日本×トーゴ キリンチャレンジカップ2009

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せっかくキックオフ前に帰ってきて、見たので雑感だけ残しておく、トーゴ戦

いまさら協会のヤラレ具合をどうこういうのも乗り遅れた感がある。
確かに前日にわずか14人で来日、時差ぼけも解消されないコンディション、直近にワールドカップの切符を逃したというどん底のモチベーションで臨んできたトーゴは、大学生やJ2チームのほうが歯応えあったといわれても仕方のない出来だった。
トーゴ陣内に入ってもあまりプレッシャーがかからない中、序盤から徳永や長友が積極的に上がってチャンスメークした日本は、早々に連続してコーナーキックのチャンスを得る。
サイド攻撃とコーナーで揺さぶられたトーゴのディフェンスは5分、遠藤の低いクロスにニアで森本が潰れた裏、狙っていた岡崎の瞬発力にマーカーはまったくついてこれず、あっさり先制。
その3分後にもコーナー崩れから憲剛が右サイド深くに侵入、ニアにグラウンダーのクロスを送り、これまた誰よりも速く反応した岡崎がヒールで流し込んだ。
さらに3分後、今度は左サイドから長友がアーリー気味の低いクロスを中央の森本へ、これを足元に収め、ディフェンスに密着されながらも巧に手を使ってシュートコースに運ぶと、迷いなく右足を振りぬいて、森本の代表初ゴールで3点目。
その後もFC東京の右ゴリラと左ゴリラこと、徳永と長友は高い位置を維持しつづけ、長谷部のファーストディフェンス、遠藤のインターセプトであっさりマイボールにしてしまう中盤から憲剛や岡崎の動き出し、森本のポストを使い分けながら、前半は日本がトーゴを圧倒した。

1点目のシーン、遠藤のクロスに森本、岡崎と2枚が並列で入っていく形は迫力があり、本格派のストライカー同士のセットならではの効果が早速現れた格好だ。
あの場面に限らず、ニアに森本、中央、もしくはファーで岡崎という形は幾度か見られたし、またビルドアップ時においても森本が一人で溜めを作れる分、岡崎の動き出しが活きる。
森本が思ったよりかなりポストプレーに長けていて、それでいてそれだけの選手ではなくゴールを狙っていることが相手へのプレッシャーになるし、岡崎の良さがかなり引き出されていた印象。
見られるといいな、程度に思っていたが、早速実現したこの2トップ、相手が相手とはいえ、期待は膨らむばかりだ。
2枚のセンターバックの間を漂い、ボールがサイドに流れ横並びになったところで一気にスピードを上げ、外の選手も信頼してスペースへ流し込む。
岡崎の飛び出しとサイドからニアへのグラウンダーを徹底した形も面白かった。
確かにマーカーは付きづらいし、ある程度の精度で、ある程度の確度が得られる形。
かなり強く意識して行われてたし、これも岡崎を活かす形としては至極真っ当で、結果が出た。
武器になりうる形だと思う。
あとは、守備機会はほとんどなかったとはいえ、長谷部のファーストディフェンスがかなり目立ってたように思う。
勘所いいし、局面でのコンタクトも強い。
後半見せた岡崎へのクロスを考えると、右サイドバックでの起用も見てみたい気がするが、中央での存在感もいよいよ絶大なものになってきた。

後半もトーゴに脅かされる場面はなく、ほとんどの時間帯をトーゴ陣内で過ごしたものの、若干フラストレーションの溜まる45分。
徳永→内田、森本→大久保、遠藤→本田⊿、と頭からメンバーを代えて臨んだ日本だったが、いくつか、前半良かった部分がこの交代で消えてしまった。
まずは森本のポストがなくなってしまったことで、後ろからの押し上げ、サイドバックが絡む回数が減り、サイド攻撃の頻度と精度が減少した。
それと憲剛が低めの位置からの配球役に役割をスライドさせたため、出し手と受け手のバランスが悪くなった。
代わりに前目を担った俊輔と本田⊿も、特に俊輔が不自然なくらい走ってたが、よく動いていたとは思う。
それでもやはり受け手としての動きとしては物足りない、というか重い。
流れたところで得意なスタイルは、そのまま流れの延長線上にはなく、一度持ち替えて、という形に陥りがち。
中途半端に動きが多いことで、両者ともに持ち味である左足があまり活かされていなかった。
エリア左から俊輔がクロスを上げ、ファーで本田⊿がヘディングで合わせたシーン、あの形が頻繁に作れるようになるのであれば可能性も感じるが、82分に投入された石川の澱みない縦への動き出しを見るに、どうも俊輔と本田⊿の併用は閉塞感を漂わせていた気がする。
上にも書いたが、長谷部のクロスは素晴らしく、合わせた岡崎のヘディングも高く、力強かった4点目はお見事。
5点目は、わずかな時間で結果を残そうという石川の意思が結実した形で、あれを一連の動きの中で納められなかった大久保はやはりフォワードとして物足りず、一方、こぼれ球を呼び込んだ本田⊿はまたしても「持ってる」感を見せつけた。

