anego

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4月から日テレドラマ化される、30代独身OLの恋愛人生物語。
会社の後輩は、切々と語られる腐女子婦女子の生生しい心の動きに辟易したのか、「女が嫌いになった」と言ってたが、オレ的にはこんな人と知り合ってみたいな、なんて思った。

主人公の奈央子は33歳になる商社のベテランOL.
仕事が出来て、後輩の面倒見もよく、まさに〝姐御〟。
んが、就職→早々にイイ社員を捕まえて寿→海外赴任でセレブマダム化、なんつー商社OLの勝ち組ルートからはもれてしまっておる。
仕事も出来て容姿端麗なのだが、頭が回りすぎて、目の前のオトコに素直に身をゆだねられない、そのくせ運命の出会いを待ち焦がれてる、のが原因。

ってオレもそう!(エクセプト容姿端麗)
なんて思っちゃった女々しい漢。
ココ何年かは「コレは違うだろ~」なんて思いながらセ(ry

をっと、自分の恋愛感なんてキモチ悪いものを晒すところだった。
↑のような気持ち悪いことを思いながら前半部を堪能してたのだが、後半はドロドロの不倫劇に。
ちょっと蛇足なぐらいにたたみかける不倫編。
ヤリ杉!?とか思ってたんだけど、読み終えて、コレもあるから売れるんだろうなっと。

最近はこの手の30女(負け犬やらナンやら)をテーマにしたドラマやら小説が多い。
しかも売れてる。
この本の著者の林真理子ったら、ある種第一人者として認められてるだけに、ヒントがあるかな、なんて気持ちで読み出したんだった。
んで思ったのが、肝は共感させること。
当たり前っぽいんだけど、その上で味噌となるのは心の動きではなく、細かいディテールの描写なんじゃないか、と。
エステに行くだの、合コンで失敗するだの、行きずりのオトコとやっちゃうだの、行動に対して「あー、アタシも」なんて思わせるんだろーし。
さらに細かいけど重要なのが、環境とか設定。
エルメスのナンチャラを使ってるとか、OL内の話題になる会社設定(上司との関係、オトコ関係、OL内のランクとか)などなどなどなど。
あくまで伏線なんだけど、えらく細かく描写されてんのよ。
忘れた頃にはサブリミナル効果を狙ったがごとく、念押しされる。
実際30女じゃないんで共感とか、そーゆーんじゃナイが、リアリティは増す罠。

そう、内面は千差万別だけど、目に映るものは万人の共通認識。
そこで共感を得るのは至極正攻法なんだ!

もちろんベースになる文章力やら想像力を前提にした上での独走的理論ですが、ナンだが役立ちそうな希ガス…


*補足:そんなリアルな世界が延々描かれるからこそ、非現実的なまでの不倫劇が功を奏すわけなのです
by blue-red-cherry | 2005-03-25 21:17 |
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