blue-red-cherry | 2009-10-10 00:27 | サッカー(FC東京以外)
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