時系列に追いつつ、ちょいちょい感想を混ぜるとこんなところか。
思うにこの岡田ジャパンは、試合ごとにテーマを設けるとそれを愚直なまでに徹底する印象が強い。
オランダ戦のハイプレス、反省をガーナ戦にぶつけ、香港戦ではサイド攻撃、特にニアへのクロス。
このトーゴ戦では森本と岡崎の2トップを、楔とニアへの抜け出し、それぞれの持ち味を引き出す形で徹底していた。
それでそれぞれ、ある程度の手応えを感じたり、課題が噴出したりして、次の試合に臨むんだけど、その次の試合が間が空いたり相手のレベル感がまちまちだったり、そもそも公式戦か否かの違いすらあったりと、連続性の中で進化を確かめられないのがつらいよね。
あれできたけど、あれができなくなってる、なんてこともままある。
それでも結成当初からすれば見違えるし、局面での連携・サポート具合なんかはクラブチームと比べても遜色ないレベルにある。
着実に積み重ねは感じられるんだけど、次の南アフリカ遠征のときに果たしてどうなってるか、この3連戦はひとつひとつの試合の意味合いが違いすぎて、集大成のトーゴ戦があれだったりしたもんで、成果は11月の遠征まではっきりしないのではないか。

個人的に確信を得たものといえば、まずは岡崎。
得点感覚が花開きすぎ。
しかも持ち味活かしつつ、プレーの幅が広がっているし、チームが活かすべく歩み寄っている。
つまり軸になりつつある。
長谷部も充実ぶりを感じる。
体と頭のキレが確かに、ワンランク上の舞台でやっている感覚、いい意味でピッチの中で浮いて見える。
結果としてオーバーユースという事態になってしまった長友だが、彼もまた充実著しく、代えの効かない存在だ。
左サイドバック、ボランチでまずまずの動きをした今ちゃんも、いいアピールになったと思う。
同じく途中出場組でいえば駒野のインパクトも小さくない。
期待の新戦力でいくと、若干贔屓目なのはご勘弁いただくとして、それを差し引いても石川と徳永は充分な仕事をした。
石川はそのダイナミズムをスコットランド戦で見せ付け、ジョーカー的な使われ方に対してもすさまじい集中力とモチベーションで見事に応えた。
正直、トーゴ戦で前半憲剛がやっていた受け手のオフェンシブハーフの役割は、まんま石川にスライドして問題なくこなせると思う。
最後の決定力の部分で、このシリーズ憲剛の外しっぷりが目についただけに、石川が当てこまれれば、序列変更も起こり得ると思う。
その意味では俊輔、長谷部、遠藤のセットと少しでもいいからやらせてほしかった。
徳永は、期待されたその体躯を、という場面こそあまりなかったが、オーバーラップとビルドアップへの参加でしっかりアピール。
「センターバックもこなせる」って触れられてるが、センターバックなんてとんとやってないわけで、ああやってオーバーラップとか、サイドを使ったビルドアップに寄与できる、生粋のサイドバッカーとしてもっと評価してほしい。
ことこの3試合に限っては、出場時間や相手にばらつきあるものの、内田、駒野、徳永は横一線か。

ほかにも細かいところで思うところはあるが、キリがないのでやめとく。
俊輔をどう扱うのか、松井、稲本は、とか、いよいよメンツが固まってきただけに、今後のサバイバルから目が離せない。
すべては日本を強くするために。
正しい判断が行われることを祈る。
by blue-red-cherry | 2009-10-17 11:09 | サッカー(FC東京以外)
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